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40話・罰 2
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俺は、倒れそうになる2人を支える。
「何が起きたんですか? 2人は大丈夫なんですか?」
シェーンは、2人を心配しながら近寄ってくる。
「痛みは、もうひいていると思うから、たぶん大丈夫だと思うぞ?」
「そうなんですか?」
「あぁ」
「確かに痛みはひきましたが、何ですか今の… かなりの痛みなんですが…」
「シエルの言う通りじゃ… 今まで、感じた事ない程の痛みじゃったのじゃ…」
2人は、そう言いながら自力で立つ。
「俺の力だ。それで、ちょっと悪いけど2人ともステータスを確認して貰ってもいいか?」
「ステータスをですか?」「ステータスをかの?」
「あぁ」
「分かった」 「分かったのじゃ」
「「ステータス」」
2人が自分のステータスを確認する。
「「!?」」
2人はバッと顔を上げ、俺を見てくる。
「何が起こったの!!」 「何が起こったんじゃ!!」
この反応だと、思っていた通りだな。
「2人ともそんなに驚いて、何があったんですか?」
一応、確認の為に聞こうかと思ったが、シェーンが先に聞いてくれる。
「スキルが増えているんだ!!」
「スキルが増えてるのじゃ!!」
俺以外でも、能力覚醒の効果はちゃんとあるようだな。
「スキルがですか? セウンさんこれは、いったいどういう事ですか?」
突然スキルが増えたら、気になるよな。でも、俺が言える事は一つしか無いんだよな…
「俺の力だ!!」
「「「・・・」」」
黙られても、困るんだか… まぁ、別にいいか。
「それで、シェーンはどうする? 罰受けるか?」
シェーンは、驚愕する。罰の事を忘れていたのかもしれない。だけど、すぐに決心したのか、
「お… お… お願いします!!」
シェーンは、そう言いながら1歩前に出る。
どうやらあれを見た後でもちゃんと、受けるようだ。
「分かった… 眠れる力・能力覚醒」
「ん~~~!!」
「おっと!!」
シェーンも2人同様倒れそうになるので、慌てて支える。そして、痛みが強かったのかそのまま気絶してしまう。起きるまで、ここで待っておく訳にはいかない為、そのまま抱えて馬車の元まで戻った。
馬車まで戻ると、特にモンスターに襲われた形跡はなかった。シエルとマオに結界石を広げて貰い、抱えていたシェーンを寝かせた後、シエルたちと夜番をする事になった。俺だけでいいと言ったのだが、何でも、俺の能力で少し寝たせいか目が冴えているから眠れないと言われると何も言えなくなった。
それから、2人が眠るまで、シエルたちの話を聞いた。聞いた話を一言でまとめるなら、アクティブな王女たちだ。
皆寝てしまったので、たき火をみながら夜番をしていると、
「ふぁ~」
欠伸が出てくる。昼間かなり動き回ったので流石に、眠くなってきた。シエルたちは、眠くなった時は、交代するので、起こしてくれと言ってくれていたが、チラッと見ると気持ち良さそうに寝ているので、そのまま寝かせておく事にした。だから、
「睡眠」
俺は、超回復の能力を使う。たまたま気づいた事だが、睡眠は、HP・MPだけでなく、気力や体力、寝不足まであらゆるものを回復してくれる。
「さて、眠気もなくなったから、もうひと頑張りしますかね」
伸びをしてから、夜番の続きをする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
馬車の御者をしていた2人は、セウンがカリーナさんの所に報告しに戻る前に、洞窟内で永遠の眠りについてます。
「何が起きたんですか? 2人は大丈夫なんですか?」
シェーンは、2人を心配しながら近寄ってくる。
「痛みは、もうひいていると思うから、たぶん大丈夫だと思うぞ?」
「そうなんですか?」
「あぁ」
「確かに痛みはひきましたが、何ですか今の… かなりの痛みなんですが…」
「シエルの言う通りじゃ… 今まで、感じた事ない程の痛みじゃったのじゃ…」
2人は、そう言いながら自力で立つ。
「俺の力だ。それで、ちょっと悪いけど2人ともステータスを確認して貰ってもいいか?」
「ステータスをですか?」「ステータスをかの?」
「あぁ」
「分かった」 「分かったのじゃ」
「「ステータス」」
2人が自分のステータスを確認する。
「「!?」」
2人はバッと顔を上げ、俺を見てくる。
「何が起こったの!!」 「何が起こったんじゃ!!」
この反応だと、思っていた通りだな。
「2人ともそんなに驚いて、何があったんですか?」
一応、確認の為に聞こうかと思ったが、シェーンが先に聞いてくれる。
「スキルが増えているんだ!!」
「スキルが増えてるのじゃ!!」
俺以外でも、能力覚醒の効果はちゃんとあるようだな。
「スキルがですか? セウンさんこれは、いったいどういう事ですか?」
突然スキルが増えたら、気になるよな。でも、俺が言える事は一つしか無いんだよな…
「俺の力だ!!」
「「「・・・」」」
黙られても、困るんだか… まぁ、別にいいか。
「それで、シェーンはどうする? 罰受けるか?」
シェーンは、驚愕する。罰の事を忘れていたのかもしれない。だけど、すぐに決心したのか、
「お… お… お願いします!!」
シェーンは、そう言いながら1歩前に出る。
どうやらあれを見た後でもちゃんと、受けるようだ。
「分かった… 眠れる力・能力覚醒」
「ん~~~!!」
「おっと!!」
シェーンも2人同様倒れそうになるので、慌てて支える。そして、痛みが強かったのかそのまま気絶してしまう。起きるまで、ここで待っておく訳にはいかない為、そのまま抱えて馬車の元まで戻った。
馬車まで戻ると、特にモンスターに襲われた形跡はなかった。シエルとマオに結界石を広げて貰い、抱えていたシェーンを寝かせた後、シエルたちと夜番をする事になった。俺だけでいいと言ったのだが、何でも、俺の能力で少し寝たせいか目が冴えているから眠れないと言われると何も言えなくなった。
それから、2人が眠るまで、シエルたちの話を聞いた。聞いた話を一言でまとめるなら、アクティブな王女たちだ。
皆寝てしまったので、たき火をみながら夜番をしていると、
「ふぁ~」
欠伸が出てくる。昼間かなり動き回ったので流石に、眠くなってきた。シエルたちは、眠くなった時は、交代するので、起こしてくれと言ってくれていたが、チラッと見ると気持ち良さそうに寝ているので、そのまま寝かせておく事にした。だから、
「睡眠」
俺は、超回復の能力を使う。たまたま気づいた事だが、睡眠は、HP・MPだけでなく、気力や体力、寝不足まであらゆるものを回復してくれる。
「さて、眠気もなくなったから、もうひと頑張りしますかね」
伸びをしてから、夜番の続きをする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
馬車の御者をしていた2人は、セウンがカリーナさんの所に報告しに戻る前に、洞窟内で永遠の眠りについてます。
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