205 / 239
第一部 決闘大会編
二百五話
しおりを挟む
階段を上りながら、白井さんは穏やかな表情で、言葉を続ける。
「真帆も、実は転入生なんだ。今年の四月に転入して、それから半月もしないで風紀に入ってきた」
「そうなんすか!?」
知らんかった。
めっちゃ馴染んでるから、てっきりずっと前からいるのかと。
白井さんは、苦笑した。
「ああいう奴だからな。でも、あの向こうっ気と、青臭さを思えば、そう不思議でもないよ」
「なんでっすか?」
「長く風紀をやればやるほど、自分たちの業務の限界ってものが見えてくるんだ。ああ、この件は、これで終わりだな――ってね。経験の浅い真帆は、それがない。自分が気になったら、とことんまで行こうとする」
「へええ」
二見らしいや、と思わずほころんだ。
俺の事件のことも、ずっと力になってくれてるもんな。クールに見えて、熱い奴なんだ。
少し前で上下する、白井さんの背を追って俺はたったか階段を上る。
「それで、他の風紀と揉めることも少なくなかったから――今回の反省室送りは、起こるべくして起こったのかもしれない」
「えっ?」
白井さんは、ふいに横目で俺を見た。
「なあ、吉村くん、真帆は風紀を疑っていただろう?」
確信を持って言われたことに、ギクリと心臓が動いた。
白井さんは、そんな俺の様子をじっと見据えた後、また前を向いた。
「真帆は、黒の生徒が被害を受けた事件について、特に熱心でね。君と水脈の件についても、ずっと調べていた。あれほどの事故があって、どうして風紀が機能しなかったのか――誰かが、警備情報を漏洩したんじゃないか。そして、それを幹部同士で庇っているのではと、疑っていた」
「二見……」
「それで、水脈の幼馴染みの俺を……怪しく思うのは必然だったんだろうな」
「!」
自嘲気味に言われたことに、目を見開いた。
二見が、白井さんを疑っていた?
うそ、マジで?
「それ、二見が言ったんですか!?」
「……真帆は、生徒会と組んで、俺をリコールするつもりだったんだ」
「まさか!」
「本当だよ。健太と話しているのを聞いてしまった」
リコールって辞めさせるってこと、だよな?
――違うアプローチを考えた。
二見は、たしかにそう言ってた。
それって、そういうことだったのか?
いや、でも……。
二見は、なんもなしに人を疑う奴じゃない。――でも、さっき白井さんは知らなかったって……。
中々、情報を飲み込めねえでいると、白井さんが言う。
「だから、その前に氷室さんに報告したんだ。――真帆が生徒会と組んでいるってね」
「へ」
「氷室さんは、カンカンに怒っていたよ。あの人は生徒会嫌いだし、風紀の結束を乱そうとする真帆のことを、煙たく思っていたからね」
「え……え?」
俺はうろたえて、スポーツ刈りの頭を凝視する。――階段を上りきった白井さんが、くるりと振り返った。
「真帆が反省室送りになったのは、そういう経緯だ。悔しかったろうな」
ひとごとみてえに、白井さんは締めくくる。
疑われて怒ってんのかと思ったら、穏やかに笑っていた。その笑顔に気圧されて、俺は歩みが鈍くなる。
ちょっと、情報過多で……何言ってんのかわかんねえ。
「吉村くん、ここだよ」
「あっ」
手を引かれて、息を飲む。
示された教室は、見覚えがあった。
――第二音楽室。
夢の中で見た。そんな、反省室って、この辺にあったのか?
「――うっ!」
視界がぐら、と揺れた。
目の前の白井さんの姿が消えて――俺は一人、真っ赤な廊下に立っている。
その横を、黒い影がバタバタと走り抜けていく。
凄まじい勢いでよぎる影に、思わずたたらを踏む――そのとき。
――無駄だよ! この時間は、風紀は通らないんだ――くんに、そう、聞いたんだから!
あざけるような声が、耳の奥を反響する。
ズキッ!
頭を貫通するような、痛みが走る。
「あ――!」
ぐい、と肩を強く掴まれて、俺の意識は現実に引き返す。
白井さんが、俺をのぞき込んでいた。夕日で逆光になって、どんな顔をしているのか、わからない。
手のひらに、じわりと汗が滲む。
そういえば、なんでこんなに静かなんだろう。――いつから、こんなに人気が無くなっていた?
「説明会があるから、警護人数が少ないんだよ」
俺の心を読んだように、白井さんは言う。
「それでも、ここ最近は増やしていたんだけどね。もう、あんな事故が起こらないように」
「そ、そうですか……」
俺は、頭痛の余韻にぐらぐらしながら、何とも言えない違和感を覚えていた。
なんか、様子がおかしくないか?
座り込みそうになる俺を、ほとんどかつぐようにして、白井さんは大振りな鍵を取り出した。――どこかでみたような。
「さあ、入って」
「わっ」
引き戸が開かれて、背中をどんと押される。
俺は、よろけるように歩んで、部屋の中に入り込んだ。
そんで、目を見開いた。
「……えっ?」
そこは、予想してた「教室」じゃなかった。
音楽室なのに、ピアノがない。
黒板も机もない。
っていうか、おおよそ、教室っぽいものが、何一つなかった。
そこは、薄暗い、四畳半くらいの部屋だった。ぎゅうぎゅうにベッドと衝立があるほかに、なにも無い。
「……二見?」
おそるおそる呼んでみても、返事はない。――てか、どう見ても、誰もいねえや。
「あの、白井さん? これは、いったい……」
振り返った俺の目の前で、扉が重い音を立てて閉まった。
そんで――本当に、信じらんねえことに。
目の前で、扉が壁に変化した。
「えーっ!?」
俺はぎょっとして、扉(ってより、扉のあった場所)に縋りついた。だん! と拳を叩きつける。
返事はない。
もう一度、強く叩く。ボテ! と鈍い音がして、拳が痛くなった。
「――」
そのとき、白井さんの声が、かすかに聞こえてきた。
「――吉村くん」
「白井さん! 白井さん! 助けてくださいっ、ドアが、無くなって!」
大慌てで助けを求めると、穏やかな声が聞こえてくる。
「君は、素直ないい子だ。信じてついて来てくれて、ありがとう。そこに、真帆はいないよ」
「えっ……あの?」
「助けも来ない。君は、四日間そこで過ごす。そうすれば、全てがうまくいくからな」
どうなってんの?
まるっきり、いつも通りの親切な声で、よくわからないことを言う。
俺は、ポカンと口を開いて「なんで……」と呟いた。
「贖罪のためだよ」
白井さんは、暗い声でそう言って――それっきり静かになった。
「――白井さん!? 白井さんっ! 待ってください! ここを開けてください!」
俺は、必死になって壁を叩いて、白井さんに助けを求めた。
でも、それっきり。
彼が戻ってくることも、扉が現われることも、無かった。
「真帆も、実は転入生なんだ。今年の四月に転入して、それから半月もしないで風紀に入ってきた」
「そうなんすか!?」
知らんかった。
めっちゃ馴染んでるから、てっきりずっと前からいるのかと。
白井さんは、苦笑した。
「ああいう奴だからな。でも、あの向こうっ気と、青臭さを思えば、そう不思議でもないよ」
「なんでっすか?」
「長く風紀をやればやるほど、自分たちの業務の限界ってものが見えてくるんだ。ああ、この件は、これで終わりだな――ってね。経験の浅い真帆は、それがない。自分が気になったら、とことんまで行こうとする」
「へええ」
二見らしいや、と思わずほころんだ。
俺の事件のことも、ずっと力になってくれてるもんな。クールに見えて、熱い奴なんだ。
少し前で上下する、白井さんの背を追って俺はたったか階段を上る。
「それで、他の風紀と揉めることも少なくなかったから――今回の反省室送りは、起こるべくして起こったのかもしれない」
「えっ?」
白井さんは、ふいに横目で俺を見た。
「なあ、吉村くん、真帆は風紀を疑っていただろう?」
確信を持って言われたことに、ギクリと心臓が動いた。
白井さんは、そんな俺の様子をじっと見据えた後、また前を向いた。
「真帆は、黒の生徒が被害を受けた事件について、特に熱心でね。君と水脈の件についても、ずっと調べていた。あれほどの事故があって、どうして風紀が機能しなかったのか――誰かが、警備情報を漏洩したんじゃないか。そして、それを幹部同士で庇っているのではと、疑っていた」
「二見……」
「それで、水脈の幼馴染みの俺を……怪しく思うのは必然だったんだろうな」
「!」
自嘲気味に言われたことに、目を見開いた。
二見が、白井さんを疑っていた?
うそ、マジで?
「それ、二見が言ったんですか!?」
「……真帆は、生徒会と組んで、俺をリコールするつもりだったんだ」
「まさか!」
「本当だよ。健太と話しているのを聞いてしまった」
リコールって辞めさせるってこと、だよな?
――違うアプローチを考えた。
二見は、たしかにそう言ってた。
それって、そういうことだったのか?
いや、でも……。
二見は、なんもなしに人を疑う奴じゃない。――でも、さっき白井さんは知らなかったって……。
中々、情報を飲み込めねえでいると、白井さんが言う。
「だから、その前に氷室さんに報告したんだ。――真帆が生徒会と組んでいるってね」
「へ」
「氷室さんは、カンカンに怒っていたよ。あの人は生徒会嫌いだし、風紀の結束を乱そうとする真帆のことを、煙たく思っていたからね」
「え……え?」
俺はうろたえて、スポーツ刈りの頭を凝視する。――階段を上りきった白井さんが、くるりと振り返った。
「真帆が反省室送りになったのは、そういう経緯だ。悔しかったろうな」
ひとごとみてえに、白井さんは締めくくる。
疑われて怒ってんのかと思ったら、穏やかに笑っていた。その笑顔に気圧されて、俺は歩みが鈍くなる。
ちょっと、情報過多で……何言ってんのかわかんねえ。
「吉村くん、ここだよ」
「あっ」
手を引かれて、息を飲む。
示された教室は、見覚えがあった。
――第二音楽室。
夢の中で見た。そんな、反省室って、この辺にあったのか?
「――うっ!」
視界がぐら、と揺れた。
目の前の白井さんの姿が消えて――俺は一人、真っ赤な廊下に立っている。
その横を、黒い影がバタバタと走り抜けていく。
凄まじい勢いでよぎる影に、思わずたたらを踏む――そのとき。
――無駄だよ! この時間は、風紀は通らないんだ――くんに、そう、聞いたんだから!
あざけるような声が、耳の奥を反響する。
ズキッ!
頭を貫通するような、痛みが走る。
「あ――!」
ぐい、と肩を強く掴まれて、俺の意識は現実に引き返す。
白井さんが、俺をのぞき込んでいた。夕日で逆光になって、どんな顔をしているのか、わからない。
手のひらに、じわりと汗が滲む。
そういえば、なんでこんなに静かなんだろう。――いつから、こんなに人気が無くなっていた?
「説明会があるから、警護人数が少ないんだよ」
俺の心を読んだように、白井さんは言う。
「それでも、ここ最近は増やしていたんだけどね。もう、あんな事故が起こらないように」
「そ、そうですか……」
俺は、頭痛の余韻にぐらぐらしながら、何とも言えない違和感を覚えていた。
なんか、様子がおかしくないか?
座り込みそうになる俺を、ほとんどかつぐようにして、白井さんは大振りな鍵を取り出した。――どこかでみたような。
「さあ、入って」
「わっ」
引き戸が開かれて、背中をどんと押される。
俺は、よろけるように歩んで、部屋の中に入り込んだ。
そんで、目を見開いた。
「……えっ?」
そこは、予想してた「教室」じゃなかった。
音楽室なのに、ピアノがない。
黒板も机もない。
っていうか、おおよそ、教室っぽいものが、何一つなかった。
そこは、薄暗い、四畳半くらいの部屋だった。ぎゅうぎゅうにベッドと衝立があるほかに、なにも無い。
「……二見?」
おそるおそる呼んでみても、返事はない。――てか、どう見ても、誰もいねえや。
「あの、白井さん? これは、いったい……」
振り返った俺の目の前で、扉が重い音を立てて閉まった。
そんで――本当に、信じらんねえことに。
目の前で、扉が壁に変化した。
「えーっ!?」
俺はぎょっとして、扉(ってより、扉のあった場所)に縋りついた。だん! と拳を叩きつける。
返事はない。
もう一度、強く叩く。ボテ! と鈍い音がして、拳が痛くなった。
「――」
そのとき、白井さんの声が、かすかに聞こえてきた。
「――吉村くん」
「白井さん! 白井さん! 助けてくださいっ、ドアが、無くなって!」
大慌てで助けを求めると、穏やかな声が聞こえてくる。
「君は、素直ないい子だ。信じてついて来てくれて、ありがとう。そこに、真帆はいないよ」
「えっ……あの?」
「助けも来ない。君は、四日間そこで過ごす。そうすれば、全てがうまくいくからな」
どうなってんの?
まるっきり、いつも通りの親切な声で、よくわからないことを言う。
俺は、ポカンと口を開いて「なんで……」と呟いた。
「贖罪のためだよ」
白井さんは、暗い声でそう言って――それっきり静かになった。
「――白井さん!? 白井さんっ! 待ってください! ここを開けてください!」
俺は、必死になって壁を叩いて、白井さんに助けを求めた。
でも、それっきり。
彼が戻ってくることも、扉が現われることも、無かった。
16
お気に入りに追加
519
あなたにおすすめの小説
いとしの生徒会長さま
もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……!
しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

学園の俺様と、辺境地の僕
そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ?
【全12話になります。よろしくお願いします。】

ある日、木から落ちたらしい。どういう状況だったのだろうか。
水鳴諒
BL
目を覚ますとズキリと頭部が痛んだ俺は、自分が記憶喪失だと気づいた。そして風紀委員長に面倒を見てもらうことになった。(風紀委員長攻めです)

俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト
春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。
クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。
夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。
2024.02.23〜02.27
イラスト:かもねさま
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
思い出して欲しい二人
春色悠
BL
喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。
そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。
一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。
そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる