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8の扉 デヴァイ 再々

折り返し地点

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まだ 誰もいない時間の図書館
 「未使用」の空気
   本の匂い
    静謐な沈黙の 古い本達の休み時間。

 「なんとなく 朝」の白い光の中
 静かに歩く 石の床
 しかし普通に歩けばどうしても音がするので
 「浮けるんじゃ?」と 薄いチカラを通し
 忍者の実験をする わたし

 ツッコミ役は誰もいない 素敵な時間。


「 うーん。 でも、やっぱり ないか ?」

この、図書館は中々に広い。

何度目の散策か
しかしなにかヒントになるもの、面白そうなものを探しに時折忍び込んでいる私は
今日は二階の回廊の上から 粗方回った下をぐるりと見下ろして いた。


 「広い 空間」

      「自由」

           「ここは 誰が拡大」

  「そもそも?」

     「どう 創られたのか」


くるくると回り始めたカケラ
それはふと、方向性を変え始めて。


「 ん? でも ? 結局 。」

 もう これ以上 「拡大できなそう」だから?

 反転 して 崩壊し 再生する のか な?


ふと やって来た子供達の色を考えていたら
行き着いた「宇宙が拡大しない」事件
可愛いらしい色が加わり 再びくるくると回り始めたカケラ。


  「固い 色」
          「古びた 枠」


    「錆び付いた 風」

  「腐った流れ」

          「澱みの場」


   「ぐつぐつと煮えたぎる 混沌の檻」。


 そう、今の世界は「枠」が多過ぎて。

 みんなが 拡大できない

 その終着地点の様な場所だと 思うんだ。


「えっ、だから?うーん でも なんで ??」

これまでだって、きっとだった。
 拡大できない、そんな時代は 長かった 筈である。

私が引っ張り出してきたカケラは 
そう「なんで 今?」というこの頃疑問に思う それだ。


「ふぅむ?」

 


  「思いには チカラが ある」

 「すべては エネルギー」

   「循環」   「生み出す」

  「サイクル」


でも その 「サイクル」の 「地点」は。

 誰が どうやって ?

 決めてる の ???


「ふむ?わからんのだよ、今は。そのうち、わかるのかなぁ ?」

くるくると自分の「なかの風」に吹かれ回る、カケラを眺めながら。

 思う 「これまでの 歴史」

   「過去」  「繰り返しのこと」

 「宿題の 「血」」
    
           「繋がり」


  「今の私」     

       「集大成」

  「終わりの始まり」

    「終末へ 向かっていること」。
 

「まあ。 そう、なんだろうけど。だからでも なんで、 なのだよ。」

でも のは 「意識」だ。


  そう 「思考」「意識」を 司るのは

    「風」の 部分

 イストリアも言っていた やって来た「風の時代」。


 「目には見えない」「しかし あるもの」

  「動いているもの」

 そして「後に 形成されたものが わかる」
   「見える」ものである。

   
だから 一人でずっと ジタバタしてきた過去これまで
「見えない人」には 伝わらないこと。

そう 勿論
「カタチになる前」に わからないと止められないのだ。


  「起こって終えば」「終わりの始まり」


それは
 これまで ずっと そうだった こと
 しかし 気付いていなければ
     気付いていても それが潰されていれば。

 「見えなかったこと」 それそのものなのだ。


 風の チカラ
「だから、また。 これも「見えないなにか」だよね 。」


 最近 思うのだけど

 「起きている事実」は 「変わっていない」けれども
 「私が真ん中である」ことが 大切で。

実際 今だって 現実に 困難と言われることや
 酷いこと 苦しいこと 悲しい事は沢山起きているのだ。

しかし その「視点」を 変えれば。

 みんな そう 「まだドラマをやりたい」んだ。

 だから、騒いで 

 今の自分 の ベストの位置で

 今の自分の 一番高い位置 で。


その視点に立ってさえ、いれば
 きっと 「事は 成る」んだ。

だってきっと 今、が。

 「くるりと視点を反転させれば」、その
 「苦しみ」という「楽しみ」を終えて

 気軽に「あ、もう やーめたっ」と。

 終える事ができるからだ。


そうして、きっと 「その時」の 「自分の最高」に。

 なれる 筈 なんだ。


「私の観点から言えば まあ、そうであるのよね 。」

だから結局 「私は私の位置で 今のベストが」、そういなければならないのだ。

 自分を 「光の網」「潜在意識」「概念」
 そう 見えない大きなものだと 思うならば
 余計に そうなのである。


「 ふむ。」



 「風」  「思考」

   「思い」   「チカラ」

  「エネルギー」   「想像」

       「夢」

  「思い描くこと」


   それ 即ち「想像力」 。


「やっぱり。 、だよね 。」

「思いには チカラ」がある
それもそうだし、きっと 私達の思考が。

 やはり 現実化して 「世界」を 創っている

ここまで来て それがよく わかる。


 だから 結局 ?

  
   わたし は  なに を 。


でも。

今 思うのは これ以上「うえ」「先」は
 「考えても わからない」ということ


 この前 降りて来た 「せかいとの 同調」の様に。

 自分を 空っぽにして ただ ある

  自分の中に 「無限オールマイティー」を流す

 ただ それだけなんだ。


 多分 頭の中が 思考でいっぱいだったり
 考えがドンと 居座っていたりすると。

 「高い光」「神聖さ」「導き」「啓示」

 それはきっと 入って来ないんだ。


「でも。 それも、なんでなんだろうな。」

なんでも疑問に思う 自分
あれもそれもと 考え始めてしまうけれど。

 でも 
 そんな自分だから、ここまで来て 今 こうして いる
 それも わかる。



「あ 」 でも。

  わかった。


 なんで なのか

   どうして 私は 「思い達」を

  置いて来れなかったのか

 
そして どうして。

 「思考」で 「ごちゃごちゃ」で いっぱい だと

 「より高い光」が 入れないのか。



「 なる ほど。?」

 多分 だけど。

「思考」や「ごちゃごちゃ」は、ある意味「枠」で「縛り」
「世界のルール」なのだ。

その枠の中にいる間は、「無限のルール」は適用できない。
 使えないんだ。

 だけど きっと「思い」は 「光」で「チカラ」で
  「エネルギー」で。


 あの時 雨の祭祀で
 美しく光り 昇って行った 光達
 私の「なか」にいた 蝶達も徐々に 暗色を脱ぎ
  高い光に なって。
 融け込んだり 飛んで行ったり「転換」してたんだ
 やっぱり。
 あれは 「どこかで知っていた」から もので
 いつも私の中にあった「みんな 高い光」
 それを表して いたのだ。


「そうだよ」と。
それを 表す様に 柔らかく点滅する 光の網


 「思い」はきっと「転換」「変容」「進化」できる。

だから、「思いチカラ」は持ってていいけれど「世界のルール」は。

持っていると上がれないし、持っていること自体が
「自分は「世界のルールを適用している」ということ」になる。


「 は ぁ 。 そういうこと ?」

自分の 中に ある
少し ほんの少しだけ曖昧な 隙間
「見えないものを見るセンサー」が 反応した それ
「まだ 見えない靄」。

今し方捉えたそれを、見失わぬ様 カチリと視点で固定してから光の柱に 「得たもの」を肉付けするべく、くるくると  回り始める。


そうして また形創られてゆく 「私の真ん中」「柱」「軸」

 「自分の道」
 「気付きを行動に変え 進む為の道標それ」。


「気になる」「惹かれる」「モヤっとする」、見えないそれを
 「見えないなにか」を 突き詰める
 「疑問を解決したい」
 「なに 何故 なんで どうして?」を。

 決して そのままに しないこと

 そしてそれは「自分の中でだけ」だという事も。
 同時に、忘れてはならない事で ある。


「そう、ここで「他人のなんで」に、突っ込んでいっちゃうから。ごちゃごちゃが始まるんだよ。それよ。」

 でも それもドラマで 楽しくて
    それがやりたくて 遊んでいて。

「ふむ。」

「せかいはわたし」で「わたしがせかい」ならば、本当に
ただただ自分を突き詰めれば。

 すべてがまるっと ひとつになるのだ。



「いや、しかし。発見、だね。みんな、ありがとう。」

白く 差し込む光の中
 くるくるキラリと回る とりどりのカケラ達

何処の光が 降ろしてくれたのか
見つけてくれたのか。
 薄らと光り回るカケラ達は「そうだよ」「それでいい」と、いつもの様に 私を応援して光り 優雅に美しく 回って いて。


 私の「せかい」の中に感じる微細な靄の原因

 それを カケラを回して解決する この方法。
自分のやり方として定着してきた、それを思い描き感謝の光にまた包んで おく。


多分、頭を使っても分からないんだ。

 こんがらがるから。


私の場合は複数展開 同時展開
 大きな光の網、それ自体が無数のカケラの回る場所だ。

その上で「それっぽい場所」に飛んだカケラをその場を担当する「チビ女神」が回収し、それを組み合わせていくと靄の原因がわかるのだろう。

 いや 「途切れた光を 繋げる」のか

 繋がっていなかった部分を「繋ぎ直す」のか。


「そう考えると。やはり光の網は脳みその「なかみ」でもあり 繋がっていないシナプスが光?信号を? やっぱり「跳ぶ」んだ?それで、どーたらこーたらで? 多分「全部持ってる」けど「繋がってないから分からない」「開示されていない」「開けていない色のフタ」があって 。それを開ける と言う方が 近いな 。」

そう きっと 私達の「なか」には「ぜんぶが保存」されていて
 一部か 殆どか 「隠した部分」が あって。

 それを どこまで開けるのか
     
そんな話なのだ きっと。

それもまた 「好みの問題」なのだろう。

 だから 「ぜんぶ見たい」んだ。



「 フフフ。結局。まあ、なる様になる か。」

きっと そういうこと なのである。

何処まで行っても  なにを していても。


「そう、 「私が私で あれば」。」

なにも、どうも ないのだ。


大きく息を吐いたところで、ここの白が人の気配を伝えて くる。


 ならば そろそろ行きましょう か。


「そう、わたしが せかい。」

そう言って。

身軽に「ポン」と跳ね、くるりと回って
 フワリと羽衣を被り 階段を降りて。

また 未知なる冒険へ 出掛けるので ある。



 
  

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