スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・シエル視点 1

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 今日は、セウンと一緒にガルさんたち(鍛冶屋)の所に行く予定になってる。だけど、外を見てみると、まだ明るくなり始めた所だったりする。
 昨日、怒られた後、すぐに寝たせいか、それとも今日が楽しみすぎるせいなのか、どちらが原因か分からないが、いつもより早い時間に目が覚めてしまった。もう少し寝ようかとも思ったけど、完全に目が覚めてしまっているので、今日着ていく服でも考えようかなと思っていると、遠話のブレスレットが光出した。
 誰からだろうと思いながらも、魔力を流し遠話に出る。

「はい。もしもし、シェーン? マオ? 朝からどうしたの?」

 いつもかかってくる相手の名前を呼ぶが、

『すまん、シエル。セウンだけど…』

 遠話をしてきたのは、セウンだった。
 私は、驚きながらも話を聞くと、なんでも待ち合わせの時間と場所の確認をしてきてくれた。
 そう言われてみたら、昨日決めておくのを忘れていた。セウンから、私の希望する時間を聞かれたので、迷惑にならない程度の時間と分かりやすい場所を伝え、遠話を終了する。
 遠話が終わると、少し笑っている自分がいた。先ほどの自分の慌てようや昨日の無計画な自分が少し可笑しかったからだ。
 その後は、遠話する前に決めていた通り、着ていく服を悩みながらも決める。最終的に悩んだ結果、日頃はあまり着ない膝下ぐらいのスカートを思いきって選んだ。
 朝食を済ました後は、湯浴みをし、部屋に戻る。それでもまだ、待ち合わせした時間までまだあったが、落ち着かなかった為、早めに待ち合わせ場所にむかう事にした。





 待ち合わせ場所に着いたが、まだセウンは来ていなかった。どうやら、少し早く来すぎてしまったようだ。
 でも、待たせるよりもいいかと、急いで来た為、少し乱れた身だしなみを整えつつ、セウンが来るのを待つ事にする。
 だけど、待ち合わせの時間が近づくにつれ、そわそわして来る。それを、紛らすように、待ち合わせ場所近くを行ったり来たりする。

「ちょっと、かの… ぐはっ!!」

 チャラそうな男が地面にキスをする。

「すみません、私とお茶で… あがっ!!」

 優しげな風貌の男が吹き飛ぶ。

「へいへい、そこの彼女。暇なら… ぶべっ!!」

 冒険者風の厳つい顔の男が空を舞う。

 その後も、シエルが右に左に行き来する度、男たちの山が知らず知らずの内に築かれていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

普段のシエルは、基本動きやすいパンツスタイル(ハーフから踝丈など)です。
だから、何気に勇気を出して、スカートを選んでます。
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