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特別閑話・孤児院での出来事 1
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最近、かなり寒くなってきた。
その寒空の中、俺たちは、ある場所へとむかっていた。
「お忙しいのに、急にお願いしてしまってすみません、セウンさん…」
「いや、大丈夫だよ。それに、丁度暇している所だったしな」
「そう言って貰えて助かります」
「それで、2人も料理を手伝ったりするのか?」
俺は、一緒に歩いているシエルとマオに尋ねる。
「いや、私たちは、子供たちの面倒を見る係ね」
「そうじゃの。だから、美味しい料理を頼むのじゃ」
「まぁ、出来る範囲でやってみるよ」
そんな会話をしている間に、孤児院にたどり着いた。
孤児院へ入ると、すぐに子供たちが群がってくるのをシエルとマオに任せて、俺はシェーンと共に厨房へむかう。
「シェーン様、セウンさん。今日は、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします、シビルさん」
「お願いします、シビルさん」
厨房にいたシビルさんとの挨拶を済ませ、料理作りに取りかかる。
料理を作っている際、ふと気になった事を聞いてみる。
「そう言えば、フィア婆様の姿を見てないんですけど、どうしたんですか?」
「フィアンマ様は、メインとなる食材を調達しに行かれました」
「そ… そうですか」
相変わらず、アグレッシブな方だ。
それに今思えば、マオから受け取った食材も殆ど野菜ばっかだったなと思いながら、料理の続きをし、途中で、外が騒がしくなった。
「フィアンマ様が帰ってきたみたいですね」
「だな」
少しして、本人がやって来た。
「お肉持ってきたよ!! ん、セウンも来てたのかい」
「はい、シェーンに誘われたので、こうして手伝ってますよ」
「それは、助かるね。それじゃあ、早く終わらせようかね」
フィア婆様も加わり、料理作りが進んでいった。
◆
「ほら、子供たちはこっちに集まって!!」
セウンとシェーンが進めるように、子供たちを集める。
子供たちを集め、何をするか聞くと鬼ごっこの意見が一番多かったので、鬼ごっこをする事になった。
最初の鬼は、私がする事になり、逃げ出す子供たちを追いかける。まぁ、追いかけると行ってもかなり力を抑えてだ。
しばらく鬼ごっこが続き、マオが座り込み肩で息をしだした。まぁ、私がマオを追いかける時だけ全力を出したのが原因だけどね。
「はいタッチ。ほら、マオが鬼よ」
「はぁ… ちょっと、待つのじゃ…」
今だに、地面に座り込むマオに子供たちから、野次が飛ぶ。
「マオ姉ちゃん、だらしないよ~」
「座ってたら、捕まらないよ」
「マオ姉ちゃん、お婆ちゃんみたい~」
「あ、ヤバい…」
マオの近くにいた私には、何かが切れる音を聞いた。
その寒空の中、俺たちは、ある場所へとむかっていた。
「お忙しいのに、急にお願いしてしまってすみません、セウンさん…」
「いや、大丈夫だよ。それに、丁度暇している所だったしな」
「そう言って貰えて助かります」
「それで、2人も料理を手伝ったりするのか?」
俺は、一緒に歩いているシエルとマオに尋ねる。
「いや、私たちは、子供たちの面倒を見る係ね」
「そうじゃの。だから、美味しい料理を頼むのじゃ」
「まぁ、出来る範囲でやってみるよ」
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孤児院へ入ると、すぐに子供たちが群がってくるのをシエルとマオに任せて、俺はシェーンと共に厨房へむかう。
「シェーン様、セウンさん。今日は、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします、シビルさん」
「お願いします、シビルさん」
厨房にいたシビルさんとの挨拶を済ませ、料理作りに取りかかる。
料理を作っている際、ふと気になった事を聞いてみる。
「そう言えば、フィア婆様の姿を見てないんですけど、どうしたんですか?」
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相変わらず、アグレッシブな方だ。
それに今思えば、マオから受け取った食材も殆ど野菜ばっかだったなと思いながら、料理の続きをし、途中で、外が騒がしくなった。
「フィアンマ様が帰ってきたみたいですね」
「だな」
少しして、本人がやって来た。
「お肉持ってきたよ!! ん、セウンも来てたのかい」
「はい、シェーンに誘われたので、こうして手伝ってますよ」
「それは、助かるね。それじゃあ、早く終わらせようかね」
フィア婆様も加わり、料理作りが進んでいった。
◆
「ほら、子供たちはこっちに集まって!!」
セウンとシェーンが進めるように、子供たちを集める。
子供たちを集め、何をするか聞くと鬼ごっこの意見が一番多かったので、鬼ごっこをする事になった。
最初の鬼は、私がする事になり、逃げ出す子供たちを追いかける。まぁ、追いかけると行ってもかなり力を抑えてだ。
しばらく鬼ごっこが続き、マオが座り込み肩で息をしだした。まぁ、私がマオを追いかける時だけ全力を出したのが原因だけどね。
「はいタッチ。ほら、マオが鬼よ」
「はぁ… ちょっと、待つのじゃ…」
今だに、地面に座り込むマオに子供たちから、野次が飛ぶ。
「マオ姉ちゃん、だらしないよ~」
「座ってたら、捕まらないよ」
「マオ姉ちゃん、お婆ちゃんみたい~」
「あ、ヤバい…」
マオの近くにいた私には、何かが切れる音を聞いた。
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