透明の「扉」を開けて

８の扉 デヴァイ 再々

わたしに還る

　　銀の鈴
　　　　　　　　　夜の雫

　
　　　　　雨上がりの蜜に
　　　　
　　　　　　　　　　　　受ける水溜

　　　やけに明るく静かな月


　　　　　　見上げる　夜の茂み　

　　　　　　葉　　　小石　　　夜道の砂



　　風の声と　光の音だけが
　　
　　せかいに　ある　そんな　夜　。



　リン　と響いた　一滴
　それが落ちた　瞬間。


　一斉に　謳い始めた　　すべて

　　小さなもの　　大きな　もの

　「この瞬間」を　創っている　すべての存在が

　　一斉に震え始め　　おとが　重なり始める。


　　　　輪唱が　合唱に　なるまで　程なく。


　　「せかい」が　ピタリと合った頃

　　それは　私に　こう　謳ってきたんだ。



　　　　
　　　　　「　そうだよ　」



　その　瞬間

　　「じぶん」が　「すべての一部」で

　「ぜんぶ」で　「共に謳い」「震え」

　　「共振し合い」　「ひとつを創る」、

　　「創っている」のが　　わかって。




　ああ　そうか

　
　　　「　わたしに　還る」　って。


　　「同じ振動で　存在する」って　こと

　　　　　　　　なんだ


　
　その　心地良さに気が付くと。

　　ただただ　　「そこにある」しか　なくて


　　ずっと　そのまま　。


　　「ひとつ」で　あったんだ　。











ある日の　ゆめ

　夜　ふと　目覚めた　時。


　「自分」「からだ」

　その　「なか」にある　粒子が　「そと」と

　共に流れ　揺れ　　動き　ある

　　　その　心地良さ。

　
　　自分　は　じぶん　で　ある　のだけれど
　　
　その　なかが　せかい　と共に　合っている

　　その　心地良さよ。


それは

　きっと　　からだ　は　地球　と合っていて

　エネルギー　は　せかい　と　同調している

　そんな感じ

ただ　地球と共にある　自分からだ
その中で　スーッと粒子が揺れている
　　　　　からだとは違う動きで　流れている

　　なんて言っていいか　わからないけど。

　　
でも　とてつもなく　気持ちいいんだ。



「なるほど　なるほど。」

多分　これは。

　　　私の　「考え」「あたま」を　静めて

　　　「せかい」と　ただ　「ある」

　　　それは　こういうことなんだ。


それを教えてくれたのだろう。

　ずっとこの頃「自分をフラットにする」
　それを　考えていたから。


「ふーむ。」　　


　　　　　ありが　　とう　。


なにしろ半分　寝ぼけたあたまで。

とりあえず　その感覚を忘れない様

　じぶん　を地球に合わせ

　エネルギーを　せかいに合わせて振動させる
　　　　　　　　　　　　　　　流す
　　　　　　　　　　　　　　　ゆらす
　　　　　　　　　　　　　　　遊ばせる
　　　　　　　　　　　　　　　揺蕩わせる

　それを。

　ゆら　ゆら　と　遊んでいたので　ある。