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1524.どうしますか
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隣国兵らが一斉に動こうものなら町長の身体は引き千切れていただろうが、そうはならなかった。
「人が下手に出ておれば、ちょっと腕っ節が強いからって猟師風情が付け上がりおって!」
警護官に助け出された町長は息巻いた。
だが警護官や隣国兵らも含めて周りの者は町長を白けた目で見た。
怒るのは無理もなくても吐いた台詞が負け犬っぽい。
だからでもないが、秘書官が町長に問い掛ける。
「隣国の彼らをどうしますか?」
隣国兵は今はまだ捕虜ではなく、捕縛されているだけなのだ。
「……ダンジョンに放り込んでおけ」
「ちょっと待て!」
町長が投げ遣りに答えると、隣国の先遣隊隊長が悲鳴に似た声を上げた。
ここでダンジョンに戻されたら今度こそ殺されるからと言う。
話に耳を傾けていた隊員達も小刻みに頷く。
あまりの一方的な敗北だからか先遣隊の彼らは心が挫けているような台詞を吐く。
しかし一方でこのままダンジョンに後戻りならこの場で暴れるのもやむなしとの決意が見て取れた。
「人が下手に出ておれば、ちょっと腕っ節が強いからって猟師風情が付け上がりおって!」
警護官に助け出された町長は息巻いた。
だが警護官や隣国兵らも含めて周りの者は町長を白けた目で見た。
怒るのは無理もなくても吐いた台詞が負け犬っぽい。
だからでもないが、秘書官が町長に問い掛ける。
「隣国の彼らをどうしますか?」
隣国兵は今はまだ捕虜ではなく、捕縛されているだけなのだ。
「……ダンジョンに放り込んでおけ」
「ちょっと待て!」
町長が投げ遣りに答えると、隣国の先遣隊隊長が悲鳴に似た声を上げた。
ここでダンジョンに戻されたら今度こそ殺されるからと言う。
話に耳を傾けていた隊員達も小刻みに頷く。
あまりの一方的な敗北だからか先遣隊の彼らは心が挫けているような台詞を吐く。
しかし一方でこのままダンジョンに後戻りならこの場で暴れるのもやむなしとの決意が見て取れた。
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