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閑話・シエル視点 2
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セウンと合流した後、私たちは、ガルさんたちのもとへむかった。
むかう途中、
「そういえば、シエルもそんなスカート穿いたりするんだな」
「そ… そうね。基本はパンツや王女の仕事の時は、ドレスを着たりするね」
「へぇ、そうなんだ。それも似合ってるし、ドレス姿も似合うんだろうな」
「!?」
「ん? どうした、シエル? 顔が赤いぞ、大丈夫か?」
「だ… 大丈夫!! もうすぐ、そこだから行こう!!」
私は、少し駆け足で、鍛冶屋へむかった。
鍛冶屋に到着した後、いつも通りに中へ入ると、ナーナさんが出迎えてくれる。
「あ、俺は、シエルの… 「彼氏さんね!! シエルちゃんにも、彼氏が出来たのね!!」」
「「!?」」
出迎えてくれたナーナさんから、とんでもない発言が聞こえた。私が驚いて何も言えない所に、すぐセウンが否定する。
グサッ
今までに受けた事のない程のダメージを受けたような気がし、私は膝から崩れ落ちる。
何とか、セウンからのさしのべられた手をとり立ち上がるが、セウンとナーナさんのやり取りで、更にダメージを受ける。これ以上のダメージを受けると立ち上がれなくなりそうなので、ナーナさんに武器を見せてくれるようお願いする。
すると、私はナーナさんに呼ばれ、傍にあった椅子に腰掛け、話しをする。
「それで、シエルちゃん。彼は、あぁ言っていたけど、本当に知り合いの冒険者なのかい?」
「はい…」
「そうかい… それで、シエルちゃんは、彼の事をどう思ってるんだい?」
私は、少し考えた後、答える。
「私も正直分からないんです… これが、好きっていう気持ちなのかどうか… こんな気持ち初めてで…」
「そうかい…」
「ナーナさん、私どうしたらいいのかな?」
「そうだねぇ、私から言える事は1つだけだかね」
「何ですか?」
「初めは、自分で考えなさいだね」
「…初めは、自分で考えなさいですか?」
ナーナさんは、縦に首を降る。
「確かに人からアドバイスを貰うのは簡単だよ。だけど、初めから人のアドバイスを聞くと、最終的に自分で導きだした答えに、そのアドバイスの影響を少しばかり受けてしまうと私は思ってる」
「影響ですか?」
「そうだねぇ、簡単な例をあげるとしたら、食べたい物が2種類あるとするね」
「…はい」
「それで、その2種類の食べたい物、どちらがいいと思うか人に尋ねるとする」
「はい」
「聞かれた相手は、どちらかを選ぶ」
「はい」
「すると、選んでくれた方にしてみようかという気持ちが少しくらい出てこないかい?」
「確かに、そうですね…」
「その時点で、もう影響を受けてしまっていると私は思っている」
「なるほど…」
「まぁ、でも確かに決めきれない場合とか人に委ねたい気持ちは分からないでもない。だけど、少しは自分で考えてみるのも悪くないと思わないかい?」
「そう… ですね。私も、この気持ちについて考えたいと思います!!」
「その意気だよ。ほら、愛しの彼のもとにいってやりな!!」
ナーナさんはそう言いながら、私の頭を優しく撫でてくれる。
「愛しの彼って…」
私は、なるべく顔が熱くならないように、セウンのもとへ戻る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より
ナーナはあんな事を言ってますが、これは作者の一個人としての意見と思って下さい。
実際、作者は優柔不断です…
なら、こんな事書くなよとつっこまないで頂けると有り難いです。
むかう途中、
「そういえば、シエルもそんなスカート穿いたりするんだな」
「そ… そうね。基本はパンツや王女の仕事の時は、ドレスを着たりするね」
「へぇ、そうなんだ。それも似合ってるし、ドレス姿も似合うんだろうな」
「!?」
「ん? どうした、シエル? 顔が赤いぞ、大丈夫か?」
「だ… 大丈夫!! もうすぐ、そこだから行こう!!」
私は、少し駆け足で、鍛冶屋へむかった。
鍛冶屋に到着した後、いつも通りに中へ入ると、ナーナさんが出迎えてくれる。
「あ、俺は、シエルの… 「彼氏さんね!! シエルちゃんにも、彼氏が出来たのね!!」」
「「!?」」
出迎えてくれたナーナさんから、とんでもない発言が聞こえた。私が驚いて何も言えない所に、すぐセウンが否定する。
グサッ
今までに受けた事のない程のダメージを受けたような気がし、私は膝から崩れ落ちる。
何とか、セウンからのさしのべられた手をとり立ち上がるが、セウンとナーナさんのやり取りで、更にダメージを受ける。これ以上のダメージを受けると立ち上がれなくなりそうなので、ナーナさんに武器を見せてくれるようお願いする。
すると、私はナーナさんに呼ばれ、傍にあった椅子に腰掛け、話しをする。
「それで、シエルちゃん。彼は、あぁ言っていたけど、本当に知り合いの冒険者なのかい?」
「はい…」
「そうかい… それで、シエルちゃんは、彼の事をどう思ってるんだい?」
私は、少し考えた後、答える。
「私も正直分からないんです… これが、好きっていう気持ちなのかどうか… こんな気持ち初めてで…」
「そうかい…」
「ナーナさん、私どうしたらいいのかな?」
「そうだねぇ、私から言える事は1つだけだかね」
「何ですか?」
「初めは、自分で考えなさいだね」
「…初めは、自分で考えなさいですか?」
ナーナさんは、縦に首を降る。
「確かに人からアドバイスを貰うのは簡単だよ。だけど、初めから人のアドバイスを聞くと、最終的に自分で導きだした答えに、そのアドバイスの影響を少しばかり受けてしまうと私は思ってる」
「影響ですか?」
「そうだねぇ、簡単な例をあげるとしたら、食べたい物が2種類あるとするね」
「…はい」
「それで、その2種類の食べたい物、どちらがいいと思うか人に尋ねるとする」
「はい」
「聞かれた相手は、どちらかを選ぶ」
「はい」
「すると、選んでくれた方にしてみようかという気持ちが少しくらい出てこないかい?」
「確かに、そうですね…」
「その時点で、もう影響を受けてしまっていると私は思っている」
「なるほど…」
「まぁ、でも確かに決めきれない場合とか人に委ねたい気持ちは分からないでもない。だけど、少しは自分で考えてみるのも悪くないと思わないかい?」
「そう… ですね。私も、この気持ちについて考えたいと思います!!」
「その意気だよ。ほら、愛しの彼のもとにいってやりな!!」
ナーナさんはそう言いながら、私の頭を優しく撫でてくれる。
「愛しの彼って…」
私は、なるべく顔が熱くならないように、セウンのもとへ戻る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より
ナーナはあんな事を言ってますが、これは作者の一個人としての意見と思って下さい。
実際、作者は優柔不断です…
なら、こんな事書くなよとつっこまないで頂けると有り難いです。
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