遅発性Ω

枝浬菰

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第一章

検査

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体の中に感じる。
びくっと体が跳ね上がり。

すぐに熱を感じた。
俺はΩになる。

「うっんんっ」
感じた瞬間、頭に激痛が届き、頭を抱える。

「はぁはぁ」
頭が割れそうだ、視界が歪み全身がビリビリと麻痺するのを感じる。

ぎゅっと唇をかみしめる。
下半身は反応して、勃起状態に。

「おお、こうなるのか」
と言うと

M字開脚に固定された。
「あっ」
怖い…怖い…。

その様子を見ている国枝は自分の腕を噛んでいた。
きっとΩ特有の匂いがαである、国枝さんを苦しめているのだろう。

「分泌液だね、これを採取して」
ぐっとなにやら棒のようなものが挿入された。

「うっ」

奥まで入るとそれを搔きまわし、奥を刺激される。
あっダメなのに、そんなしたら。

「あぐっ」

も…もう無理。
抑制剤の効果が無くなった瞬間
Ωの興奮液が漏れだした。

がくっとその場に膝まつく国枝。
そういえば、この人達はどんな体質なのか、Ω?β?

「やっ奥、もっとかきまわして…」
歯止めがきかない、このままαに犯されたい。

にやっと笑うシンは
「あれをやるよ」
というと、性器に筒が被せられ、ディルドのような固い棒状なものが挿入される。


検査なのか? と疑うが、今の俺にそんな余裕もなく。
「ひゃああああ」

びくっとイッてしまうと筒が精液を吸収した。


「はぁはぁ」

何度も何度も精液と分泌液だけを搾りとられていく。
何に使われるのかと思うと怖くなるが、これで済むなら少し我慢すれば…。


「国枝氏、そろそろよろしいかね」
「はぁはぁ……準備万端だ」

拘束を解かれ、国枝さんが俺の上に跨る。
「まずは、性器を口に咥えてもらいなさい」

「ああ」

国枝さんの性器が宙ぶらりんに顔の前に来たのでそれを咥える。
もう俺の意識がなく、トランス状態になっている。

咥えさせられている間に国枝が番防止の首輪を装着させた。

俺は与えられたものを優しく口に含み、それを喉奥で吸う。
「んっんんん、くっ」

「この前よりもΩとしての自覚あるみたいだな」
「いえ、それはトランス状態です」

「トランス状態?」
「はい、副作用の効力を弱めるために時間が経てばトランス状態にしました」
「メリットは?」

「弱める以外はないでしょ、Ωとしての本能です」


「ってことは、強制抑制剤を飲んでいないとこいつはどこにも行けないってことか?」
「はい、彼に関しては例がないタイプなので仕方ないですね」



ちっ高い金払ってるんだからこいつの気分も楽にさせてくれよ。

喋ってる間に俺は柊の口内に射精をしていた。
それをゆっくりと飲み込み、また性器を吸っていた。

「まるでお乳を吸っている、醜いΩですね」
「準備完了ですね、次は挿入を」
「はいはい」
どうもこいつらと話していると気分が悪い。
考え方の違いだろう。
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