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~葵の章~
第91話御産屋の儀式
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「御産屋の儀式も皇族に劣らない格式の高さですこと」
「東宮様や右大臣家の方々が競うように贈り物をなさってきますわ。まるで右大臣家の方々が源氏の君の御実家のようですわね」
「いえいえ、御所も盛大な宴が設けられたと聞きます。御愛子の源氏の君の初めての御子ですもの。帝も大層お喜びでいらっしゃるとか」
「摂関家の総領姫である葵の上様を御母君に、皇子でいらっしゃった源氏の君を御父上に持った姫君ですもの。ゆくゆくは后になってもおかしくありません」
「母君に似ても父君に似てもそれは美しく優れた姫君に成長することでしょう。今から楽しみですわね」
産屋祝いも終えた頃に、パパ上から手紙が来た。
【光、そろそろ孫娘を見せに御所に来てくれないか。きっと桐壺の更衣に似てとても美しい赤子だろう。今から会うのが楽しみだ】
なんで?
自分の子供なら兎も角、孫は別だろ?
見せる必要ってある?
大宮にも手紙を見せると呆れ果てていた。
「無視して構いません」
うん、パパ上が非常識だという事だ。ところが話はそれで終わらなかった。催促の手紙を無視しまくったせいか、パパ上は強硬策に出た。左大臣に孫娘を御所に連れてくるように命令を出したのだ。
権力の無駄遣いとはこのこと。
左大臣はなんだかで桐壺帝に甘々。
桐壺帝が命じたことには何でもうなづいちゃうんだよね。
何で?
今回もこっそりと孫を御所に連れ出そうとした。
本当に何で?
事前に家人達が気付いて止めに入らなかったらトンデモナイ事になっていたよ!
葵の上と大宮様がかなり〆てくれて今では監視されてるからマシになってるけど。以前は酷かった。悪い人ではないんだけどね。桐壺帝に激甘なのが問題なのだ。
「東宮様や右大臣家の方々が競うように贈り物をなさってきますわ。まるで右大臣家の方々が源氏の君の御実家のようですわね」
「いえいえ、御所も盛大な宴が設けられたと聞きます。御愛子の源氏の君の初めての御子ですもの。帝も大層お喜びでいらっしゃるとか」
「摂関家の総領姫である葵の上様を御母君に、皇子でいらっしゃった源氏の君を御父上に持った姫君ですもの。ゆくゆくは后になってもおかしくありません」
「母君に似ても父君に似てもそれは美しく優れた姫君に成長することでしょう。今から楽しみですわね」
産屋祝いも終えた頃に、パパ上から手紙が来た。
【光、そろそろ孫娘を見せに御所に来てくれないか。きっと桐壺の更衣に似てとても美しい赤子だろう。今から会うのが楽しみだ】
なんで?
自分の子供なら兎も角、孫は別だろ?
見せる必要ってある?
大宮にも手紙を見せると呆れ果てていた。
「無視して構いません」
うん、パパ上が非常識だという事だ。ところが話はそれで終わらなかった。催促の手紙を無視しまくったせいか、パパ上は強硬策に出た。左大臣に孫娘を御所に連れてくるように命令を出したのだ。
権力の無駄遣いとはこのこと。
左大臣はなんだかで桐壺帝に甘々。
桐壺帝が命じたことには何でもうなづいちゃうんだよね。
何で?
今回もこっそりと孫を御所に連れ出そうとした。
本当に何で?
事前に家人達が気付いて止めに入らなかったらトンデモナイ事になっていたよ!
葵の上と大宮様がかなり〆てくれて今では監視されてるからマシになってるけど。以前は酷かった。悪い人ではないんだけどね。桐壺帝に激甘なのが問題なのだ。
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