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第七章 幻の都
685 地の底の灯
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「それで、ここは結局幻の都のどの辺なんだ?」
メイサー達のヤサの、何もない遺跡の一室に通された俺達は、緊張を解けないままに所在なげに突っ立ったままでいた。
元奴隷だという少女が、不自由な身体ながらもてなしてくれようとしているが、仲間達はちょっとどう対応していいかわからないようだ。
そういう様子を眺めつつ、俺はメイサーに肝心なことを尋ねた。
俺をからかって満足したのか、メイサーはすこぶる機嫌がいいようだ。
……殴っていいかな?
「教えると思うかい? 賢いダスター坊や」
「坊やはやめろ。俺ももうおっさんだぞ。そう考えるとお前ももういい歳のおばさんだよな」
ガン!と、床に衝撃が走る。
どうやら、メイサーが鋲の打たれたブーツで、床を蹴ったらしい。
蹴りの強さも衰えてないな。
「バカなダスター。女にそんなことを言って、自分の欲しい答えがもらえるとでも思っているの?」
「最初からお前が俺の欲しい答えをくれるとは思ってねえよ。カーンに生きていることを伝えてないんだ。隠れて動いているんだろ? それで場所を俺達に教えるはずがないよな」
「なんだ。わかってるじゃないか。なんで無駄なこと聞いたのさ?」
「一応聞いておこうと思ったんだ。昔なじみのよしみでな」
「んん? あたしに情を期待しているの? いいよ、あたしは情の深い女だからね」
「そうだな、情が深すぎて、ギルド員にケガをさせた男を破滅させたぐらいだし」
「あの頃は、あたしもだいぶ穏やかだったよ。生きたままにしておくなんて、優しすぎだろ」
あの男は生きてはいたが、家族も仕事も失い、道を歩くたびにツバを吐きかけられるという人生に堕ちたんだが、今のメイサーにとってはそれは生ぬるいらしい。
嫌な情報だな。
「どうせ、俺達はお前達の情報を漏らさないと誓ったって、信じはしないんだろ?」
「あ、ははっ、面白いことを言うね。言葉なんて、人を惑わすだけのものさ。信じるなんて愚か者のやることじゃない」
はぁ、とため息を吐く。
困ったな。
とりあえずの安全は確保したが、ここから身動きが取れなくなってしまった。
間違いなくメイサーはこの場所を知った俺達を逃しはしない。
この迷宮、幻の都を知り尽くしたメイサー達相手では、裏をかくというのも難しそうだ。
もちろん力押しでいけば無理は通せるが、仮にも勇者一行にそんな選択をさせる訳にはいかないだろう。
まぁどうしようもなくなったら、それはそれなりに考えもあるが。
「まぁ、また小難しいことをいろいろ考えてるんだろうけどさ。まずは休んじゃどうだい? あんたのお仲間の勇者さま達は、だいぶこたえているようだけど? どうせ沈下型の迷宮は初めてとかそういうことなんだろ?」
ちっ、お見通しか。
出来れば弱みは見せたくなかったが……そこまで考えて、俺は自分がすっかり昔のギスギスしていた時代に戻っていることに気づいた。
あー、メルリルが不安そうにしている訳だ。
メイサーと思わぬところで会ったせいか、なんだか余裕のないガキのような考え方になってしまったな。
「わかった。魔物の心配がほぼないだけでもありがたいからな。とりあえずはゆっくりと休ませてもらう」
「へえ。腹が座ってるじゃないか。そうそう男はそうでなくっちゃ。すぐに動揺しちまうようなヘナ〇〇野郎はものの役に立たないからな」
「ちょ、やめろ! 聖女さまやメルリルがいるんだぞ! 汚い言葉を当たり前のように使うな!」
「うひひ。なんだダスター、あんた、勇者さまとか聖女さまとかと付き合っているうちに、すっかりお上品になっちまったんだな」
「ぬかせ!」
ちらりと見ると、メルリルも聖女も、メイサーの言葉の意味はよくわかっていないようだった。
「貴族なんて碌なもんじゃない。あんたもあいつもずっとそう言ってたのにさ。あいつはその貴族そのものになっちまうし、あんたはよりにもよって貴族よりもお偉い勇者さまのお付きだ。世の中ほんとわからないね」
メイサーはそう言い残すと、俺達のいる部屋を出た。
「後は、ドッロのおやっさんに任せてるからさ。何か頼み事があるならあのオヤジに言うんだね」
ち、言うだけ言って、さっさと引っ込んでしまうのは、昔の通りだな。
メイサーはあれで、けっこう小心なところもあるから、あんまり俺や勇者に攻め立てられたらキレる自覚があるんだろう。
すぐにキレて血を見せていた昔からすればマシになったのか、扱いにくくなったのか。
「ちょっと見せてくださいね。……うーん、やっぱり傷が古すぎます」
「そうか……悪いな、期待させたのに」
「ううん、いいの。私、こんなに優しくされたの、初めて。……ありがとう」
俺とメイサーが不毛なやりとりをしている間に、勇者達は勇者達で、元奴隷の少女……名前なんだっけ? 聞いてないか。
ともかくその少女と打ち解けていたようだ。
勇者はあれで、弱者には優しいからな。
「どうした?」
「あ、師匠。その娘、右手が傷のせいで動かないらしいんだ。ミュリアになんとか出来ないか調べてもらったんだが……」
「前に聞いた気がするが、古傷は無理なんだろ?」
「そうなんです。申し訳ありません」
聖女がしゅんとする。
いや、落ち込むようなことじゃないだろう。
そもそも普通の傷や病気なら治せる時点で凄いんだし。
「そ、そんな、謝らないで! え、ええっと、あの、ください? 聖女さま、なんですよ、ね」
「聖女っていうのはお仕事だから、ミュリアって呼んでいただけるとうれしいわ」
「あ、俺はアルフな」
「え? え? で、でも……」
「元奴隷と言っても今は違うんだろ? そもそもの話、神の盟約の元、人は皆平等だ。奴隷とか本当は許されてないんだぞ。まぁ戦争の捕虜とか、罪の償いとか、いろいろあるから認められてはいるけどな」
「む、難しい話は私にはよくわからないけど、実は身分とか、私もよくわからなかったの」
「そうか」
聖女と勇者が元奴隷の少女を篭絡しているようだ。
あいつらときどき天然でああいうことするからタチが悪いよな。
まぁ信者を増やすという点ではいいことなんだろうな。
なんだっけ、ええっと、そうそう、カリスマ性? とかがあるとか。
「あのね、名前、教えてもらったけど、私、返せる名前がないの。奴隷同士の子どもで、物心つく前に、親から引き離されてね」
「なんだと!」
突然勇者が激高した。
「それなら罪なき者じゃないか。そういう奴隷は禁止されているはずだぞ!」
「ここは迷宮都市だから……」
「場所とか関係あるか!」
「ご、ごめんなさい……」
あ、泣き出したじゃないか。
勇者はどうも、アレだよなぁ。
「大丈夫か? あいつは君に怒っている訳じゃないんだ。ええっと、君を心配している……みたいな感じだ」
俺もうまく説明出来ないな。
少女はコクコクとうなずいた。
勇者はオロオロしている。
「それなら、わたくしがお名前をつけてもよろしいでしょうか? わたくし、祝福の資格がありますから」
そんなちょっとした混乱をものともせず、聖女が勢いよく立ち上がりながら言った。
「え?」
少女がびっくりしたような目で聖女を見つめる。
「何かとても好きなものとかありますか?」
「え? え? あ、あの、好きな、もの?」
「いいなと感じるものでもいいですよ?」
「そ、それなら……あの、迷宮草の花の光が、好き……かな?」
少女はどうやら咄嗟に思いついたものを口にしたようだ。
この暗い迷宮暮らしで、光と言えば迷宮草のものしかない。
それはきっと、外への憧れなのだろう。
「わかりました」
聖女は、自らの胸に下がる神璽に左の手を、少女の右手を自らの右手で握り、引き寄せる。
「本当に簡易的なもので申し訳ないのですけれど。神はどこにでもおわしますから。祝福は場所を選ぶ必要は、本当はないのです」
祝福は教会で受けるべしという、自らの組織の明言する言葉を否定しながら、聖女はにっこりと微笑んだ。
神璽から光が溢れ、聖女は目を閉じる。
「闇に産まれしその身は、闇を照らしたもう。汝の名は灯なり」
神璽から生じた光が、聖女の身体に移り、そしてそのままリクスと名付けられた少女へと流れ込む。
ふわりと、花開く迷宮草の幻影が、リクスの姿に重なった。
「私、私……」
「生命が生まれるということはとても大きな奇跡なのですよ。そして名づけは種を芽吹かせるお手伝いをすること。幸せにおなりなさい、リクス」
そう言った、小さな身体の聖女が、そのときだけは、とても大きく感じられた。
メイサー達のヤサの、何もない遺跡の一室に通された俺達は、緊張を解けないままに所在なげに突っ立ったままでいた。
元奴隷だという少女が、不自由な身体ながらもてなしてくれようとしているが、仲間達はちょっとどう対応していいかわからないようだ。
そういう様子を眺めつつ、俺はメイサーに肝心なことを尋ねた。
俺をからかって満足したのか、メイサーはすこぶる機嫌がいいようだ。
……殴っていいかな?
「教えると思うかい? 賢いダスター坊や」
「坊やはやめろ。俺ももうおっさんだぞ。そう考えるとお前ももういい歳のおばさんだよな」
ガン!と、床に衝撃が走る。
どうやら、メイサーが鋲の打たれたブーツで、床を蹴ったらしい。
蹴りの強さも衰えてないな。
「バカなダスター。女にそんなことを言って、自分の欲しい答えがもらえるとでも思っているの?」
「最初からお前が俺の欲しい答えをくれるとは思ってねえよ。カーンに生きていることを伝えてないんだ。隠れて動いているんだろ? それで場所を俺達に教えるはずがないよな」
「なんだ。わかってるじゃないか。なんで無駄なこと聞いたのさ?」
「一応聞いておこうと思ったんだ。昔なじみのよしみでな」
「んん? あたしに情を期待しているの? いいよ、あたしは情の深い女だからね」
「そうだな、情が深すぎて、ギルド員にケガをさせた男を破滅させたぐらいだし」
「あの頃は、あたしもだいぶ穏やかだったよ。生きたままにしておくなんて、優しすぎだろ」
あの男は生きてはいたが、家族も仕事も失い、道を歩くたびにツバを吐きかけられるという人生に堕ちたんだが、今のメイサーにとってはそれは生ぬるいらしい。
嫌な情報だな。
「どうせ、俺達はお前達の情報を漏らさないと誓ったって、信じはしないんだろ?」
「あ、ははっ、面白いことを言うね。言葉なんて、人を惑わすだけのものさ。信じるなんて愚か者のやることじゃない」
はぁ、とため息を吐く。
困ったな。
とりあえずの安全は確保したが、ここから身動きが取れなくなってしまった。
間違いなくメイサーはこの場所を知った俺達を逃しはしない。
この迷宮、幻の都を知り尽くしたメイサー達相手では、裏をかくというのも難しそうだ。
もちろん力押しでいけば無理は通せるが、仮にも勇者一行にそんな選択をさせる訳にはいかないだろう。
まぁどうしようもなくなったら、それはそれなりに考えもあるが。
「まぁ、また小難しいことをいろいろ考えてるんだろうけどさ。まずは休んじゃどうだい? あんたのお仲間の勇者さま達は、だいぶこたえているようだけど? どうせ沈下型の迷宮は初めてとかそういうことなんだろ?」
ちっ、お見通しか。
出来れば弱みは見せたくなかったが……そこまで考えて、俺は自分がすっかり昔のギスギスしていた時代に戻っていることに気づいた。
あー、メルリルが不安そうにしている訳だ。
メイサーと思わぬところで会ったせいか、なんだか余裕のないガキのような考え方になってしまったな。
「わかった。魔物の心配がほぼないだけでもありがたいからな。とりあえずはゆっくりと休ませてもらう」
「へえ。腹が座ってるじゃないか。そうそう男はそうでなくっちゃ。すぐに動揺しちまうようなヘナ〇〇野郎はものの役に立たないからな」
「ちょ、やめろ! 聖女さまやメルリルがいるんだぞ! 汚い言葉を当たり前のように使うな!」
「うひひ。なんだダスター、あんた、勇者さまとか聖女さまとかと付き合っているうちに、すっかりお上品になっちまったんだな」
「ぬかせ!」
ちらりと見ると、メルリルも聖女も、メイサーの言葉の意味はよくわかっていないようだった。
「貴族なんて碌なもんじゃない。あんたもあいつもずっとそう言ってたのにさ。あいつはその貴族そのものになっちまうし、あんたはよりにもよって貴族よりもお偉い勇者さまのお付きだ。世の中ほんとわからないね」
メイサーはそう言い残すと、俺達のいる部屋を出た。
「後は、ドッロのおやっさんに任せてるからさ。何か頼み事があるならあのオヤジに言うんだね」
ち、言うだけ言って、さっさと引っ込んでしまうのは、昔の通りだな。
メイサーはあれで、けっこう小心なところもあるから、あんまり俺や勇者に攻め立てられたらキレる自覚があるんだろう。
すぐにキレて血を見せていた昔からすればマシになったのか、扱いにくくなったのか。
「ちょっと見せてくださいね。……うーん、やっぱり傷が古すぎます」
「そうか……悪いな、期待させたのに」
「ううん、いいの。私、こんなに優しくされたの、初めて。……ありがとう」
俺とメイサーが不毛なやりとりをしている間に、勇者達は勇者達で、元奴隷の少女……名前なんだっけ? 聞いてないか。
ともかくその少女と打ち解けていたようだ。
勇者はあれで、弱者には優しいからな。
「どうした?」
「あ、師匠。その娘、右手が傷のせいで動かないらしいんだ。ミュリアになんとか出来ないか調べてもらったんだが……」
「前に聞いた気がするが、古傷は無理なんだろ?」
「そうなんです。申し訳ありません」
聖女がしゅんとする。
いや、落ち込むようなことじゃないだろう。
そもそも普通の傷や病気なら治せる時点で凄いんだし。
「そ、そんな、謝らないで! え、ええっと、あの、ください? 聖女さま、なんですよ、ね」
「聖女っていうのはお仕事だから、ミュリアって呼んでいただけるとうれしいわ」
「あ、俺はアルフな」
「え? え? で、でも……」
「元奴隷と言っても今は違うんだろ? そもそもの話、神の盟約の元、人は皆平等だ。奴隷とか本当は許されてないんだぞ。まぁ戦争の捕虜とか、罪の償いとか、いろいろあるから認められてはいるけどな」
「む、難しい話は私にはよくわからないけど、実は身分とか、私もよくわからなかったの」
「そうか」
聖女と勇者が元奴隷の少女を篭絡しているようだ。
あいつらときどき天然でああいうことするからタチが悪いよな。
まぁ信者を増やすという点ではいいことなんだろうな。
なんだっけ、ええっと、そうそう、カリスマ性? とかがあるとか。
「あのね、名前、教えてもらったけど、私、返せる名前がないの。奴隷同士の子どもで、物心つく前に、親から引き離されてね」
「なんだと!」
突然勇者が激高した。
「それなら罪なき者じゃないか。そういう奴隷は禁止されているはずだぞ!」
「ここは迷宮都市だから……」
「場所とか関係あるか!」
「ご、ごめんなさい……」
あ、泣き出したじゃないか。
勇者はどうも、アレだよなぁ。
「大丈夫か? あいつは君に怒っている訳じゃないんだ。ええっと、君を心配している……みたいな感じだ」
俺もうまく説明出来ないな。
少女はコクコクとうなずいた。
勇者はオロオロしている。
「それなら、わたくしがお名前をつけてもよろしいでしょうか? わたくし、祝福の資格がありますから」
そんなちょっとした混乱をものともせず、聖女が勢いよく立ち上がりながら言った。
「え?」
少女がびっくりしたような目で聖女を見つめる。
「何かとても好きなものとかありますか?」
「え? え? あ、あの、好きな、もの?」
「いいなと感じるものでもいいですよ?」
「そ、それなら……あの、迷宮草の花の光が、好き……かな?」
少女はどうやら咄嗟に思いついたものを口にしたようだ。
この暗い迷宮暮らしで、光と言えば迷宮草のものしかない。
それはきっと、外への憧れなのだろう。
「わかりました」
聖女は、自らの胸に下がる神璽に左の手を、少女の右手を自らの右手で握り、引き寄せる。
「本当に簡易的なもので申し訳ないのですけれど。神はどこにでもおわしますから。祝福は場所を選ぶ必要は、本当はないのです」
祝福は教会で受けるべしという、自らの組織の明言する言葉を否定しながら、聖女はにっこりと微笑んだ。
神璽から光が溢れ、聖女は目を閉じる。
「闇に産まれしその身は、闇を照らしたもう。汝の名は灯なり」
神璽から生じた光が、聖女の身体に移り、そしてそのままリクスと名付けられた少女へと流れ込む。
ふわりと、花開く迷宮草の幻影が、リクスの姿に重なった。
「私、私……」
「生命が生まれるということはとても大きな奇跡なのですよ。そして名づけは種を芽吹かせるお手伝いをすること。幸せにおなりなさい、リクス」
そう言った、小さな身体の聖女が、そのときだけは、とても大きく感じられた。
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