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17話
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半年前に新しい財布を買ったんだって見せびらかしてきた記憶がある。
「あれはプライベート用の財布だね。今私が欲しいのは仕事用の財布。この間確定申告をした時に、プライベートの財布と一緒なのは面倒だなって思ったから欲しいなって」
「なるほどな。なら財布を買ってくるよ」
「先に言っておくけど、そこまで無理しなくても良いからね。朝食のお礼なんだから」
「気にするな。流石に限度はわきまえている。それに、この間の誕生日プレゼントは個人的に完璧では無かったと思っているからな。もう一度リベンジも兼ねてな」
前の誕生日プレゼントにキーケースをプレゼントしたのだが、次葉が持っている鍵の数に対して少々大きすぎるものを選んでしまっていた。
次葉は喜んでくれていたのだが、若干の不都合を与えてしまっている気がして消化不良だったのだ。
だから今回リベンジのチャンスが与えられたのは正直ラッキーである。今度はデザイン性だけではなく、機能性にも優れたプレゼントを渡したい。
「私としては普通に嬉しいプレゼントだったんだけどね。私がキーケースが無くて困っていることに気づいていたんだって」
「流石に財布のお札を入れるところから普通の鍵が出てきたら誰でもキーケースが必要だって思うだろ」
絶対あのままだったら鍵をなくしていただろう。
「かもしれないね。でも買うのが億劫でね。ああいうのはやっぱり実物を見ない事には買うのは怖いから」
「それもそうだがな」
「とにかく、優斗君が買ってくれたのだから全て解決だよ」
「そうだな」
次葉が何かやらかしたとしても、私がカバーしていけば問題ないか。
「で優斗君、今日は大学に行く予定かな?」
「一応な。といっても授業は3限からしかないから行くのは午後だがな」
「あらら、私とは真逆ってわけだ」
「ってことは急いで出る準備をしなければな」
「そういうこと、さっさと食べな」
そう促されて朝食を食べ終えた後、私は次葉の家を後にした。
「よし、これで全部か」
私は次葉の家を出た後家に帰るわけではなく、楽器店に向かいキーボード、ギター、ドラム等の機材を購入していた。目的は当然作曲の為だ。
一応PCのみでも曲を作れるという話らしいのだが、どうやら音に深みが出ないとかで実際の楽器があった方が良い曲になるとのこと。
自分だけが歌う曲であればソフトだけでよかったのだが、サキに歌ってもらう曲となれば機材に手を抜くことなんて断じてできない。
「三日後に届くらしいから、その間は今の流行りをとらえつつ大枠を決める時間にしよう」
期限からはかなり遠いが、何が起こるのか分からないので早々に取り組むのが吉だ。
それから二週間後、
「これは素晴らしい……!」
遂にサキが歌うオリジナル曲が完成した。題して『ラブシーカー』。
英語でLoveSeekerでも良かったのだが、明るめの曲であること、英語タイトルの曲は多くない等様々な理由から却下となった。
そのままサキに曲を送った。タイトルを見た瞬間は不安に思っている様子だったが、中身を聞いたら大絶賛だった。
どうやら私が電波ソングを作ってきたと思ったらしい。
一応その選択肢自体はあったのだが、男の私が大きなノイズになりデュエットができないので却下していた。
話題性は生まれそうだから個人的にはそれでも良かったのだが、サキは電波ソングが好みではないらしい。今後の事も考えて覚えておこう。
それから一週間後、オリジナル曲と既存曲の歌ってみたを収録するために二人でスタジオに行くことになった。
というわけで有名なスタジオがある駅にたどり着いたのだが……
「何がどういうわけでそういう格好になっているんだ」
「あ、いや、その……」
「あれはプライベート用の財布だね。今私が欲しいのは仕事用の財布。この間確定申告をした時に、プライベートの財布と一緒なのは面倒だなって思ったから欲しいなって」
「なるほどな。なら財布を買ってくるよ」
「先に言っておくけど、そこまで無理しなくても良いからね。朝食のお礼なんだから」
「気にするな。流石に限度はわきまえている。それに、この間の誕生日プレゼントは個人的に完璧では無かったと思っているからな。もう一度リベンジも兼ねてな」
前の誕生日プレゼントにキーケースをプレゼントしたのだが、次葉が持っている鍵の数に対して少々大きすぎるものを選んでしまっていた。
次葉は喜んでくれていたのだが、若干の不都合を与えてしまっている気がして消化不良だったのだ。
だから今回リベンジのチャンスが与えられたのは正直ラッキーである。今度はデザイン性だけではなく、機能性にも優れたプレゼントを渡したい。
「私としては普通に嬉しいプレゼントだったんだけどね。私がキーケースが無くて困っていることに気づいていたんだって」
「流石に財布のお札を入れるところから普通の鍵が出てきたら誰でもキーケースが必要だって思うだろ」
絶対あのままだったら鍵をなくしていただろう。
「かもしれないね。でも買うのが億劫でね。ああいうのはやっぱり実物を見ない事には買うのは怖いから」
「それもそうだがな」
「とにかく、優斗君が買ってくれたのだから全て解決だよ」
「そうだな」
次葉が何かやらかしたとしても、私がカバーしていけば問題ないか。
「で優斗君、今日は大学に行く予定かな?」
「一応な。といっても授業は3限からしかないから行くのは午後だがな」
「あらら、私とは真逆ってわけだ」
「ってことは急いで出る準備をしなければな」
「そういうこと、さっさと食べな」
そう促されて朝食を食べ終えた後、私は次葉の家を後にした。
「よし、これで全部か」
私は次葉の家を出た後家に帰るわけではなく、楽器店に向かいキーボード、ギター、ドラム等の機材を購入していた。目的は当然作曲の為だ。
一応PCのみでも曲を作れるという話らしいのだが、どうやら音に深みが出ないとかで実際の楽器があった方が良い曲になるとのこと。
自分だけが歌う曲であればソフトだけでよかったのだが、サキに歌ってもらう曲となれば機材に手を抜くことなんて断じてできない。
「三日後に届くらしいから、その間は今の流行りをとらえつつ大枠を決める時間にしよう」
期限からはかなり遠いが、何が起こるのか分からないので早々に取り組むのが吉だ。
それから二週間後、
「これは素晴らしい……!」
遂にサキが歌うオリジナル曲が完成した。題して『ラブシーカー』。
英語でLoveSeekerでも良かったのだが、明るめの曲であること、英語タイトルの曲は多くない等様々な理由から却下となった。
そのままサキに曲を送った。タイトルを見た瞬間は不安に思っている様子だったが、中身を聞いたら大絶賛だった。
どうやら私が電波ソングを作ってきたと思ったらしい。
一応その選択肢自体はあったのだが、男の私が大きなノイズになりデュエットができないので却下していた。
話題性は生まれそうだから個人的にはそれでも良かったのだが、サキは電波ソングが好みではないらしい。今後の事も考えて覚えておこう。
それから一週間後、オリジナル曲と既存曲の歌ってみたを収録するために二人でスタジオに行くことになった。
というわけで有名なスタジオがある駅にたどり着いたのだが……
「何がどういうわけでそういう格好になっているんだ」
「あ、いや、その……」
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