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31話・呆れ (フィアンマ視点)
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新しく孤児院にやって来た子と何度か話をしてみたが、喉を怪我しており、また読み書きも殆ど出来ない用で、あまり話が出来なかった。
シェーンも話もコミュニケーションを図っているようだが、やはり上手くいっていないようだ。
今日も、少し話をしていると、扉をノックする音が聞こえる。
話を切り上げ、部屋を出てみると、セウンたちだった。
少し無責任かもしれないが、若くして私を打ち負かした実力を持つセウンなら、何とかしてくれそうだねぇと判断し、あの子の事を任せ、その場を後にした。
暫くして、扉がノックされる。
「シェーンです。入っても宜しいですか?」
「大丈夫だよ。入っといで」
入室許可を出すと、シェーン、シエルの嬢ちゃん、マオさんが入ってくる。座るように勧めると、セウンだけがいない事に気づく。
「セウンの奴は、どうしたんだい?」
「セウンさんは、ラスちゃんが話があるようなので、2人でお話をしています」
私の問いに、シェーンが答えてくれる。
「そうかい… ん? 話をしているって、どういう事だい?」
「はい。それが…」
その後、シェーンたちから、あの子に、起こった事やセウンがした事についての話を聞いた。
それを聞き、私の直感もまだまだ捨てたもんじゃないねぇと思いながら、予想の斜め上の行動をとるセウンに呆れた。
話を聞き終え、少しして、再度扉をノックする音がし、セウンがやって来た。
少しやりとりをした後、お裾分け感覚で、エリクサーを手渡してきた。こうポンポンと驚く事ばかりされると、驚き疲れてくる。まぁでも、その気持ちだけで嬉しく、そんな高価な物を受け取れないと断ろうかとも思ったが、長年の勘が、セウンならなんだかんだ言って渡してくるだろうと判断し、有り難く貰う事にした。
◆
フィア婆様は、少し呆れながらも、俺の手渡したエリクサーを受け取ってくれた。まぁ、断られても、シエルたちみたいに、強引に押し付けた可能性があるから無駄なやりとりをせずに済んだ。
「そう言えば、シェーンたちにも聞いたんだけど、セウンから見てあの子はどうだったかい?」
「どうって言うと?」
「過去にそんな体験をしてたら、心をダメにする子をみた事があるからねぇ。あの子は乗り越えられそうかって事だよ?」
「そうですねぇ…」
俺が話した限りだと、大丈夫そうに見えたが、本心ではどう思っているのか分からない為、俺が思ったままを伝える。
「俺からも1つ聞いていいですか?」
「なんだい?」
「ラスの奴隷の件はどうなっているんですか?」
奴隷=首輪みたいなイメージがある為、首輪はついていなかったが、ちゃんと解除(解放)出来ているのか、気になったので、聞いてみた。
すると、まだ解除(解放)出来ていないとの事だった。
シェーンも話もコミュニケーションを図っているようだが、やはり上手くいっていないようだ。
今日も、少し話をしていると、扉をノックする音が聞こえる。
話を切り上げ、部屋を出てみると、セウンたちだった。
少し無責任かもしれないが、若くして私を打ち負かした実力を持つセウンなら、何とかしてくれそうだねぇと判断し、あの子の事を任せ、その場を後にした。
暫くして、扉がノックされる。
「シェーンです。入っても宜しいですか?」
「大丈夫だよ。入っといで」
入室許可を出すと、シェーン、シエルの嬢ちゃん、マオさんが入ってくる。座るように勧めると、セウンだけがいない事に気づく。
「セウンの奴は、どうしたんだい?」
「セウンさんは、ラスちゃんが話があるようなので、2人でお話をしています」
私の問いに、シェーンが答えてくれる。
「そうかい… ん? 話をしているって、どういう事だい?」
「はい。それが…」
その後、シェーンたちから、あの子に、起こった事やセウンがした事についての話を聞いた。
それを聞き、私の直感もまだまだ捨てたもんじゃないねぇと思いながら、予想の斜め上の行動をとるセウンに呆れた。
話を聞き終え、少しして、再度扉をノックする音がし、セウンがやって来た。
少しやりとりをした後、お裾分け感覚で、エリクサーを手渡してきた。こうポンポンと驚く事ばかりされると、驚き疲れてくる。まぁでも、その気持ちだけで嬉しく、そんな高価な物を受け取れないと断ろうかとも思ったが、長年の勘が、セウンならなんだかんだ言って渡してくるだろうと判断し、有り難く貰う事にした。
◆
フィア婆様は、少し呆れながらも、俺の手渡したエリクサーを受け取ってくれた。まぁ、断られても、シエルたちみたいに、強引に押し付けた可能性があるから無駄なやりとりをせずに済んだ。
「そう言えば、シェーンたちにも聞いたんだけど、セウンから見てあの子はどうだったかい?」
「どうって言うと?」
「過去にそんな体験をしてたら、心をダメにする子をみた事があるからねぇ。あの子は乗り越えられそうかって事だよ?」
「そうですねぇ…」
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「俺からも1つ聞いていいですか?」
「なんだい?」
「ラスの奴隷の件はどうなっているんですか?」
奴隷=首輪みたいなイメージがある為、首輪はついていなかったが、ちゃんと解除(解放)出来ているのか、気になったので、聞いてみた。
すると、まだ解除(解放)出来ていないとの事だった。
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