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オメガになりたくなかった猫獣人

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「俺は種馬なんて御免だ」
 その言葉にパトリックの目の前は真っ白になった。ライハルのために仕入れてきた材料をその場に落とし、部屋から逃げるように立ち去った。

 パトリックとライハルは恋人ではない。
 城に仕える使用人と、城に雇われた天才魔術師。一方的にパトリックが想いを寄せて、週に何度もライハルの元へと足を運んでいた。時には食事を、時には材料を持って。何度か仕事を手伝ったこともある。けれどどれもパトリックが勝手にやったことだ。頼まれたわけではない。それでも受け入れてくれていたのは多分、邪魔ではなかったから。

 そして今日ついに邪魔になったのだろう。

「子どもが欲しいなんて言わなきゃよかった……」

 ライハルから「お前は子どもは欲しくないのか?」と聞かれたのは数日前のこと。迷わず「欲しい」と答えた時は顔色一つ変えなかったくせに……まさかの時間差。

 ライハルは種を欲されると思ったのだろう。

 猫獣人にとって結婚=繁殖だ。
 過去に猫獣人が優秀なアルファに薬を盛ったという事件がある。薬を盛ったのはオメガではなくベータだし、襲われたのは関係のないオメガの猫獣人だった。けれどその一件からも分かる通り、猫獣人は性に奔放なのだ。

 ついに身の危険を感じたのかもしれない。
 でもよりにもよって種馬なんて……。

「確かにくれるなら欲しいけど、でも何が何でも欲しいわけじゃない」

 パトリックはライハルが好きだ。
 けれどそれはライハルが弱冠12歳にして宮廷魔術師に選ばれた天才だからではなく、彼の優しさに惚れたのだ。いつも仏頂面をして、気の利いた言葉はかけられないどころか言葉足らずで勘違いされてしまうことも多い。放っておくと何日も風呂に入らないし、伸びっぱなしのボサボサ頭は当たり前。目の下に常駐しているクマは真っ黒黒で、怖がられることだってしばしば。それでも困っている人は放っておけない優しい人。
 ライハルは覚えていないかもしれないが、パトリックは城に来たばかりの頃に何度とライハルに助けられている。
 無理に襲うことはおろか、頭を下げて種を分けてくれなんて乞うつもりもなかった。だが迷惑だと思われてしまったからには、これ以上想いをぶつけることは出来ない。

 溢れ出る涙と鼻水を拭いながら自室を目指す。そして机の奥にしまい込んでいたお見合い参加申請書類を取り出した。同じ猫獣人の同僚が「パトリックには不要かもしれないけど、未婚者全員に配らなきゃだから~」と一枚くれたのだ。参加する・しない関わらず提出しなければならず、その場で不参加に丸をつけて渡そうとしたパトリックだったがあいにくとペンを持っていなかった。借りようにも同僚は他の未婚者にも書類を渡しに行ってしまった後だ。締め切りはまだ1ヶ月もあると部屋に持ち帰ってそのままにしていた。

「あの時たまたまペンを忘れていたのはこの時のためだったのかもなぁ」

 鼻声で呟きながら、パトリックは参加の方に丸をつけた。そして下に続く記載項目に自分のプロフィールを書き込んでいく。年齢欄に28と数字を書いて、随分と年を取ったものだと乾いた笑いがこぼれた。

 パトリックが城に来たのは16の頃だ。
 ちょうど人族がベータやアルファの猫獣人だけではなく、オメガの猫獣人まで雇用を広げ始めていた時のこと。家でも5番目のオメガとして産まれたパトリックは目を奪うほどの可愛さもなければ、尻の具合が特別いいという訳でもない。不細工ではないが、オメガの中でも平均的。一番目立たないポジションに位置していた。村の中でもオメガ扱いはされるし、他のオメガと一緒に尻の拡張だってした。だがそこまでだ。特に欲されることもなく、16になり、仕方なく村を出ることを決めた。その時たまたま募集用紙を目にしたのだ。三日後には馬車に乗り込み王都を目指した。そしていくつかの試験を受けた後で合格通知をもらった、と。あれから12年。城での仕事はすっかり慣れて、今では面接官としての仕事も年に数回引き受けるほど。
 けれど、城に来た年から行われていた猫獣人と人間のお見合いパーティには初めの一度を除いて参加したことがなかった。ライハルが参加していなかったから。パトリックはライハル以外のアルファと結婚などしたくなかった。彼が嫌がらないのをいいことにアタックを続けて、気づけばもう28なんて我ながらおかしなものだ。周りのオメガ達はとっくに番を見つけ、子どもまでいる。5年以上在籍しているオメガの猫獣人なのに一度たりとも長期休暇申請を出していないのも、同期で売れ残っているのもパトリックだけだ。もっと早く諦めておけばよかった。最後にサインを記して部屋を出た。

 今年の回収係は誰だったか?
 食堂にでも行って適当なやつに声をかければ誰かしらが知っていることだろう。

 パトリックはお見合い参加申請書をヒラヒラと揺らしながら、10年以上続けた初恋を終わらせることにした。


 ーーはずだった。


「今年は参加しているんですね」
「ああ」

 お見合い当日。
 城のホールに集められたお見合い参加者達。その中には数ヶ月前に種馬にならない宣言をしたばかりのライハルの姿があった。
 機嫌悪そうにグラスを回しているところから察するに、誰かに参加するように言われたのだろう。ライハルは今日のために髪を整え、黒いスーツを着ている。12年間パトリックが目にしたことのなかった姿だ。
 振られる前のパトリックならカッコいい!!  とすぐさま食いつくところだが、グッと理性ブレーキを踏み込んで我慢する。パトリックに褒められた所で嬉しくもなんともないだろう。いや、そもそもこうして話しかけられることすら不快かもしれない。

 何のためにここ数ヶ月ずっとライハルの研究室に通うのを我慢していたのか。
 初恋と、ライハルへの気持ちと完全に決別するためじゃなかったのか。

 パトリックはまだ初恋を終わらせられていない自分の不甲斐なさに唇を噛む。

「お前は俺の代わりの種馬を探しに来たのか?」
 あなたの代わりなんていませんよというべきか、番を種馬扱いするつもりもないというべきか。迷ったが結局ライハルの言葉に返答はせず、笑って受け流す。そのままグラスを手にして他のアルファと会話をするために歩きだした。

 けれど現実は残酷だった。

「パトリックはちょっと……」
「悪いが、ライハルに睨まれたくないからな」
「なんでお見合いにいるの?  そういうプレイ?」
「俺、本気で番探してるから」

 12年も同じ職場の男にアタックしていたのだ。同僚達が知らないはずがない。そのライハルに振られたのだと、自分も本気で番を探しているのだと伝えても信じてもらえず、1人悲しく会場の端っこで軽食を摘むだけ。一方でライハルはオメガ達にモテモテだ。アルファ達とは違い、これをチャンスと捉えているらしい。

 ライハルは優秀だし、顔もいいのだから当然か……。

 ライハルが誰かと結婚でもすれば、パトリックが本気で番を探していることを分かってもらえるだろう。来年のお見合いでは会話くらいはしてくれるかもしれない。だがそれはそれで惨めな気もする。ああ、あいつ12年もかけてダメだったんだなって。惨めで済めばいいが、下手に重いやつ、ストーカーや付きまとい認定されても困る。だからといって村に帰っても相手はいないし、王都の酒場などで相手を探す気にもなれない。そもそも若い子ならいざ知らず、城勤めのアラサーオメガ猫獣人が酒場で相手探しなんてしていたら変な噂がたつに決まってる。

「いっそ職場でも変えようかな」
 職場も住居も変えて心機一転。
 この場所から移ればライハルが誰かと結婚するところを見なくて済むし、自分も相手が見つかる可能性が増す。

 案外悪い考えではなさそうだ。
 置いてあったワインのグラスに手を伸ばし、一気に煽る。番探しで参加者達がアツくなる中、パトリックはガバガバと酒を流し込む。


 身体が熱くなって首元を緩めた辺りで、パタリと記憶が途切れた。


「……っ、ここは?」
 ズキズキと痛む頭を抑えながら起き上がれば、客間の景色が広がっていた。王城の3階西側のどこかだ。花瓶に青い花が描かれているのだから間違いない。

 なぜわざわざ会場から一番遠いこの部屋に……。
 痛む頭で必死に考えて、ようやくここが空いていたのかと思いつく。パトリックは今年は参加者になるため、お見合いパーティー運営から外されているが、去年までに何度か務めた経験があった。運営の仕事の一つとして、遠方からやってきた猫獣人達の部屋を確保することがある。
 大抵は一番大きな部屋が並ぶこのエリアは町長の息子など地位の高いものに貸し出すのだが、今回は人数が少なかったのだろう。

 それにしても酔って客間を借りるとは使用人失格だ。職場を変えようかと考えた矢先にこんな失態。自分の立場を忘れて酒に浸るとは、種を分けるのさえも嫌がられるのも仕方のないことかもしれない。

「運んできてくれたのロイドかな?  確か運営に入ってたはず……後で謝らなきゃ」
「その必要はない」
「え?」
 その声に一気に頭が覚醒すると同時に冷や汗が噴き出した。だってあんなに沢山のオメガに囲まれてたのに……。酔っ払いの処理なんて彼が請け負うことはない。だからきっとまだ酔いが覚めていないだけ。そうに違いない。ギギギと鈍い音でも出そうなほどゆっくりと声の下方向へ視線を向ける。

「この部屋に連れ込んだのは俺だ」
 ベッドサイドで本を閉じた彼はまさしくライハルだった。

「申し訳ございません。すぐ部屋から出ていきますので!!」
 連れ込んだとはどういうことか?
 多少引っかかりはあるものの、重要なのはライハルと一緒にいるのがパトリックであるという事実だ。彼とていつ自分を襲うかもしれない男と一緒にいるのは嫌だろう。
 ベットから抜け出したが、力が上手く入らずストンと床に腰が落ちる。立ち上がろうと床に手をつけば衣服を身につけていない貧相な身体が視界に入った。

「……っ!?」
 まさかもうすでにやらかした後なのか!?
 急いで腕を腰に回し痛みがないことを確認した上で、尻の穴に指を突っ込む。

 濡れては……いないな。
 種を搾り取った形跡はなく、発情した様子もない。ホッと胸をなで下ろす。すると背中側から不機嫌な声がした。

「心配しなくても襲ってなどいない。吐瀉物で服が汚れたから脱がせただけだ。服はランドリーメイドに渡してある」
「大変ご迷惑をお掛け致しました」

 下着まで汚れたとなると相当だったのだろう。
 使用人として何度かその手の世話に駆り出されたことのあるパトリックには被害の大きさが容易に想像できた。ふーと吐かれる息にパトリックは身体を震わせる。

 転職ではなく、クビという形で職場を去ることになるのか……。
 紹介状をアテにするつもりはなかったが、次の職場探しに響きそうだ。
 身体を引きずりながらクローゼットの前にたどり着き、ハンガーにかけられたバスローブを引っ張った。お客様用だが、仕方ない。全裸で城を歩くよりよほどいい。近くの家具を支えに立ち上がり、なんとかバスローブを着る。

「この度は大変なご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした」
 ドアに身体を預けた状態で頭を下げ、部屋を後にする。そのまま壁伝いに進み、自室のドアを締めたと同時に床に倒れこんだ。


「………………!」
「 …………って、………………ろ!」
「だが………………………」
「バレ…………………!」
「…………相手はあの………………」
 耳元で誰かの騒ぎ声がする。でも意識がなかなか浮上しないため、内容までは聞き取ることができない。どんどん増えていく声は頭の中で反響して正直気持ちが悪い。

 猫獣人は人族よりも耳がいいんだ。
 何でもいいが早く出て行ってくれないか?
 耳を抑えながらゴロンと身体を反転させる。すると下半身に手が伸びるのを感じた。ワサワサと無遠慮に撫で回すように動き、そして尻たぶを掴まれる。

 そこまで来れば何をされようとしているのか理解できる。一気に意識が浮上するが、声が出ない。

「相変わらずいい尻してるよな」
「尻尾の付け根とかエロすぎんだろ」
「天才魔導師様のお気に入りとはいえ裸で寝転んでる方が悪い」
「今日は2人ともパーティーに参加してたらしいぞ?  別れたんじゃねぇか?」
「なら一回くらいいいだろ」
「尻まで見せて、犯してくれって言ってるようなもんだろ」

 男達の声に喉が押しつぶされるような恐怖を感じる。ビクビクと身体を震わせれば「起きてるんじゃね?」と1人の男が指摘する。けれど彼らは今さら止まってはくれなかった。

「ビビってんなら俺が先行くぜ」
「仕方ない。一番は粗チンのお前に譲ってやろう」
「んだと!?」
「文句言うなら俺が先行くが?」
「いや俺が一番だ」

 尻を左右に引っ張って穴を見やすくした上で、男はずっぽりとペニスをパトリックの中に挿入した。

「おおおお、さすがオメガ。中やべえ。もういきそう」
「いったら交代だからな」
「わあってるよ!」

 男はそのままずずずと奥まで押し込む。根元まで入れればパトリックの尻に玉が当たった。すると腰を掴む手に力が入る。そして男は無遠慮に腰を振った。ぐっちょぐちょと卑猥な水音を立てながら「っ、ああっ……これやばい」と快楽の声を漏らす。そこからいっそう大きな声をあげて果てるまでわずか数十秒しかなかった。

 ドクドクと流れ込む種に、パトリックの目からは涙が流れた。声も出せず、床についた顔だけが濡れていく。けれどパトリックが泣いていることさえ気づかれぬまま、顔の見えぬ男達は代わる代わる穴にペニスをぶち込んでいった。

 1人一回ではきかずに何度も、何度も。
 お見合いパーティー開催日ということもあり、使用人が自室で強姦されていることに気づく者はいない。両隣の部屋はもちろん、付近の使用人達は皆出払っているのだろう。
 助けが来ることは、ない。
 意識を手放すこともできずに、おぞましい行為が終わることだけを願う。アルコールで感覚が鈍っていることだけが救いだった。



 男達がパトリックに飽きて部屋を立ち去ってから、しばらく動くことすらできずにいた。ゆるゆると立ち上がればゴボボボボとオメガでさえも吸収しきれなかった白濁が床に落ちる。客間から借りてきたバスローブはすでにカピカピだ。

「……オメガなんて嫌いだ」
 オメガでなければライハルの隣にいられただろう。こうして犯されることもなかった。緊急避妊薬を探すために机を漁ることもなかった。

 ベータだったら、普通の猫獣人でいられたのに……。

 シンクに顔を出し、ゔぇっと胃の中の内容物を吐き出す。けれど一度吐いているからか出されたものは胃酸だけだった。喉には違和感が溜まり、気持ち悪い。蛇口から出た水を手ですくい、何度かゆすいだ後で、避妊薬を呑んだ。

 無味無臭のはずのそれはとても苦く感じた。
 身体は拒絶するように押し込んだそれを何度となく喉元まで引き上げ、その度にパトリックは唾と一緒に飲み込んだ。

 とても、惨めだった。

 翌日、パトリックは退職願を提出した。
 使用人統括に当たる執事長は目を丸くして驚き、引き止めてくれた。他の同僚も「パーティーは今日もまだ残っている」と励ましてくれた。けれどパトリックの決心はついていた。貯まっていた有給も同時に申請し、逃げるように城を去った。


 村に帰ることも、別の職場を見つけることもせず、各地を転々とした。12年間、これといって贅沢をすることのなかったパトリックの貯金はそこそこあり、働かずに宿暮らしを続けていてもお金に困ることはない。

 時たま、本当にこのままでいいのか?  と例えようのない不安に襲われることがある。そんな日は決まってギルドへ向かい、半日で終わるような仕事をこなした。得たお金は少し贅沢をすれば消えるほど。けれどパトリックはあの日を境に酒を飲むのも辞め、食事だって大した量は食べれない。宿暮らしのため、荷物だって増やせやしない。不安感の代わりにやってくるのはいつだって虚しさだった。だが手元に残ったお金はまだマシだ。

 パトリックを苦しめるのはいつの頃からか定期的に目の前に現れるようになった男の存在だった。

「パトリックはいつまでこんな生活を続けるつもりだ?」
「さぁ」
「さぁってお前な……」

 なぜライハルは僕の前に現れるのか。
 初めこそ疑問に思っていたパトリックだが、尋ねることはせず、誰かに連れ帰るように命令されているのだろうと結論づけた。

 目の前の彼は、研究室にこもっていた頃のようにボサボサ頭ではない。長い髪を後ろで縛り、まるで貴族の令息のようなジャケットを羽織っている。

 あの場所にいたオメガでなくとも、誰かいい相手を見つけたのだろう。

 あの日から進んでしまった彼から目をそらし、残りの食事をかきこんだ。最後は水で流し込み、お金を置いて席を立つ。

「では」
「パトリック!」
「なんですか?」
「種馬としてでなければ俺に価値はないのか?」

 またこの質問か。
 最近ではこの問いの答えが聞きたくてわざわざ足を運んでいるのではないか?  と思うほどだ。

 よりによって振った相手にそれを聞くか?  と思うが、パトリックにはもうどうでもよかった。

 避妊薬を呑んだあの日から、発情期が来なくなったのだ。元より猫獣人にしては性欲が薄かったパトリックだが、今では嫌悪感すらある。タネはもちろん、あの頃のように子どもが欲しいなんて思うことはない。

「そんなこと、私が知るわけないでしょう」
 いつもの言葉を吐き捨てて、今度こそパトリックは食事処を後にした。

 ライハルが追ってくることはない。
 だが1ヶ月後にはまたパトリックの元を訪れるのだろう。

 同じ問いを投げかけるために。



※※※※
「俺は種馬なんて御免だ。お前の、唯一になりたい」
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みんなの感想(1件)

つみき
2021.10.21 つみき

めっっちゃ面白いです!!
でも続きが読みたいです🥺🥺
ほんとに暇だったらでいいのでいつか書いてください!😭

斯波/斯波良久
2021.10.21 斯波/斯波良久

こちらも楽しんでいただき、ありがとうございます(*´ω`*)

一応ネタがないこともないのですが、彼らにとっての幸せとはなにかとぐるぐる考え続けてなかなか進まないのです......(´・ω・`)あまり期待はせずに続き来たらラッキーくらいの気持ちでお待ちください~

解除
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