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二章 ハーレムルート
いざ出陣にゃ
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時間の進みが遅く不安でいるとお兄様が救世主のように現れた。
「大丈夫か?顔色が悪いぞ?」
「だっ大丈夫っ」
「そうか?」
「ぅん…えへへ」
ソファに座り時間になるまで体力温存に努めるも、不安から精神面が削られていく。
早く解放されたい。
ダンス…ダンスさえ終わってしまえば…。
「シャル?…大丈夫だ。」
僕がいつまでも不安の中にいたのを救い出してくれる。
お兄様は優しく肩を抱き寄せて僕は胸に凭れた。
この時間が続いていくれたら良いのに…。
「シャル時間だ行くぞ?」
「あっはい」
馬車までの距離をお兄様がエスコートしてくれ、お兄様と僕が乗りお母様とお父様も続き出発した。
僕の不安を察知して王宮に着くまでお兄様は手を繋いでいてくれた。
降りる時にはエスコートをしてくれる姿になんだか笑ってしまった。
男で兄弟なのに真剣にエスコートされて、今まで何を不安に思っていたのか。素敵な家族がいて不安がることなんて何もない事に気付いた。
王宮に着き会場前で侯爵家として参加するアレックスを見つけ、お兄様に断りを入れてからアレックスの元へ駆け寄った。
気持ちが押さえられずアレックスの胸に飛び込んで抱き付いていた。
抱きしめられた腕の中で、背伸びをすれば唇が重なっている。
人目も気にせず今日初めてのキスを堪能していた。
嬉しさのあまり唇が離れると「もう一回して」と強請ったが、もう侯爵家の入場が迫っていたので断られてしまった。
「にゃ…」
無意識に鳴いてしまったところを慌てて口を塞がれた。
「こら、あまり鳴かないの。貴方が獣人だとバレたら大変なんですからね?」
「あっ」
アレックスに言われて急いで口を両手で覆った。
だけど…まだ実感が無いんだよね。
獣人が~ではなく、本当に需要があるのかな?僕…。
「先にフロアで待ってます。」
軽く唇が触れアレックスは扉の向こうに歩いていった。
「シャル」
名を呼ばれ振り向くと、お兄様の姿があった。
「行くぞ」
「はい」
漸く僕達の入場となり、扉が開けば目映い光と多くの人に圧倒された。
当然ながら多くの人の視線が向けられ、その中を歩き続けた。
ふらつきそうになる足を感覚がないまま勧めていく。
お兄様にエスコートされていなかったら無様に転んでいたかもしれない。
フロアに降り立つも未だに視線は僕達家族にあった。
早く別な所に移って欲しいがなかなか離れることがなく、なんでこんなにも見られているのか分からなかった。
必死に耐えているとフロア全体が静寂に包まれ緊張感が漂い、そして王族が登場した。
全ての者が頭を下げ僕も許しがあるまで床を見つめ、これからパーティーが始まる事を理解した。
「大丈夫か?顔色が悪いぞ?」
「だっ大丈夫っ」
「そうか?」
「ぅん…えへへ」
ソファに座り時間になるまで体力温存に努めるも、不安から精神面が削られていく。
早く解放されたい。
ダンス…ダンスさえ終わってしまえば…。
「シャル?…大丈夫だ。」
僕がいつまでも不安の中にいたのを救い出してくれる。
お兄様は優しく肩を抱き寄せて僕は胸に凭れた。
この時間が続いていくれたら良いのに…。
「シャル時間だ行くぞ?」
「あっはい」
馬車までの距離をお兄様がエスコートしてくれ、お兄様と僕が乗りお母様とお父様も続き出発した。
僕の不安を察知して王宮に着くまでお兄様は手を繋いでいてくれた。
降りる時にはエスコートをしてくれる姿になんだか笑ってしまった。
男で兄弟なのに真剣にエスコートされて、今まで何を不安に思っていたのか。素敵な家族がいて不安がることなんて何もない事に気付いた。
王宮に着き会場前で侯爵家として参加するアレックスを見つけ、お兄様に断りを入れてからアレックスの元へ駆け寄った。
気持ちが押さえられずアレックスの胸に飛び込んで抱き付いていた。
抱きしめられた腕の中で、背伸びをすれば唇が重なっている。
人目も気にせず今日初めてのキスを堪能していた。
嬉しさのあまり唇が離れると「もう一回して」と強請ったが、もう侯爵家の入場が迫っていたので断られてしまった。
「にゃ…」
無意識に鳴いてしまったところを慌てて口を塞がれた。
「こら、あまり鳴かないの。貴方が獣人だとバレたら大変なんですからね?」
「あっ」
アレックスに言われて急いで口を両手で覆った。
だけど…まだ実感が無いんだよね。
獣人が~ではなく、本当に需要があるのかな?僕…。
「先にフロアで待ってます。」
軽く唇が触れアレックスは扉の向こうに歩いていった。
「シャル」
名を呼ばれ振り向くと、お兄様の姿があった。
「行くぞ」
「はい」
漸く僕達の入場となり、扉が開けば目映い光と多くの人に圧倒された。
当然ながら多くの人の視線が向けられ、その中を歩き続けた。
ふらつきそうになる足を感覚がないまま勧めていく。
お兄様にエスコートされていなかったら無様に転んでいたかもしれない。
フロアに降り立つも未だに視線は僕達家族にあった。
早く別な所に移って欲しいがなかなか離れることがなく、なんでこんなにも見られているのか分からなかった。
必死に耐えているとフロア全体が静寂に包まれ緊張感が漂い、そして王族が登場した。
全ての者が頭を下げ僕も許しがあるまで床を見つめ、これからパーティーが始まる事を理解した。
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