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本編
4 私のことが……!?
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冬悟さんが連れてきてくれたのはセキュリティ抜群のマンションだった。
私の家からもほど近く、デパートや駅などもマンションから目にすることができる賑やかな街の中心部。
マンションの隣には緑が多い公園が見え、親子連れが砂場や滑り台などの遊具で遊んでいる。
私も昔は習字やお茶のお稽古前の少しの時間、公園で遊ぶのが唯一の楽しみだった。
店の手伝いで自由な時間が少なかった私にとって、その時間だけが子供らしい時間で習い事に通うのが楽しかったことだけは覚えている。
ものになったかどうかは別としてね……
だから、窓から見える親子連れの姿や遊ぶ子供達を懐かしく眺めていた。
母はもう亡くなっていたけど、私には百花がいて、公園のジェラート屋さんやクレープ屋さんで買い食いするのが楽しみだった。
「百花、大丈夫かな……」
店には新作の桃の和菓子が並んでいた。
職人さん達はなにも言わないけど、毎年、私と百花の誕生月には新作の上生菓子を作ってくれる。
工場の中ではちょっとしたコンテストみたいになっていて、誰が新作の権利を得るか競い合っていた。
白餡に薄い桃色の色をいれて、白からピンクへとグラデーションに桃の花びらの細工をのせたもの。
見た目は素朴だけど中には緑の若桃の甘露煮が入っていて、食べると三月なのに桃の風味がする『桃』の上生菓子。
権利を勝ち取ったのは父の作品だった。
「店なら平気ですよ。部下が矢郷のことは始末してくれているでしょう」
「冬悟さんがいてくれて心強いです」
「何も心配はいりません。向こうの目的は羽花さんです。羽花さんがいないとわかれば、店からおとなしく離れていきますよ」
「はい……」
そうだった。
私のことが目的だって言っていた。
店に私がいなければ、これ以上嫌がらせのしようがない。
冬悟さんが言うようにおとなしくここにいるほうが、周りのため―――そう思って、窓にそっと手を添えた。
「素敵なマンションですね」
窓から竹林は見えないけれど、このマンションがいわゆる高級マンションであることはわかった。
足を踏み入れた瞬間、ホテル並みの内装だったことにも驚いたけど、警備員さん達がいて監視カメラが至る所にあった。
エントランスもすごかったけど、部屋はもっとすごかった。
白と黒のモノトーンで統一され、大理石の柱と広いリビング、大理石のお風呂、ソファーは革のソファーで高そうな雰囲気を醸し出している。
私の部屋とは違う安っぽさゼロの部屋。
高層階だけあって眺めも抜群にいい。
街中にあるから、夜はきっとすごい夜景を楽しめるのだろうけど想像できない。
私はビルの上からの夜景を見たことがないから。
「羽花さんに気に入っていただけてなによりです」
私が真剣な顔で高層階の眺めを楽しんでいることに気づいた冬悟さんが部屋のブラインドカーテンを開けてくれた。
大きな窓からは遠くまで見通せて空が広く感じた。
「わぁー!こんなすごいお部屋は初めてです」
「そうですか。羽花さん。矢郷組のことが片付くまではこのマンションにいてくださいね」
冬悟さんはそう言ってカードキーを私に見せた。
カードキーを手渡してくれるのかと思ったら、それを自分の胸ポケットにしまった。
キーがなかったら、部屋からは出ることができない。
解除の仕方はあるんだろうけど、よくわからないし……
困った顔をしていると冬悟さんは優しく私の頭をなでた。
「安全になれば、出してあげれますから。それに私と一緒ならいつでも外に出てもかまいません」
「それなら、よかったです」
閉じ込められてしまったのかと、ドキドキしたけど違っていた。
冬悟さんは私を守ると言ってくれたのは嘘じゃない。
さすがだなぁー。
えへっと笑うと冬悟さんはにっこり微笑んだ。
「ですから、羽花さんは今日からずっと私と一緒に行動してください」
「ずっと!?」
「ずっととは語弊がありますが、なるべくそばを離れないように。いつ、あいつらが襲ってくるかわかりませんから」
「は、はい!」
そう言われて気を引き締めた。
私ときたら、自分が目的と言われているのにまったく緊張感が足りてなかった。
反省しよう……
冬悟さんがボディーガードみたいに守ってくれるのだろうか。
そんな大層な身じゃないけれど、冬悟さんの責任感の強さには感服してしまう。
常連である和菓子屋の娘にここまでしてくるなんて――――するりと長い指が髪に触れて顔を上げた。
気づくと冬悟さんは私の髪をほどき、髪を一房、手にすると微笑んだ。
なにをするのだろうと思って見ていると、そっと髪に口づけた。
えっ!?えぇっ?
き、キスされたー!
髪っ!
私の髪がぁぁぁっー!
今日、髪が洗えなくなったよってそうじゃない、そうじゃないの。
「あ、あの、どうして……」
「ずっと羽花さんのことが好きでした」
「わ、私をですか!?」
「明日のデートの時に気持ちを告げるつもりだったのですが、まさかこんなトラブルがあるとは思っていなかったので」
「すみません。巻き込んでしまって」
冬悟さんがこなかったら、私はどうなっていただろう。
あのまま、ヤクザに連れてかれていたに違いない。
しかも、三千万円の借金まで肩代わりしてもらって。
「あのっ!お金はこの件が落ち着いたら、少しずつお返しします」
「お金より、羽花さんの返事をいただきたい」
す、好きって本当だったんだ……
聞き間違えじゃなかった。
私でいいのだろうか。
こんな素敵な人の隣に私?
好きと言われても現実味がなさすぎて頭に入ってこなかった。
夢じゃないのかな……
ぎゅむっと頬をつねってみたけど、すごく痛かった。
夢ではなかった。
「私でいいんですか?そのっ、冬悟さんにはもっと素敵な女性がいらっしゃるかと……」
胸は小さくて幼児体型だし、地味だし、ずば抜けてなにかができるわけでもない。
自分で言ってて悲しくなるけど、これが現実。
冬悟さんの肩書きに見合っているとは思えなかった。
「私のことが嫌いですか?」
「まさかっ!冬悟さんが嫌いな女性がいるっていうなら、この目で見てみたいくらいですっ!」
すっと両手を握られた。
「好きか嫌いか、聞かせてください」
「好きです……」
声が震えた。
好きに決まってる。
憧れていたし、いつもお店にくるのを楽しみにしていた。
お店の手伝いしかなかった私の毎日。
そのかわりばえしない日々を彩ってくれていたのは冬悟さんの存在だった。
デートだってすごく楽しみにしていたのに―――でも、この状況。
もしかしなくてもデート以上のことが起きているのではっ!?
やっと今になって気づく私。
「よかった」
ぎゅっと香水の甘い香りがする胸元に顔を埋められ、抱き締められた。
思考が全て止まった。
「それなら、一緒に暮らしても問題はありませんね」
「い、一緒に?」
「これからよろしくお願いしますね。羽花さん」
そう言った冬悟さんは私の至近距離で殺人的なまでに美しい笑みを浮かべていた。
私の家からもほど近く、デパートや駅などもマンションから目にすることができる賑やかな街の中心部。
マンションの隣には緑が多い公園が見え、親子連れが砂場や滑り台などの遊具で遊んでいる。
私も昔は習字やお茶のお稽古前の少しの時間、公園で遊ぶのが唯一の楽しみだった。
店の手伝いで自由な時間が少なかった私にとって、その時間だけが子供らしい時間で習い事に通うのが楽しかったことだけは覚えている。
ものになったかどうかは別としてね……
だから、窓から見える親子連れの姿や遊ぶ子供達を懐かしく眺めていた。
母はもう亡くなっていたけど、私には百花がいて、公園のジェラート屋さんやクレープ屋さんで買い食いするのが楽しみだった。
「百花、大丈夫かな……」
店には新作の桃の和菓子が並んでいた。
職人さん達はなにも言わないけど、毎年、私と百花の誕生月には新作の上生菓子を作ってくれる。
工場の中ではちょっとしたコンテストみたいになっていて、誰が新作の権利を得るか競い合っていた。
白餡に薄い桃色の色をいれて、白からピンクへとグラデーションに桃の花びらの細工をのせたもの。
見た目は素朴だけど中には緑の若桃の甘露煮が入っていて、食べると三月なのに桃の風味がする『桃』の上生菓子。
権利を勝ち取ったのは父の作品だった。
「店なら平気ですよ。部下が矢郷のことは始末してくれているでしょう」
「冬悟さんがいてくれて心強いです」
「何も心配はいりません。向こうの目的は羽花さんです。羽花さんがいないとわかれば、店からおとなしく離れていきますよ」
「はい……」
そうだった。
私のことが目的だって言っていた。
店に私がいなければ、これ以上嫌がらせのしようがない。
冬悟さんが言うようにおとなしくここにいるほうが、周りのため―――そう思って、窓にそっと手を添えた。
「素敵なマンションですね」
窓から竹林は見えないけれど、このマンションがいわゆる高級マンションであることはわかった。
足を踏み入れた瞬間、ホテル並みの内装だったことにも驚いたけど、警備員さん達がいて監視カメラが至る所にあった。
エントランスもすごかったけど、部屋はもっとすごかった。
白と黒のモノトーンで統一され、大理石の柱と広いリビング、大理石のお風呂、ソファーは革のソファーで高そうな雰囲気を醸し出している。
私の部屋とは違う安っぽさゼロの部屋。
高層階だけあって眺めも抜群にいい。
街中にあるから、夜はきっとすごい夜景を楽しめるのだろうけど想像できない。
私はビルの上からの夜景を見たことがないから。
「羽花さんに気に入っていただけてなによりです」
私が真剣な顔で高層階の眺めを楽しんでいることに気づいた冬悟さんが部屋のブラインドカーテンを開けてくれた。
大きな窓からは遠くまで見通せて空が広く感じた。
「わぁー!こんなすごいお部屋は初めてです」
「そうですか。羽花さん。矢郷組のことが片付くまではこのマンションにいてくださいね」
冬悟さんはそう言ってカードキーを私に見せた。
カードキーを手渡してくれるのかと思ったら、それを自分の胸ポケットにしまった。
キーがなかったら、部屋からは出ることができない。
解除の仕方はあるんだろうけど、よくわからないし……
困った顔をしていると冬悟さんは優しく私の頭をなでた。
「安全になれば、出してあげれますから。それに私と一緒ならいつでも外に出てもかまいません」
「それなら、よかったです」
閉じ込められてしまったのかと、ドキドキしたけど違っていた。
冬悟さんは私を守ると言ってくれたのは嘘じゃない。
さすがだなぁー。
えへっと笑うと冬悟さんはにっこり微笑んだ。
「ですから、羽花さんは今日からずっと私と一緒に行動してください」
「ずっと!?」
「ずっととは語弊がありますが、なるべくそばを離れないように。いつ、あいつらが襲ってくるかわかりませんから」
「は、はい!」
そう言われて気を引き締めた。
私ときたら、自分が目的と言われているのにまったく緊張感が足りてなかった。
反省しよう……
冬悟さんがボディーガードみたいに守ってくれるのだろうか。
そんな大層な身じゃないけれど、冬悟さんの責任感の強さには感服してしまう。
常連である和菓子屋の娘にここまでしてくるなんて――――するりと長い指が髪に触れて顔を上げた。
気づくと冬悟さんは私の髪をほどき、髪を一房、手にすると微笑んだ。
なにをするのだろうと思って見ていると、そっと髪に口づけた。
えっ!?えぇっ?
き、キスされたー!
髪っ!
私の髪がぁぁぁっー!
今日、髪が洗えなくなったよってそうじゃない、そうじゃないの。
「あ、あの、どうして……」
「ずっと羽花さんのことが好きでした」
「わ、私をですか!?」
「明日のデートの時に気持ちを告げるつもりだったのですが、まさかこんなトラブルがあるとは思っていなかったので」
「すみません。巻き込んでしまって」
冬悟さんがこなかったら、私はどうなっていただろう。
あのまま、ヤクザに連れてかれていたに違いない。
しかも、三千万円の借金まで肩代わりしてもらって。
「あのっ!お金はこの件が落ち着いたら、少しずつお返しします」
「お金より、羽花さんの返事をいただきたい」
す、好きって本当だったんだ……
聞き間違えじゃなかった。
私でいいのだろうか。
こんな素敵な人の隣に私?
好きと言われても現実味がなさすぎて頭に入ってこなかった。
夢じゃないのかな……
ぎゅむっと頬をつねってみたけど、すごく痛かった。
夢ではなかった。
「私でいいんですか?そのっ、冬悟さんにはもっと素敵な女性がいらっしゃるかと……」
胸は小さくて幼児体型だし、地味だし、ずば抜けてなにかができるわけでもない。
自分で言ってて悲しくなるけど、これが現実。
冬悟さんの肩書きに見合っているとは思えなかった。
「私のことが嫌いですか?」
「まさかっ!冬悟さんが嫌いな女性がいるっていうなら、この目で見てみたいくらいですっ!」
すっと両手を握られた。
「好きか嫌いか、聞かせてください」
「好きです……」
声が震えた。
好きに決まってる。
憧れていたし、いつもお店にくるのを楽しみにしていた。
お店の手伝いしかなかった私の毎日。
そのかわりばえしない日々を彩ってくれていたのは冬悟さんの存在だった。
デートだってすごく楽しみにしていたのに―――でも、この状況。
もしかしなくてもデート以上のことが起きているのではっ!?
やっと今になって気づく私。
「よかった」
ぎゅっと香水の甘い香りがする胸元に顔を埋められ、抱き締められた。
思考が全て止まった。
「それなら、一緒に暮らしても問題はありませんね」
「い、一緒に?」
「これからよろしくお願いしますね。羽花さん」
そう言った冬悟さんは私の至近距離で殺人的なまでに美しい笑みを浮かべていた。
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