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第八章 真なる聖剣
740 神はお見通し
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「さて、邪魔が入ったが、話を慶事に戻すぞ」
もはや教会の関係者は、ひざまづいたままぴくりとも動かなくなった。
勇者に耳をやられたらしい元代表は、周囲を見回していたところを、ガタイのいい奉仕者に、まるで罪人のように抑え込まれてしまう。
あ、なんか布みたいなものを口に噛ませて、わめかないようにされた。
もしかすると、個人的に恨まれていたのかもしれない。
「はい。承ります」
代わりにそう答えたのは、さっきまで、離れた場所で、奉仕者の人達と一緒に、まるで土下座をするかのように勇者達に向かって膝を突いて頭を下げていた、教手の女性だ。
「名前は?」
勇者の問いに、その教手の女性は一瞬キョトンとしたが、すぐに我に返り、勇者の問いに答える。
「私の名はハイドランジアと申します。勇者さまにはお耳汚しにて申し訳ありません」
「やめろ」
「は?」
勇者の面白くなさそうな声に、ハイドランジアと名乗った女性の教手は、不思議そうに顔を上げた。
年齢的には五十歳前後だろうか?
刻まれたシワの一つ一つに知的な風格のある女性だ。
教会の教手と聞いて、パッと思い浮かぶのは、このタイプの人だろう。
少なくとも、さっきの巨大蛙のような男ではない。
「自分を卑下するな。清貧に、つつましく、他者に思いやり深くというのが、教会の教えだが、自分を低く評価することは全く別のことだ。それは神への冒涜だ」
「神への……冒涜」
「神は人間のなかに光を見て、盟約を交わした。そうだろう?」
「はい。その通りでございます」
「ならばお前のなかにもその光があるのだ。この……」
そう言って、勇者はぎろりと、押し倒された元代表を睨む。
「不心得者にもな」
「は……はい」
確かに、俺も村の教手から、そういう風に教わったな。
「悪事を行うこと、自らを律しないこと、それは自らの光を覆い隠す罪である。そして、自らのなかの光を否定することも、同じだ」
勇者は、その場にいる全ての者を睥睨しながら歩きまわった。
「そうやって、自らの光を否定するから、他人の罪からも目を逸らすようになるのだ」
「いいえ!」
勇者の言葉を、大胆にも否定する者がいた。
まだ年若い少女だ。
「いいえ! ハイドランジアさまは勇気ある、真の神の盟約の使徒です! わ、私を助けてくださいました!」
「メリカ!」
ハイドランジア女史は、叱りつける体を装って、素早く少女の前に回り込む。
少女は、一見してあか抜けない田舎の臭いを感じさせた。
年齢は……うーん、十歳か……いや、あの感じだともう少し上か。
少し発育が悪い。
貧農の出かな?
「勇者さま。この者はまだ信仰の浅い小娘でございます。どうか罰は、指導の足りないこのわたくしに」
「愚か者、俺をなんだと思ってる!」
勇者は思いっきりムスッとした顔になった。
教会の者達はますます青くなり震えあがる。
「なにとぞ、なにとぞ……」
「ハイドランジアさま、自分のやったことの罰は私が受けます! それに私は本当のことを言っただけだもの!」
「メリカ黙って。礼拝堂に籠って祈りを捧げなさい」
うっわ、こりゃあ勇者がとんだ悪人だ。
顔を見るとイライラしていることがわかる。
「コホン、勇者さま」
俺は仕方なく、助け手を出すことにした。
「なんだ?」
おい、拗ねるな。
子どもか?
「まずは、勇者さまが、このお二方を罰するつもりはないときちんと教えてさしあげてはいかがでしょうか?」
「え?」
メリカという少女が不思議そうに声を上げ、ハイドランジア女史は、あっという風に口を開いて、慌てて勇者に一礼する。
「申し訳ありません。勇者さまの真意を理解出来ず。不徳のいたすところです」
「だからそれをやめろと言うのだ。いいか。正しいと思ったらそれを成せ。過ちを犯したら罪を詫びろ。自分を含めた誰の名誉も貶めるな。それが出来ない者は人としての道を外れかけているのだ。……まぁここには、すっかり道を踏み外した奴もいたようだがな」
最初に、自分の周りにわらわら集まった教会のお偉いさんらしき連中を、勇者は、ギロリと睨みつける。
「奴等が、過ちを詫びぬ堕落した者だと知っていて、それを正すのに自らの力が足りぬと感じたなら、しかるべき相手に助けを求めろ。教会はそのための施設であろう? よもや自分は救われるべき民には含まれぬとでも言うつもりか?」
「弁解の余地もございません」
「それで?」
「はい。必ず盟約の使徒としての誇りを取り戻し、悪しき習慣を全て排してみせます」
ハイドランジア女史は、静かな決意を称えた瞳を勇者に向けた。
「よし。これでやっと本題に入れるな」
「え? え?」
さっきのメリカという少女は、話が見えなかったのだろう。
困惑したように周囲を見回した。
ほかの者達は下手に手を出すと勇者に叱咤されるのではないかと思っているのか、誰も彼女を安心させようとはしない。
いや、ハイドランジア女史が勇者に一礼し、「しばしお待ちを」と、断りを入れると、メリカに寄り添って、仲間達がいるらしい、奉仕者の集団へと連れて行った。
風に乗って「大丈夫だから。勇者さまはお優しい御方よ」というハイドランジア女史の声が漏れ聞こえて来たが、俺は素知らぬふりをする。
「お待たせいたしました」
「ああ。では説明する」
シンと静まり返った教会の前庭に、回廊を歩く勇者の足音と声が響いた。
「この度、ホーリーカーン・ホバフ・グエンサム公が、盛大な結婚の式典を執り行う。その御相手は、失われし勇者の聖剣の発見、そして悪しき魔物退治に、多大な尽力を行った女性だ。その者は慈悲深く、迷宮の奥底に遺棄された者達を救い続けて来た者でもある。本来は、それは教会の行うべきことであるのに、だ」
勇者の言葉に、教会のお偉いさん方の身体がビクッと震える。
「その大いなる功績に、きっと、大聖堂からは、祝福されし名が与えられるであろう」
勇者が教会の扉の前に達し、今度は手前に戻って来る。
「そのような民の救い主、勇者の栄誉を護りし者である御方の式典に、教会が何もしないという訳にはいかない。そこでだ」
勇者はニイッと笑った。
「式典の全ての費用を、この教会の資産にて賄うことに決めた」
教会の者達がポカーンと勇者を見る。
「式典の全ての費用ですか?」
巨大蛙のような教手の次にだらしない身体つきの男が、おずおずと口にした。
「ああ。大聖堂の権威ある御使い、大公陛下、偉大なる八家、それと俺達が臨席する式典だ」
「ひ、む、無理です! そんな費用など!」
「そうだな。清貧を旨とする通常の教会ではまず無理だろう。しかし、ここは個人の豪邸が建ち、奴隷を身請けするため金を惜しまず、有力なギルドや商人に便宜を図る、という、ほかの教会では到底出来ないことを行って来たようだ。あり余る私財は、盟約の使徒には必要なきもの。おそらく神が、このときを見越して、蓄えさせたものだろう。神の見識にただただ感じ入るしかないな。……なぁ、ハイドランジア殿」
「は……はい! まこと、神は全てをお見通しであられる」
ハイドランジア女史の顔がパァッと明るくなった。
それと対照的に、教会の力をかさに着て、今まで私腹を肥やして来たであろう者達は、絶望的な顔で、その場に崩れ落ちたのだ。
教会は国法に関わらない。
それはつまり、教会を法によって裁くことも出来ない、ということでもある。
だがしかし、今のままでは罪を罰せられないまま、悠々と勝ち逃げするであろう、悪徳を行って来た者達から、全財産を没収すると、勇者は宣言したのだ。
うんうん、パーフェクトだぞ、勇者。
もはや教会の関係者は、ひざまづいたままぴくりとも動かなくなった。
勇者に耳をやられたらしい元代表は、周囲を見回していたところを、ガタイのいい奉仕者に、まるで罪人のように抑え込まれてしまう。
あ、なんか布みたいなものを口に噛ませて、わめかないようにされた。
もしかすると、個人的に恨まれていたのかもしれない。
「はい。承ります」
代わりにそう答えたのは、さっきまで、離れた場所で、奉仕者の人達と一緒に、まるで土下座をするかのように勇者達に向かって膝を突いて頭を下げていた、教手の女性だ。
「名前は?」
勇者の問いに、その教手の女性は一瞬キョトンとしたが、すぐに我に返り、勇者の問いに答える。
「私の名はハイドランジアと申します。勇者さまにはお耳汚しにて申し訳ありません」
「やめろ」
「は?」
勇者の面白くなさそうな声に、ハイドランジアと名乗った女性の教手は、不思議そうに顔を上げた。
年齢的には五十歳前後だろうか?
刻まれたシワの一つ一つに知的な風格のある女性だ。
教会の教手と聞いて、パッと思い浮かぶのは、このタイプの人だろう。
少なくとも、さっきの巨大蛙のような男ではない。
「自分を卑下するな。清貧に、つつましく、他者に思いやり深くというのが、教会の教えだが、自分を低く評価することは全く別のことだ。それは神への冒涜だ」
「神への……冒涜」
「神は人間のなかに光を見て、盟約を交わした。そうだろう?」
「はい。その通りでございます」
「ならばお前のなかにもその光があるのだ。この……」
そう言って、勇者はぎろりと、押し倒された元代表を睨む。
「不心得者にもな」
「は……はい」
確かに、俺も村の教手から、そういう風に教わったな。
「悪事を行うこと、自らを律しないこと、それは自らの光を覆い隠す罪である。そして、自らのなかの光を否定することも、同じだ」
勇者は、その場にいる全ての者を睥睨しながら歩きまわった。
「そうやって、自らの光を否定するから、他人の罪からも目を逸らすようになるのだ」
「いいえ!」
勇者の言葉を、大胆にも否定する者がいた。
まだ年若い少女だ。
「いいえ! ハイドランジアさまは勇気ある、真の神の盟約の使徒です! わ、私を助けてくださいました!」
「メリカ!」
ハイドランジア女史は、叱りつける体を装って、素早く少女の前に回り込む。
少女は、一見してあか抜けない田舎の臭いを感じさせた。
年齢は……うーん、十歳か……いや、あの感じだともう少し上か。
少し発育が悪い。
貧農の出かな?
「勇者さま。この者はまだ信仰の浅い小娘でございます。どうか罰は、指導の足りないこのわたくしに」
「愚か者、俺をなんだと思ってる!」
勇者は思いっきりムスッとした顔になった。
教会の者達はますます青くなり震えあがる。
「なにとぞ、なにとぞ……」
「ハイドランジアさま、自分のやったことの罰は私が受けます! それに私は本当のことを言っただけだもの!」
「メリカ黙って。礼拝堂に籠って祈りを捧げなさい」
うっわ、こりゃあ勇者がとんだ悪人だ。
顔を見るとイライラしていることがわかる。
「コホン、勇者さま」
俺は仕方なく、助け手を出すことにした。
「なんだ?」
おい、拗ねるな。
子どもか?
「まずは、勇者さまが、このお二方を罰するつもりはないときちんと教えてさしあげてはいかがでしょうか?」
「え?」
メリカという少女が不思議そうに声を上げ、ハイドランジア女史は、あっという風に口を開いて、慌てて勇者に一礼する。
「申し訳ありません。勇者さまの真意を理解出来ず。不徳のいたすところです」
「だからそれをやめろと言うのだ。いいか。正しいと思ったらそれを成せ。過ちを犯したら罪を詫びろ。自分を含めた誰の名誉も貶めるな。それが出来ない者は人としての道を外れかけているのだ。……まぁここには、すっかり道を踏み外した奴もいたようだがな」
最初に、自分の周りにわらわら集まった教会のお偉いさんらしき連中を、勇者は、ギロリと睨みつける。
「奴等が、過ちを詫びぬ堕落した者だと知っていて、それを正すのに自らの力が足りぬと感じたなら、しかるべき相手に助けを求めろ。教会はそのための施設であろう? よもや自分は救われるべき民には含まれぬとでも言うつもりか?」
「弁解の余地もございません」
「それで?」
「はい。必ず盟約の使徒としての誇りを取り戻し、悪しき習慣を全て排してみせます」
ハイドランジア女史は、静かな決意を称えた瞳を勇者に向けた。
「よし。これでやっと本題に入れるな」
「え? え?」
さっきのメリカという少女は、話が見えなかったのだろう。
困惑したように周囲を見回した。
ほかの者達は下手に手を出すと勇者に叱咤されるのではないかと思っているのか、誰も彼女を安心させようとはしない。
いや、ハイドランジア女史が勇者に一礼し、「しばしお待ちを」と、断りを入れると、メリカに寄り添って、仲間達がいるらしい、奉仕者の集団へと連れて行った。
風に乗って「大丈夫だから。勇者さまはお優しい御方よ」というハイドランジア女史の声が漏れ聞こえて来たが、俺は素知らぬふりをする。
「お待たせいたしました」
「ああ。では説明する」
シンと静まり返った教会の前庭に、回廊を歩く勇者の足音と声が響いた。
「この度、ホーリーカーン・ホバフ・グエンサム公が、盛大な結婚の式典を執り行う。その御相手は、失われし勇者の聖剣の発見、そして悪しき魔物退治に、多大な尽力を行った女性だ。その者は慈悲深く、迷宮の奥底に遺棄された者達を救い続けて来た者でもある。本来は、それは教会の行うべきことであるのに、だ」
勇者の言葉に、教会のお偉いさん方の身体がビクッと震える。
「その大いなる功績に、きっと、大聖堂からは、祝福されし名が与えられるであろう」
勇者が教会の扉の前に達し、今度は手前に戻って来る。
「そのような民の救い主、勇者の栄誉を護りし者である御方の式典に、教会が何もしないという訳にはいかない。そこでだ」
勇者はニイッと笑った。
「式典の全ての費用を、この教会の資産にて賄うことに決めた」
教会の者達がポカーンと勇者を見る。
「式典の全ての費用ですか?」
巨大蛙のような教手の次にだらしない身体つきの男が、おずおずと口にした。
「ああ。大聖堂の権威ある御使い、大公陛下、偉大なる八家、それと俺達が臨席する式典だ」
「ひ、む、無理です! そんな費用など!」
「そうだな。清貧を旨とする通常の教会ではまず無理だろう。しかし、ここは個人の豪邸が建ち、奴隷を身請けするため金を惜しまず、有力なギルドや商人に便宜を図る、という、ほかの教会では到底出来ないことを行って来たようだ。あり余る私財は、盟約の使徒には必要なきもの。おそらく神が、このときを見越して、蓄えさせたものだろう。神の見識にただただ感じ入るしかないな。……なぁ、ハイドランジア殿」
「は……はい! まこと、神は全てをお見通しであられる」
ハイドランジア女史の顔がパァッと明るくなった。
それと対照的に、教会の力をかさに着て、今まで私腹を肥やして来たであろう者達は、絶望的な顔で、その場に崩れ落ちたのだ。
教会は国法に関わらない。
それはつまり、教会を法によって裁くことも出来ない、ということでもある。
だがしかし、今のままでは罪を罰せられないまま、悠々と勝ち逃げするであろう、悪徳を行って来た者達から、全財産を没収すると、勇者は宣言したのだ。
うんうん、パーフェクトだぞ、勇者。
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