磨魂の旅

ぶりゅん

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1章

創造

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あれから、盛り上がったメアリーと共にセバスの意見を交えながら、子孫繁栄計画を話し合う事に

『ふむ…遺伝子の情報ですか~……配偶子で核を運ぶと…それによって優勢遺伝子を残すとは…………受精?からの分裂でありますか?はぇ!?指数関数的に分裂して各臓器を!?各タンパク質?フェロモン?で制御?…………あははは………アキさまはやはり神さまが創造なされたのでありますな………』

オイラの覚束ない知識をナノマシーンにトレースして、映像化してみたんだけど…セバスはあまりにも不確定要素が多いこの現象に困惑してしまったようで

『………アキさまとの愛の結晶…卵子と精子がごっつんこして…ぶつぶつぶつぶつ』

メアリーも顔を上気させながら有機体の生殖について思案中………

『…ボディーは創る事は可能ですが………幼体からの成長というのは…成体になるまでのリスクが大きいのでは?なぜこの様な遠回しな事を………』

だよね~言われて見れば……でもいきなり成体ボディーで『お父さん!』って言われても実感が………子供の頃の思い出欲しいやん!ってか切望なんですけど~!

『…セバス…遠い過去にワレ等の先々々々………代がテラフォーミングにて生命を創造したという記録があったかと………』

『…ふむ…生命誕生の秘技が分かれば…子孫繁栄の参考になるやも?…調べてみます…』

と、船内のコンソールで何やら検索し始めるセバス

…………

………

『…あ~このパターンは、人間とは違いすぎて参考にはなりませんな~』

と、可視化したデータを映像で見せてくれているのだが………

なんんすかこの生物らしき生き物………地球の生物の進化の歴史とは遥かにかけ離れた姿形なのだが……

『………キモっ…』

メアリーもドン引きしてますわ

「セバスよ…この生物って今も居てるので?」

『…えっと~…破棄されてますな~…ってか消滅したっぽいですな………あまりの悍ましさに、超高出力マイクロ派で原子単位まで崩壊させて消し去った様ですな…』

ナイス判断だと思います。だって、アメーバみたいのが分裂増殖、共食いからの肥大化、熾烈な生存競争で勝ち残ったヤツが………最後は星自体を捕食し始めてんだもん………

「なら良かった…あんなの存在しちゃあきまへんって………他にもテラフォーミングっぽいのやってるの?」

『我一族でのテラフォーミングでの有機体の進化実験はこれだけの様ですね~、他の種族とかなら成功事例もある様ですが…何分、一族の秘技ですので流石に情報を得る事は………』

ふむ~、受精から出産まで生命の進化をなぞってるって習ったんだけどな~、先程の進化じゃ……我、子として愛する自信無いわ~

進化って言ってもな~ミトコンドリアとか、腸内細菌とか寄生共存とかもあるしな~抗体とかのメカニズムとか…人体奥深いんよね~もう、メアリーの案で良いかもな~愛の結晶を核にして創造しちゃう的な…人工子宮みたいなあれば、ホルムンクスみたいな感じで生命誕生とか出来そうな気がするんだけど………遺伝子っても情報であり設計図だしな~

って事を、ナノマシーンに情報を載せてセバスとメアリーに話してみる



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