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1441.ここまで
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モトバが大きく溜め息を吐く。
「回想はここまでにしましょう!」
「モトバさん!? 旦那さんのことはもういいの!?」
あっけらかんと宣うモトバに、魔法使いが目も口も大きく開いて驚きの表情を向けた。
そうしている間も首から下は艶めかしくうねらせて男達をくわえ込んだまま。
モトバ同様に器用な真似をする。
「ええ。わたくしがこの身体になった時から擦れ違うようになりまして、今ではすっかり決別したつもりでした」
思い返せばはっきりと別れを告げた訳ではなかったと苦笑いをする。
「じゃあ、未練は無いの?」
「無くなった、と申せましょうか。暫く考えてみたのですが、長く寄り添っていた情はありますし、思い出もあります。しかし老い先短くなってからはそれらの整理もして昇華しております。心残りがあったとしたらあの人は淡白で女の喜びを与えてはくれなかったことですわね」
それも先の夫の高ぶりにより解消された。
「そう言うものなの?」
魔法使いは首を傾げずにいられなかった。
「回想はここまでにしましょう!」
「モトバさん!? 旦那さんのことはもういいの!?」
あっけらかんと宣うモトバに、魔法使いが目も口も大きく開いて驚きの表情を向けた。
そうしている間も首から下は艶めかしくうねらせて男達をくわえ込んだまま。
モトバ同様に器用な真似をする。
「ええ。わたくしがこの身体になった時から擦れ違うようになりまして、今ではすっかり決別したつもりでした」
思い返せばはっきりと別れを告げた訳ではなかったと苦笑いをする。
「じゃあ、未練は無いの?」
「無くなった、と申せましょうか。暫く考えてみたのですが、長く寄り添っていた情はありますし、思い出もあります。しかし老い先短くなってからはそれらの整理もして昇華しております。心残りがあったとしたらあの人は淡白で女の喜びを与えてはくれなかったことですわね」
それも先の夫の高ぶりにより解消された。
「そう言うものなの?」
魔法使いは首を傾げずにいられなかった。
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