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本編
5 どうなっちゃうの!?
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冬悟さんに微笑まれてはひとたまりもない。
それに私のことを好きだなんて。
うわぁぁぁっと思わず顔を手で覆った。
もうその告白だけで胸がいっぱいだというのに一緒に暮らすなんて思ってもみなかった。
のんきな私はホテル暮らしをするくらいの感覚でいたというのに。
落ち着くまで私一人ここで暮らすんだろうなーと、のんびり構えていた。
それがっ、それがですよ?
憧れの冬悟さんと一緒に暮らすとかっー!
私にいったい何が起きてるの?
もしかして、お盆と正月がいっぺんにやってきたんじゃないかな。
三月だけど。
「わからないことがあれば、言ってくださいね」
「は、はい」
両想いからの同居ならぬ同棲。
ハイスピード過ぎてバッタリと倒れそう……
ふらふらしながら部屋を見て回り、キッチンや浴室の使い方を確認し、玄関近くの部屋を開けた。
「え―――?」
白で統一された広い部屋。
そこはすべて服やバッグなどの小物が揃えられた部屋だった。
鏡付きの扉がついた白のクローゼットがずらりと並び、開けると服や着物が入っている。
着替える時に座るためなのか、白のソファーが置かれ、頭上にはクリスタルシャンデリアがキラキラと輝いている。
それをひっくり返りそうになるくらいのげぞって見上げた。
すごく綺麗なシャンデリア。
羽根もようが彫られた白のパーティションもオシャレだった。
きっとお姫様のクローゼットって、こんな風なんだろうなとぼんやり思い首が痛くなったところでハッと我に返った。
「あのっ、これはいったい!?」
「クローゼットです。右側のクローゼットはすべて羽花さんの物ですからご自由に使ってください」
これがクローゼット?
私が知っているクローゼットとは違う。
洋服のタグをみると私ですらわかる有名ブランド。
そっとタグを隠した。
高い値札の服を見てしまった時の気持ちに似ている……
こんな服を私が着てもいいのだろうか。
「着物もありますよ。羽花さんは着物もお似合いですからね」
「は、はい。ありがとうございます」
どうして私の服や着物がすでに用意されているのかもわからないまま、情報量の多さに圧倒され、人形のように首を縦に振ることしかできなかった。
よろよろとクローゼットルームから出ると、奥の部屋までやってきた。
この部屋はきっと寝室よね―――開けようとして手を止めた。
勇気がでない。
それなのに冬悟さんが急かすように背後から私に声をかけた。
「そちらは寝室ですね」
「そっ、そうですよねぇー!」
わざとらしい返事をして、思い切ってドアを開けた。
その瞬間、思考どころか言語が吹き飛んだ。
目の前にあるのはキングサイズのベッド。
ひとつしかない。
他の部屋はないのかな?
まさか二人の寝室?
嘘よね?
だって、まだ心の準備ができてない。
頭の中で全速力で走っている自分がいて、息切れしていた。
というか、ずさぁっと盛大に転んで倒れたまま、立ち上がれていない。
息の根が止まってるけど、私、大丈夫?
深呼吸をした。
そして、絞り出すような声で冬悟さんに尋ねた。
「お、お聞きしてもいいですか?」
「どうぞ」
「寝室はこちらだけですか?」
「はい」
『はい』つまり、英語でイエス。
言葉がでないまま、冬悟さんをじいっと見つめた。
「私と羽花さんは恋人同士ですよね?」
「はい……」
「それなら、問題はありません。けれど―――」
すっと耳に冬悟さんが唇を寄せ、息が耳に吹きかかる。
ぞわぞわとして、くすぐったいような感触に我慢できず、冬悟さんの肩にしがみついた。
「羽花さんが私のことを受け入れてくれるまでは何もしません。約束します」
「冬悟さん……」
唇が耳の裏や耳朶をなぞり、首筋に触れた。
なぞられた部分が熱を持ち、甘く痺れたような感覚に体から力が抜けそうになった。
「嫌なら拒んでいいですよ」
嫌なんて思うわけない―――近くに冬悟さんの綺麗な顔があって、惚けたようになってしまう自分が恥ずかしいだけ。
きっとバカみたいな顔をしているから。
唇が重なった。
柔らかな唇の感触を楽しむように何度も角度をかえてキスし、息をしようと口を開けたところに舌がするりと入り込んだ。
「んっ……」
舌が中をえぐり、すぅとなぞられると刺激が走り、体がびくりと震えた。
壁に背中を触れさせて寄りかかり、足に力をこめ、なんとか立っているけれど、気を抜くと崩れ落ちてしまいそうだった。
それに気づいているのか、冬悟さんは大きな手で私の体を支えていた。
「キスは初めてですか?」
こくっとうなずくと冬悟さんはメガネをはずし、シャツの胸ポケットに差し込んで微笑んだ。
メガネがない冬悟さんは印象が違う―――なにか思い出しかけたのにそれを塗りつぶすように深いキスをされ、もうなにも考えられなくなって、その場に崩れ落ちた。
それでも、冬悟さんはやめてはくれない。
体に触れていると冬悟さんの感情が伝わってくるような気がした。
なぜだろう。
激しくて、どこか切ない。
まるで渇きを癒すようなキスだった―――
それに私のことを好きだなんて。
うわぁぁぁっと思わず顔を手で覆った。
もうその告白だけで胸がいっぱいだというのに一緒に暮らすなんて思ってもみなかった。
のんきな私はホテル暮らしをするくらいの感覚でいたというのに。
落ち着くまで私一人ここで暮らすんだろうなーと、のんびり構えていた。
それがっ、それがですよ?
憧れの冬悟さんと一緒に暮らすとかっー!
私にいったい何が起きてるの?
もしかして、お盆と正月がいっぺんにやってきたんじゃないかな。
三月だけど。
「わからないことがあれば、言ってくださいね」
「は、はい」
両想いからの同居ならぬ同棲。
ハイスピード過ぎてバッタリと倒れそう……
ふらふらしながら部屋を見て回り、キッチンや浴室の使い方を確認し、玄関近くの部屋を開けた。
「え―――?」
白で統一された広い部屋。
そこはすべて服やバッグなどの小物が揃えられた部屋だった。
鏡付きの扉がついた白のクローゼットがずらりと並び、開けると服や着物が入っている。
着替える時に座るためなのか、白のソファーが置かれ、頭上にはクリスタルシャンデリアがキラキラと輝いている。
それをひっくり返りそうになるくらいのげぞって見上げた。
すごく綺麗なシャンデリア。
羽根もようが彫られた白のパーティションもオシャレだった。
きっとお姫様のクローゼットって、こんな風なんだろうなとぼんやり思い首が痛くなったところでハッと我に返った。
「あのっ、これはいったい!?」
「クローゼットです。右側のクローゼットはすべて羽花さんの物ですからご自由に使ってください」
これがクローゼット?
私が知っているクローゼットとは違う。
洋服のタグをみると私ですらわかる有名ブランド。
そっとタグを隠した。
高い値札の服を見てしまった時の気持ちに似ている……
こんな服を私が着てもいいのだろうか。
「着物もありますよ。羽花さんは着物もお似合いですからね」
「は、はい。ありがとうございます」
どうして私の服や着物がすでに用意されているのかもわからないまま、情報量の多さに圧倒され、人形のように首を縦に振ることしかできなかった。
よろよろとクローゼットルームから出ると、奥の部屋までやってきた。
この部屋はきっと寝室よね―――開けようとして手を止めた。
勇気がでない。
それなのに冬悟さんが急かすように背後から私に声をかけた。
「そちらは寝室ですね」
「そっ、そうですよねぇー!」
わざとらしい返事をして、思い切ってドアを開けた。
その瞬間、思考どころか言語が吹き飛んだ。
目の前にあるのはキングサイズのベッド。
ひとつしかない。
他の部屋はないのかな?
まさか二人の寝室?
嘘よね?
だって、まだ心の準備ができてない。
頭の中で全速力で走っている自分がいて、息切れしていた。
というか、ずさぁっと盛大に転んで倒れたまま、立ち上がれていない。
息の根が止まってるけど、私、大丈夫?
深呼吸をした。
そして、絞り出すような声で冬悟さんに尋ねた。
「お、お聞きしてもいいですか?」
「どうぞ」
「寝室はこちらだけですか?」
「はい」
『はい』つまり、英語でイエス。
言葉がでないまま、冬悟さんをじいっと見つめた。
「私と羽花さんは恋人同士ですよね?」
「はい……」
「それなら、問題はありません。けれど―――」
すっと耳に冬悟さんが唇を寄せ、息が耳に吹きかかる。
ぞわぞわとして、くすぐったいような感触に我慢できず、冬悟さんの肩にしがみついた。
「羽花さんが私のことを受け入れてくれるまでは何もしません。約束します」
「冬悟さん……」
唇が耳の裏や耳朶をなぞり、首筋に触れた。
なぞられた部分が熱を持ち、甘く痺れたような感覚に体から力が抜けそうになった。
「嫌なら拒んでいいですよ」
嫌なんて思うわけない―――近くに冬悟さんの綺麗な顔があって、惚けたようになってしまう自分が恥ずかしいだけ。
きっとバカみたいな顔をしているから。
唇が重なった。
柔らかな唇の感触を楽しむように何度も角度をかえてキスし、息をしようと口を開けたところに舌がするりと入り込んだ。
「んっ……」
舌が中をえぐり、すぅとなぞられると刺激が走り、体がびくりと震えた。
壁に背中を触れさせて寄りかかり、足に力をこめ、なんとか立っているけれど、気を抜くと崩れ落ちてしまいそうだった。
それに気づいているのか、冬悟さんは大きな手で私の体を支えていた。
「キスは初めてですか?」
こくっとうなずくと冬悟さんはメガネをはずし、シャツの胸ポケットに差し込んで微笑んだ。
メガネがない冬悟さんは印象が違う―――なにか思い出しかけたのにそれを塗りつぶすように深いキスをされ、もうなにも考えられなくなって、その場に崩れ落ちた。
それでも、冬悟さんはやめてはくれない。
体に触れていると冬悟さんの感情が伝わってくるような気がした。
なぜだろう。
激しくて、どこか切ない。
まるで渇きを癒すようなキスだった―――
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