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第七章 幻の都
686 何も知らない
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喜びからなのか、頬を赤くしてポーっとなっていた少女、リクスは、やがて、ふと、何かに気づいたように声を上げた。
「あっ!」
少し離れて様子を窺っていた勇者が、慌てて声をかける。
「どうした?」
「指が、……動かなかった指が、動いてる……」
「そうですか。よかった。ときどき祝福の奇跡で、身体が不自由な赤ちゃんが回復するときがあるのです。正直、ちょっとだけ期待していました」
「どれ、見せてみろ」
あ、勇者、年頃の女の子の手を、そんな風にガシッといきなり掴むんじゃない。
ハラハラしながら見ているが、当のリクスは、自分の身に起きたことを確かめるのに夢中で、勇者の蛮行には気づかなかったようだ。
「指だけか……ひじが曲がらずに棒のように固まっているのは治らなかったんだな」
「まぁ……」
勇者と聖女はあからさまにがっかりしたようだった。
「そ、そんな! 指が動くようになっただけでも、どれだけ嬉しいか! 本当にありがとうございます」
一方のリクスのほうは、涙ながらに二人に抱き着いている。
温度差が激しいな。
そしていきなり抱き着かれた勇者は、顔を真っ赤にして逃れようとしているが、壊れ物のような痩せた女の子を振り払う訳にもいかず、変な踊りでも踊っているようにジタバタしていた。
……面白い。
「し、師匠、何ニヤニヤしながら見てるんだ! な、なんとかしろ! 俺は何もしていないのに感謝に巻き込まれてるんだぞ!」
「感謝に巻き込まれるとは、ずいぶん稀な経験じゃないか。俺はこの歳まで生きて来て、他人の感謝に巻き込まれたことなんてないぞ。さすが勇者、幸運だな」
「いや、ちょ、おい、離せ!」
「アルフ、女の子に向かってそういう言い方はないだろ。そうだな……君が可愛すぎて照れるからどうか離してくださいとか、頼んでみろよ」
「くそっ、師匠、楽しんでるだろ」
ありがとう勇者。
おかげでさっきまでのもやもやした気持ちがどこかへ吹き飛んだようだ。
だからこの際、理不尽なラッキーについては言及しないようにしてやる。
普通、お前ぐらいの歳の男子にとって、女の子に抱き着かれるとかご褒美でしかないからな。
世界中の男の呪いを受けても仕方がない案件だぞ。
祝福で起きた奇跡を喜び合う少年少女に心を癒された俺は、改めて、このメイサー達のヤサから脱出する方法について、頭を巡らせた。
「さて、まずはこっちの手持ちのカードだが……」
俺達には、メイサーに明かしてない切り札がいくつかある。
まずは、なんと言ってもフォルテだ。
もちろんただの使役獣ではなく、従魔ではないかと、メイサーも疑っているかもしれない。
とは言え、このサイズの鳥型の魔物なら、それなりに腕の立つ冒険者なら苦も無く倒すと考えているだろう。
そして、こっちは俺達にとっても鬼札だが、若葉の存在もある。
若葉については、全くバレてないと考えていいだろう。
バレたとしても、対策出来る相手じゃないしな。
問題は、俺達にも若葉をコントロールすることは、ほぼ不可能ということだ。
メルリルの能力についても、知られてはいない。
とは言え、地中の迷宮内では、メルリルの力はかなり限定される。
そして、もう一つ。
俺達の装備の多くが、ドラゴン素材という点だ。
アドミニス殿が偽装してくれたので、一見して普通の装備にしか見えないが、この装備を貫ける攻撃はそうそうない。
「あらゆる防御を貫き通す、銀の光か」
メイサーは、俺と共に、ギルド「闇のなかの光」に属していたとき、エストックを使った、素早く強い攻撃で、相手の防御を突き崩す戦法が得意だった。
人は、得意な攻撃方法があると、ついついそればかりを使ってしまうものだ。
そして、それを崩されたときが、最大の隙となる。
もし戦うとなったら、先手を譲って、その攻撃を受けてみせるのがいいだろう。
そこまで考えて、俺は頭を振った。
「いかんな。ついつい戦う方向に頭が行ってしまう。迷宮都市の雰囲気に呑まれているのかもな」
もしメイサーがカーンの半分も豪胆だったら、俺達を開放したかもしれない。
だが、メイサーは、自分の力を過信しない。
彼女が執念深く敵を追い詰めるのは、一つは自分が最強足りえないということを知っているからだ。
実の兄であるディクネス、そしてホーリーカーン。
二人の希代の天才に囲まれて生きて来たメイサーは、弱者故の用心深さを身に着けている。
「恨まれたくは、ないんだがな」
「ダスター」
「どうした? メルリル。何にもない部屋だが、とりあえずの危険はないようだ。ゆっくりしていていいんだぞ」
メルリルが不安そうにしていると落ち着かない。
先ほどメイサーにさんざんからかわれたが、俺は既に、自分の想いを自覚している。
おそらく、今の俺の最大の弱点は、メルリルだ。
「ううん。あんまり疲れてないから。それより、ダスター。ずっと考え込んでるね」
「ん? ああ。この先どうするかってことを考えないとな」
「あのね」
ふわっとメルリルが笑う。
「私達、急がないとダメなこと、何もないよね」
「ん?」
メルリルに言われて考えてみる。
メルリルに出会ったときは、火喰いの獣を急いで封じる必要があった。
ドラゴンの営巣地に行ったときには、急ぎではないが、伝言を届けるという役目があった。
東方に向かったときには、世界を滅ぼす災いを探すという依頼があった。
そして、今回は、アンデルと大公国との争いに自国が巻き込まれないように動いた勇者の付き合いで、それも終わった。
今は、折れた勇者の剣探し……か。
「あー、うん。急ぎでは、ないな」
「少し、ゆっくりしてもいいんじゃないかな?」
「へ?」
「メイサーさん。こんな場所でずっとがんばってるのって、とても大切な理由があるんじゃないかと思う。そんなの、今日出会ったばかりで、理解すること出来ないよ。そういうのを無視して、自分のことだけ考えるの、ダスターらしくない」
「メルリル」
「私、知りたいな。メイサーさんのこと。ダスターの昔のこと」
「いや、メイサーのことはともかくとして、俺の昔のことなんか、酷い話ばかりで、面白いことなんかなんにもないぞ。……正直に言うと、恰好悪いことばっかりだから、メルリルに知られたくない」
「あははっ」
メルリルが笑う。
「こんなところで生活している人がいるなんて、考えてもみなかったなぁ、私。そう言えば、大地人の人達は、地中に街を造っているって聞いたけど、こんな感じかな」
「昔、ちょっとだけ立ち寄ったことがある」
「ダスターってなんでも知ってる」
「まさか。なんでもは知らないさ。知るはずもない」
そうだ。
俺はすっかりメイサーのことをわかった気になっていたが、俺の知っているのは十年は昔のメイサーだ。
今は何を考え、何を得意とするか、きっといろいろと変わったこともあるだろう。
「そうだな。迷宮の暮らしって奴を体験するのもおもしろいかもな」
自分を過信しない。
俺はメルリルから大切なことを教わったような気がした。
「あっ!」
少し離れて様子を窺っていた勇者が、慌てて声をかける。
「どうした?」
「指が、……動かなかった指が、動いてる……」
「そうですか。よかった。ときどき祝福の奇跡で、身体が不自由な赤ちゃんが回復するときがあるのです。正直、ちょっとだけ期待していました」
「どれ、見せてみろ」
あ、勇者、年頃の女の子の手を、そんな風にガシッといきなり掴むんじゃない。
ハラハラしながら見ているが、当のリクスは、自分の身に起きたことを確かめるのに夢中で、勇者の蛮行には気づかなかったようだ。
「指だけか……ひじが曲がらずに棒のように固まっているのは治らなかったんだな」
「まぁ……」
勇者と聖女はあからさまにがっかりしたようだった。
「そ、そんな! 指が動くようになっただけでも、どれだけ嬉しいか! 本当にありがとうございます」
一方のリクスのほうは、涙ながらに二人に抱き着いている。
温度差が激しいな。
そしていきなり抱き着かれた勇者は、顔を真っ赤にして逃れようとしているが、壊れ物のような痩せた女の子を振り払う訳にもいかず、変な踊りでも踊っているようにジタバタしていた。
……面白い。
「し、師匠、何ニヤニヤしながら見てるんだ! な、なんとかしろ! 俺は何もしていないのに感謝に巻き込まれてるんだぞ!」
「感謝に巻き込まれるとは、ずいぶん稀な経験じゃないか。俺はこの歳まで生きて来て、他人の感謝に巻き込まれたことなんてないぞ。さすが勇者、幸運だな」
「いや、ちょ、おい、離せ!」
「アルフ、女の子に向かってそういう言い方はないだろ。そうだな……君が可愛すぎて照れるからどうか離してくださいとか、頼んでみろよ」
「くそっ、師匠、楽しんでるだろ」
ありがとう勇者。
おかげでさっきまでのもやもやした気持ちがどこかへ吹き飛んだようだ。
だからこの際、理不尽なラッキーについては言及しないようにしてやる。
普通、お前ぐらいの歳の男子にとって、女の子に抱き着かれるとかご褒美でしかないからな。
世界中の男の呪いを受けても仕方がない案件だぞ。
祝福で起きた奇跡を喜び合う少年少女に心を癒された俺は、改めて、このメイサー達のヤサから脱出する方法について、頭を巡らせた。
「さて、まずはこっちの手持ちのカードだが……」
俺達には、メイサーに明かしてない切り札がいくつかある。
まずは、なんと言ってもフォルテだ。
もちろんただの使役獣ではなく、従魔ではないかと、メイサーも疑っているかもしれない。
とは言え、このサイズの鳥型の魔物なら、それなりに腕の立つ冒険者なら苦も無く倒すと考えているだろう。
そして、こっちは俺達にとっても鬼札だが、若葉の存在もある。
若葉については、全くバレてないと考えていいだろう。
バレたとしても、対策出来る相手じゃないしな。
問題は、俺達にも若葉をコントロールすることは、ほぼ不可能ということだ。
メルリルの能力についても、知られてはいない。
とは言え、地中の迷宮内では、メルリルの力はかなり限定される。
そして、もう一つ。
俺達の装備の多くが、ドラゴン素材という点だ。
アドミニス殿が偽装してくれたので、一見して普通の装備にしか見えないが、この装備を貫ける攻撃はそうそうない。
「あらゆる防御を貫き通す、銀の光か」
メイサーは、俺と共に、ギルド「闇のなかの光」に属していたとき、エストックを使った、素早く強い攻撃で、相手の防御を突き崩す戦法が得意だった。
人は、得意な攻撃方法があると、ついついそればかりを使ってしまうものだ。
そして、それを崩されたときが、最大の隙となる。
もし戦うとなったら、先手を譲って、その攻撃を受けてみせるのがいいだろう。
そこまで考えて、俺は頭を振った。
「いかんな。ついつい戦う方向に頭が行ってしまう。迷宮都市の雰囲気に呑まれているのかもな」
もしメイサーがカーンの半分も豪胆だったら、俺達を開放したかもしれない。
だが、メイサーは、自分の力を過信しない。
彼女が執念深く敵を追い詰めるのは、一つは自分が最強足りえないということを知っているからだ。
実の兄であるディクネス、そしてホーリーカーン。
二人の希代の天才に囲まれて生きて来たメイサーは、弱者故の用心深さを身に着けている。
「恨まれたくは、ないんだがな」
「ダスター」
「どうした? メルリル。何にもない部屋だが、とりあえずの危険はないようだ。ゆっくりしていていいんだぞ」
メルリルが不安そうにしていると落ち着かない。
先ほどメイサーにさんざんからかわれたが、俺は既に、自分の想いを自覚している。
おそらく、今の俺の最大の弱点は、メルリルだ。
「ううん。あんまり疲れてないから。それより、ダスター。ずっと考え込んでるね」
「ん? ああ。この先どうするかってことを考えないとな」
「あのね」
ふわっとメルリルが笑う。
「私達、急がないとダメなこと、何もないよね」
「ん?」
メルリルに言われて考えてみる。
メルリルに出会ったときは、火喰いの獣を急いで封じる必要があった。
ドラゴンの営巣地に行ったときには、急ぎではないが、伝言を届けるという役目があった。
東方に向かったときには、世界を滅ぼす災いを探すという依頼があった。
そして、今回は、アンデルと大公国との争いに自国が巻き込まれないように動いた勇者の付き合いで、それも終わった。
今は、折れた勇者の剣探し……か。
「あー、うん。急ぎでは、ないな」
「少し、ゆっくりしてもいいんじゃないかな?」
「へ?」
「メイサーさん。こんな場所でずっとがんばってるのって、とても大切な理由があるんじゃないかと思う。そんなの、今日出会ったばかりで、理解すること出来ないよ。そういうのを無視して、自分のことだけ考えるの、ダスターらしくない」
「メルリル」
「私、知りたいな。メイサーさんのこと。ダスターの昔のこと」
「いや、メイサーのことはともかくとして、俺の昔のことなんか、酷い話ばかりで、面白いことなんかなんにもないぞ。……正直に言うと、恰好悪いことばっかりだから、メルリルに知られたくない」
「あははっ」
メルリルが笑う。
「こんなところで生活している人がいるなんて、考えてもみなかったなぁ、私。そう言えば、大地人の人達は、地中に街を造っているって聞いたけど、こんな感じかな」
「昔、ちょっとだけ立ち寄ったことがある」
「ダスターってなんでも知ってる」
「まさか。なんでもは知らないさ。知るはずもない」
そうだ。
俺はすっかりメイサーのことをわかった気になっていたが、俺の知っているのは十年は昔のメイサーだ。
今は何を考え、何を得意とするか、きっといろいろと変わったこともあるだろう。
「そうだな。迷宮の暮らしって奴を体験するのもおもしろいかもな」
自分を過信しない。
俺はメルリルから大切なことを教わったような気がした。
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