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18話
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私の目の前に現れたのは、サングラスとニット帽を身に着け、ダボダボシャツにはど真ん中に大きくエビフライが描かれている。唯一スキニージーンズだけがまともだと思われる。
「正直に言おう、滅茶苦茶ダサい」
女性の服装には気を使うべきだというのが世間の一般的な結論とされているが、この服装に関しては駄目だと言わなければいけない。
どう考えても将来に響くだろ。クソダサ服は身を滅ぼすと相場が決まっている。
「まあ、そうですよね……」
「配信で着用していた服で出かければ良いだろ」
サキも私同様顔出しで配信を行っており、その配信でチラ見えする服はイラストレーターの私から見ても非常にセンスが良かった。
「いや、普通の服を着ているとたくさん声を掛けられるじゃないですか……」
すると、サキはそう説明した。
「ああなるほど。そういう理由だったか。確かにサキは容姿に優れているし、一目見たらサキだと判別出来てしまうな」
「ありがとうございます……」
「だが、それで顔を隠して生きるのは勿体ない。というわけで予定変更だ、服を買いに行くぞ」
「え!?話を聞いていましたか……?」
「ああ。顔を隠さずともファンに話しかけられにくく、優れた容姿を存分に表に出せる服を探そうということだろ?」
「そんな服、あるんですか……?」
「一応な。とりあえず行くぞ」
私はサキの手を引き、服屋へと向かった。
「えっと、本当にここですか?」
「勿論。サキの魅力を存分に発揮するならこういう店だろう」
私が選んだのはCHANNEL。女性に人気な服屋だ。
「私、そんなにお金持ってませんよ……?」
「問題ない、私が全て出す」
そういってサキを強引に店内に入れた。
「そうだな……とりあえずこれとこれとこれか……」
店に入り、私は迷わずに服を上下それぞれ3着ほど手に取った。
「とりあえずこれを着てみてくれるか?サイズに関しては見ていないので自分で合わせてもらえると助かる」
「分かりました……」
困惑しつつも、サキは私が手渡した服をサイズが丁度いいものに変更し、試着室へと向かった。
「完璧だな!」
そして試着室から出てきて3種類のコーディネートを披露してくれたサキに対して、思わずそんな言葉が出てきた。
「私、これ似合ってますか?」
「当然じゃないか。やはり見立ては間違っていなかったらしい」
私が選んだのはどちらかといえばイケメン寄りな恰好だ。普段配信で見るのは可愛い系の恰好なので性質的には真逆だが、予想通り非常に似合っていた。
「凄くお似合いだと思いますよ。まるでモデルの方みたいです」
私の審美眼を自画自賛していると、店員さんが背後からやってきて同じようにサキの事を誉めていた。
「そうですよね!美人ですよね!」
「はい、もちろんです!」
「ううう……」
なんて私と店員が盛り上がっていると、どうやら対面で容姿を誉められることに慣れていなかったサキは照れてその場に蹲っていた。
「でも、これで大丈夫なんですか?」
「ああ。いつものサキとは雰囲気が違うのと、かなりカッコいい側に寄っているから軽い気持ちで話しかけてくる人はいないだろう」
私のような重度のファンから話しかけられることを完全に防げるかは微妙だが、誰かを熱烈に応援できるファンというものは絶対値が少ないから基本的には考慮しなくてよい。
「なら大丈夫ですかね……」
「ああ。大手を振ってその美しい容姿を見せびらかしてこい」
「うう……」
「というわけで、これまで選んだ服を会計していただきたいのですが」
「はい、かしこまりました」
「お願いします」
というわけで上下合わせて計6着を会計にもっていった。
「正直に言おう、滅茶苦茶ダサい」
女性の服装には気を使うべきだというのが世間の一般的な結論とされているが、この服装に関しては駄目だと言わなければいけない。
どう考えても将来に響くだろ。クソダサ服は身を滅ぼすと相場が決まっている。
「まあ、そうですよね……」
「配信で着用していた服で出かければ良いだろ」
サキも私同様顔出しで配信を行っており、その配信でチラ見えする服はイラストレーターの私から見ても非常にセンスが良かった。
「いや、普通の服を着ているとたくさん声を掛けられるじゃないですか……」
すると、サキはそう説明した。
「ああなるほど。そういう理由だったか。確かにサキは容姿に優れているし、一目見たらサキだと判別出来てしまうな」
「ありがとうございます……」
「だが、それで顔を隠して生きるのは勿体ない。というわけで予定変更だ、服を買いに行くぞ」
「え!?話を聞いていましたか……?」
「ああ。顔を隠さずともファンに話しかけられにくく、優れた容姿を存分に表に出せる服を探そうということだろ?」
「そんな服、あるんですか……?」
「一応な。とりあえず行くぞ」
私はサキの手を引き、服屋へと向かった。
「えっと、本当にここですか?」
「勿論。サキの魅力を存分に発揮するならこういう店だろう」
私が選んだのはCHANNEL。女性に人気な服屋だ。
「私、そんなにお金持ってませんよ……?」
「問題ない、私が全て出す」
そういってサキを強引に店内に入れた。
「そうだな……とりあえずこれとこれとこれか……」
店に入り、私は迷わずに服を上下それぞれ3着ほど手に取った。
「とりあえずこれを着てみてくれるか?サイズに関しては見ていないので自分で合わせてもらえると助かる」
「分かりました……」
困惑しつつも、サキは私が手渡した服をサイズが丁度いいものに変更し、試着室へと向かった。
「完璧だな!」
そして試着室から出てきて3種類のコーディネートを披露してくれたサキに対して、思わずそんな言葉が出てきた。
「私、これ似合ってますか?」
「当然じゃないか。やはり見立ては間違っていなかったらしい」
私が選んだのはどちらかといえばイケメン寄りな恰好だ。普段配信で見るのは可愛い系の恰好なので性質的には真逆だが、予想通り非常に似合っていた。
「凄くお似合いだと思いますよ。まるでモデルの方みたいです」
私の審美眼を自画自賛していると、店員さんが背後からやってきて同じようにサキの事を誉めていた。
「そうですよね!美人ですよね!」
「はい、もちろんです!」
「ううう……」
なんて私と店員が盛り上がっていると、どうやら対面で容姿を誉められることに慣れていなかったサキは照れてその場に蹲っていた。
「でも、これで大丈夫なんですか?」
「ああ。いつものサキとは雰囲気が違うのと、かなりカッコいい側に寄っているから軽い気持ちで話しかけてくる人はいないだろう」
私のような重度のファンから話しかけられることを完全に防げるかは微妙だが、誰かを熱烈に応援できるファンというものは絶対値が少ないから基本的には考慮しなくてよい。
「なら大丈夫ですかね……」
「ああ。大手を振ってその美しい容姿を見せびらかしてこい」
「うう……」
「というわけで、これまで選んだ服を会計していただきたいのですが」
「はい、かしこまりました」
「お願いします」
というわけで上下合わせて計6着を会計にもっていった。
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