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33話・元女王だから…
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俺は、街についてもマオを背負ったまま、マオの案内のもと、マオの家にむかった。むかう途中、気になった事を聞いてみる。
「てか、マオって家持ってたんだな?」
「一応、ここでの暮らしも長いから、買っておいたのじゃ」
「へぇ、そうなんだ。あ、次どっち?」
「右じゃ。そして、しばらく真っ直ぐ進むと儂の家じゃ」
「了解。しっかり、捕まっていてな」
「わ… 分かったのじゃ」
俺は、言われた通り、右に曲がり、しばらく真っ直ぐ進んだ。
「ここか?」
言われた通りに進むと、塀のある広めの庭付きの家が建っていた。家も、前世でいう一戸建てだ。
「そうじゃ」
どうやら、ここらしい。
俺は、門の前で、マオを下ろす。
「セウン。ここまで、ありがとうなのじゃ」
「いいよ、別に。俺が、好きでやった事だしな。それじゃあ、マオ。しっかり、休むんだぞ」
「分かっているのじゃ」
マオを送り届けたので、俺も帰ろうとすると、
「せ… セウン!!」
マオに大声で止められる。
「どうした?」
「お… お茶でも、飲んでいかないかの?」
「お茶?」
「そ… そうじゃ。どうかの?」
まぁ、別に時間が無いわけではないので、
「別に、いいぞ」
「ほ… 本当かの!! それじゃあ、こっちじゃ!!」
そういえば、女性の家に入るのは、前世も合わせて初だ。少し、緊張しながら、俺は、マオの後に続いて家へと入って行く。
◆
家に入り、リビングに案内しようとした所で、儂は立ち止まり、セウンを家に招いた事を後悔した。
セウンは、儂の後ろからリビングを見回してから、
「なぁ、マオ」
「な… なんじゃ?」
「お前って、片付け出来ない?」
「!?」
そう聞いてきた。
リビングには、儂が読み片付けるのを忘れていた本が、乱雑になっていた。
「あ… 朝、散らかしただけじゃ…」
「本当か?」
「・・・」
「本当か?」
「す… 少し、苦手かもしれんのじゃ…」
「だろうな… 手伝ってやるから、片付けようか?」
「お… お願いするじゃ…」
儂たちは、片付けをはじめた。
◆
俺は、初めての女性の家で緊張していたが、散らかった部屋を見て、緊張が消え去った。
俺は、部屋の片付けを提案し、リビングだけでなく、服や本で散らかったマオの自室なども片付けた。
片付けなどが終わった頃には、日が沈んでいた。
「重ね重ね、ありがとうなのじゃ…」
俺は、視線を下にずらす。
「だから、お礼は、もういいって… 頭をあげてくれよ、マオ。それより、早く御飯を食べようぜ」
「…分かったのじゃ」
マオは、立ち上がり俺の前の椅子に腰掛ける。
「いただくのじゃ」
「召し上がれ」
マオは、俺の作った御飯を食べ始める。
料理は、前世でもやってたし、こっちでも、手伝いなどやっていたから、ある程度の腕はある。おじさんの作ってくれた弁当でも良かったんだけど、マオと話している最中に料理が出来る事を伝えたら、作ってくれと言われたから、久しぶりに、作った。
因みに、マオは手伝おうとしてくれたが、皿を3枚割った所で、戦力外通告を出した。
「美味しいのじゃ!!」
「そいつは、良かった。そんなに、勢いよく食べて、喉につめないようにしろよ」
「分かっている… !?」
「だから、言ったろ…」
喉をつめらせた、マオに飲み物を手渡す。
「助かったのじゃ…」
「今度は、ゆっくり食べろよ」
「分かったのじゃ…」
その後も、のんびり御飯を食べて、俺はマオの家を後にした。
「てか、マオって家持ってたんだな?」
「一応、ここでの暮らしも長いから、買っておいたのじゃ」
「へぇ、そうなんだ。あ、次どっち?」
「右じゃ。そして、しばらく真っ直ぐ進むと儂の家じゃ」
「了解。しっかり、捕まっていてな」
「わ… 分かったのじゃ」
俺は、言われた通り、右に曲がり、しばらく真っ直ぐ進んだ。
「ここか?」
言われた通りに進むと、塀のある広めの庭付きの家が建っていた。家も、前世でいう一戸建てだ。
「そうじゃ」
どうやら、ここらしい。
俺は、門の前で、マオを下ろす。
「セウン。ここまで、ありがとうなのじゃ」
「いいよ、別に。俺が、好きでやった事だしな。それじゃあ、マオ。しっかり、休むんだぞ」
「分かっているのじゃ」
マオを送り届けたので、俺も帰ろうとすると、
「せ… セウン!!」
マオに大声で止められる。
「どうした?」
「お… お茶でも、飲んでいかないかの?」
「お茶?」
「そ… そうじゃ。どうかの?」
まぁ、別に時間が無いわけではないので、
「別に、いいぞ」
「ほ… 本当かの!! それじゃあ、こっちじゃ!!」
そういえば、女性の家に入るのは、前世も合わせて初だ。少し、緊張しながら、俺は、マオの後に続いて家へと入って行く。
◆
家に入り、リビングに案内しようとした所で、儂は立ち止まり、セウンを家に招いた事を後悔した。
セウンは、儂の後ろからリビングを見回してから、
「なぁ、マオ」
「な… なんじゃ?」
「お前って、片付け出来ない?」
「!?」
そう聞いてきた。
リビングには、儂が読み片付けるのを忘れていた本が、乱雑になっていた。
「あ… 朝、散らかしただけじゃ…」
「本当か?」
「・・・」
「本当か?」
「す… 少し、苦手かもしれんのじゃ…」
「だろうな… 手伝ってやるから、片付けようか?」
「お… お願いするじゃ…」
儂たちは、片付けをはじめた。
◆
俺は、初めての女性の家で緊張していたが、散らかった部屋を見て、緊張が消え去った。
俺は、部屋の片付けを提案し、リビングだけでなく、服や本で散らかったマオの自室なども片付けた。
片付けなどが終わった頃には、日が沈んでいた。
「重ね重ね、ありがとうなのじゃ…」
俺は、視線を下にずらす。
「だから、お礼は、もういいって… 頭をあげてくれよ、マオ。それより、早く御飯を食べようぜ」
「…分かったのじゃ」
マオは、立ち上がり俺の前の椅子に腰掛ける。
「いただくのじゃ」
「召し上がれ」
マオは、俺の作った御飯を食べ始める。
料理は、前世でもやってたし、こっちでも、手伝いなどやっていたから、ある程度の腕はある。おじさんの作ってくれた弁当でも良かったんだけど、マオと話している最中に料理が出来る事を伝えたら、作ってくれと言われたから、久しぶりに、作った。
因みに、マオは手伝おうとしてくれたが、皿を3枚割った所で、戦力外通告を出した。
「美味しいのじゃ!!」
「そいつは、良かった。そんなに、勢いよく食べて、喉につめないようにしろよ」
「分かっている… !?」
「だから、言ったろ…」
喉をつめらせた、マオに飲み物を手渡す。
「助かったのじゃ…」
「今度は、ゆっくり食べろよ」
「分かったのじゃ…」
その後も、のんびり御飯を食べて、俺はマオの家を後にした。
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