磨魂の旅

ぶりゅん

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1章

堕落?

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はい、オイラです………

あれから母艦へ向けての道中であります。途中寄り道とかしてみたものの…文明のある惑星なんてあるはずも無く…資源などある惑星も船を降下させてまで回収する価値のある物でも無く…暇潰しにたまにセバスと将棋とかチェスをしたり、メアリーと励んだりとか、メアリーに励まれたりとか、メアリーと………

「………メアリー?……」

『………すや~………ア………しゃま♡………』

え~最近は優秀なナノマシーンで賢者モードなどの制御も可能になりまして、互いにエネルギーを循環させながら感情を込めて営んでおります。セバスがそのうち、子共でも如何ですか?って言われたんだけど………ちと保留………神話でも、その辺の倫理感無しにボコボコ神さま生まれてたし…いいのかな~って考えてみたけど…ある意味オイラ達は漂流の身だし…子孫には繁栄して貰わないとって漠然とした欲求がありまして…

幸せそうな表情でオイラの傍らで寝ているメアリーを見つめながら思考の渦に浸っておるのですが…

………ん~このままじゃなぁ~、メアリーのおかげでオイラ自身の存在価値?みたいのは実感出来るんだけど……この船の中だけの世界で完結しちゃってるんだよな~…

感情とかってもっと多数の人と関わって豊かになって行くんでないのか?でも、悪意に晒されるのもな~
魂を磨くってのは徳を積んで行く事なんだよな~今の所、メアリーとセバスしか居ないし……オイラの魂の成長はここでストップしてしまうのではないか?高次元へと至る存在を目指す事は必要と、潜在意識が訴えている様な…メアリー抱いてると上書きされちゃうけどな!

………ふと

セバスに家族だぞとか言った時にスッゲ~喜んでた気がする。メアリーも『孕んじゃう~♡』とか嬉しさ爆発させながらオイラと致してるし……種族繁栄してみるのも良いかも…生前、孫を抱いている同級生とか…幸せそうだったもな~…それには我子がいなければ!!よし!創ろう!!

「メアリー!起きてっ!起きないとコウだぞ~♡…」

長い睫毛をコショコショしてみる………効果的面w


『…ふぇ?………ア、アキしゃま?………おかわり♡?…』

「まぁそんな所だな、メアリー!子供創ろう♡オイラとメアリーの子供!!いっぱい創って家族増やそう♡」

『………え?…ええ~~!!…えっと~どうやって子供を創る?のですの?ボディーを創る見たいにですか?』

「できれば…メアリーに産んで欲しいんだけど………ん~どうすんべ………」

『アキさまが、房中に(孕め~オイラので孕め~)って荒ぶりながら言ってらっしゃる事に関係あるので?』

………あれ?メアリー理解して言ってた訳じゃないので?………

「メアリーさんよ………質問なんだけど…オイラのオイラから出てるのって何?」

『………ふぇ?…エネルギー汁をナノマシーンが運んでるんですけど?……とても美味しくて、催淫効果とかもあるし♡あ…あとそれからーー…』

ふむ…疑似繁殖行為を行なっていた模様………ちょっと涙が出そうなんだけど………しかしながら、愛情たっぷりの行為ではあるし…メアリーからの愛情までもが疑似では無いはず………

「メアリー…子作りの方法を考えてみようか……オイラとメアリーの愛の結晶……」

考えて見れば、他種族だし…オイラって元々魂状態の霊体だし………遺伝子とかどうすんべ………

『アキさまとわたくしの愛の結晶ですのね!素敵ですの~♡わたくしに注がれたエネルギー汁を濃縮して結晶化するのでしょうか?それを核にボディーを構成するのですのね♡』

………それなら出来るみたいな自信を持っておっしゃってるんですが………なんか違うんだけど……有機体の人間って思ってたより凄いんね………

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