104 / 408
第103話 盗賊たちの末路とリリ 前半
しおりを挟む
成人式の次の日。エリスに優しく起こされて目を覚ました。昨夜、色々と汚したがキレイになっており、ベッドのシーツもキレイなものとなっていた。僕と一緒にいたのはミヤだけだった。ミヤは、まだすやすやと眠っていて起きる気配はないようだ。僕は、ミヤが起きないように静かにベッドを出たときに、裸であることに気付いたがベッドに戻ることも出来ずに立ち尽くしていると、エリスがすかさず服を準備してくれた。エリスは、僕の着替えを手伝おうとしたが、流石に断った。
マグ姉とリードのことをエリスに聞くと、マグ姉は朝早くから薬草畑の管理をしに朝早くから出ていったらしく、リードは早朝から出かけたらしい。リードは目的地も告げずに行ったから、どこに行ったかわからないらしい。結構、リードは散歩とか好きでよく出掛けているみたいだから、今日もそうだろう。
エリスと少し遅い朝食を食べ、コーヒーを二人で飲んでゆっくりとした朝を過ごしていた。エリスとは、昨日の成人式で村人の前で婚約の発表をしたことで名実ともに婚約者となったわけだ。僕はミルクと砂糖を多めに入れたコーヒーを美味しそうに飲んでいるエリスを見て、僕は心から幸せを感じていた。エリスも僕が見つめているのに気付いて、恥ずかしそうな顔になり、二人の世界に没頭しそうになった時、玄関の方からノック音が聞こえ、現実に引き戻された。エリスは、ちょっと機嫌が悪そうに玄関の方に向かっていった。
エリスは、すぐに戻ってきて僕の方を見ると、その後ろからライルが顔を出した。
「村長さん。昨夜の盗賊たちが目を覚ましたぞ。一応、聴取をしようとしたんだけど、全く話にならないんだ。すまないが、一緒に来てくれないか?」
僕は、昨夜のことを思い出し、盗賊への怒りが湧いてきた。僕は、ライルと共に屋敷を出て、自警団本部の方に向かっていった。途中で、散歩中のスタシャと出くわし、話をすると面白そうだと言って付いてくることになった。僕は、拒否したんだけどスタシャって僕の言う事聞かないよな。一応、ライルに事業聴取の状況を聞くことにした。
「早朝に盗賊たちが目を覚ましたんだ。それから奴ら縛られているのにも拘わらずかなり暴れてな。一度、気絶させたんだ。それから、一人ずつ聴取をしていったんだが、一人として口を割らなかったんだ。それどころか、オレ達を亜人だと言って見下してやがった。仲間が手を出しちまったんだが、そいつが変なことを口走ったんだ。オレはフィルカウス教の宣教師で、手を出すと教団が黙っていないぞって言い出したんだ。そんな教団聞いたこともないし、適当に言っているだけと思うんだが、亜人には何も話さないっていうんで、村長さんに協力を頼んだってわけで」
いわゆる人間至上主義ってやつか。厄介なやつが来たものだ。ルドの部下にも主義者はいたが、そこまで酷いやつもいなかったと思うが。すると、黙って後ろから付いてきたスタシャが話しかけてきた。
「おい、赤髪の、お前。今、フィルカウス教と言ったか?」
ライルはスタシャがあまり好きではないみたいで、嫌そうな顔をしながら、頷いた。
「ふむ……」
えっ⁉ 続きは? 何かあるんじゃないの? 僕は、スタシャが言葉を発するのを待っていたが、それは訪れなかった。その前に自警団本部に着いてしまったからだ。スタシャは、顎に手を当てて考え事をしている様子だったが、スタシャが何を考えているなんて、皆目見当もつかない。僕達は、自警団本部に入り事情聴取をする部屋に入ると、髭面の30歳くらいの男が拘束されながらもふてぶてしく地面に転がっていた。顔にはいくつかアザがあることから、団員にこっ酷くやられたようだな。
髭面の男は、なんとか体を起し、僕の方を睨んできた。
「やっと、話が出来る奴が来たな。この亜人の態度を見る限り、結構なお偉いさんなんだろ? 悪いことは言わないから、オレ達を解放しな。それがお前さんらのためになるんだぜ。それとな、この村には亜人がたくさんいるんだろ? フィルカウス教団に奴隷として渡すんなら、お前さんを教団の幹部にすることだって出来るんだぜ。悪い話じゃないだろ?」
何を言っているのかさっぱり分からない。奴隷? そもそもフィルカウス教団ってなんだよ。
「その顔。まさか、フィルカウス教団を知らないのか? だから、俺達にこんな仕打ちをしても平気な顔をしているんだな。納得したぜ。いいか? フィルカウス教団は、フィルカウス教祖が興したありがたい教団だ。その昔……」
話が長かった。信じられないことだが、この汚い男が宣教師だと言う。それだけで碌でもなさそうだが、話を聞いていると馬鹿には出来なかった。北方の商業都市を拠点に活動しており、王都の各地から亜人を奴隷として集めてきて、強制労働をさせているらしい。その規模は、徐々に大きくなっており、周囲の村々を傘下に収めつつ南下をしているらしい。この村とは、まだまだ距離は離れているが、いずれはこの村に来てしまうかもしれない。世界の流れの一端を聞くことが出来、村のことだけを考えている場合ではない段階かもしれない。もちろん、この男の話を全部信じるわけにはいかないが。
「聞きたいのは、この村をどうやって知った? そのフィルカウス教団とはこの地は無縁のはず」
「さっきも言っただろ? オレ達は宣教師だ。この辺りも教団の傘下に収めるべく旅をしていたんだ。まぁ、街に立ち寄りながら食料を提供してもらっていたんだが、この辺りに街がなくて食料が底をついちまったんだ。仕方ねぇから北に戻ろうとしたら、変な男がいてな。やけに食料を持ってたんで話を聞いたら、この村のことを知ったってわけよ。そいつが何者なんかはオレは知らねぇぞ。食料もねぇから、その辺でくたばっただろうがな」
こいつらかなり酷い奴らだな。こいつらを村の外に逃すわけにはいかない。なんとか教団に目をつけられることだけは避けなければならない。現状、勝てるだけの戦力を持っているとは言い難い。それにしても、話に出てきた食料を持っていた男って、おそらくルドの参謀を務めていたやつに違いないだろう。この村の存在を知っていて、食料を大量に持ち逃げをした男はそいつしかいない。そうすると、参謀もどこかで命を落としたということか。
「話はわかった」
僕がそう言うと、髭面の男は自分の意見が通ったと思い、安堵した表情をした。
「じゃあ、オレの拘束を外してくれないか。あとは、仲間たちの解放と……あと、食料も頼むぜ。話が早くて助かる。オレをぶん殴った奴を後で殴り返してやる」
「何を勘違いしているだ? 僕はなんとか教団なんかの傘下に入るつもりなど毛頭ないぞ。まぁ、情報をくれたことには感謝しているぞ。まぁ、村の中でのんびりと暮らしてくれ」
髭面の男は、何がなんだか分からないような表情をしていたが、状況が分かると喚き散らし始めた。聞くに耐えないので、一旦部屋を出て、ライルには盗賊たちを絶対に村から出さないように頼んだ。処分については、追々考えよう。村の外に追放するわけにもいかず、村の移住を認めるわけにはいかない。あいつらは危険過ぎる。
マグ姉とリードのことをエリスに聞くと、マグ姉は朝早くから薬草畑の管理をしに朝早くから出ていったらしく、リードは早朝から出かけたらしい。リードは目的地も告げずに行ったから、どこに行ったかわからないらしい。結構、リードは散歩とか好きでよく出掛けているみたいだから、今日もそうだろう。
エリスと少し遅い朝食を食べ、コーヒーを二人で飲んでゆっくりとした朝を過ごしていた。エリスとは、昨日の成人式で村人の前で婚約の発表をしたことで名実ともに婚約者となったわけだ。僕はミルクと砂糖を多めに入れたコーヒーを美味しそうに飲んでいるエリスを見て、僕は心から幸せを感じていた。エリスも僕が見つめているのに気付いて、恥ずかしそうな顔になり、二人の世界に没頭しそうになった時、玄関の方からノック音が聞こえ、現実に引き戻された。エリスは、ちょっと機嫌が悪そうに玄関の方に向かっていった。
エリスは、すぐに戻ってきて僕の方を見ると、その後ろからライルが顔を出した。
「村長さん。昨夜の盗賊たちが目を覚ましたぞ。一応、聴取をしようとしたんだけど、全く話にならないんだ。すまないが、一緒に来てくれないか?」
僕は、昨夜のことを思い出し、盗賊への怒りが湧いてきた。僕は、ライルと共に屋敷を出て、自警団本部の方に向かっていった。途中で、散歩中のスタシャと出くわし、話をすると面白そうだと言って付いてくることになった。僕は、拒否したんだけどスタシャって僕の言う事聞かないよな。一応、ライルに事業聴取の状況を聞くことにした。
「早朝に盗賊たちが目を覚ましたんだ。それから奴ら縛られているのにも拘わらずかなり暴れてな。一度、気絶させたんだ。それから、一人ずつ聴取をしていったんだが、一人として口を割らなかったんだ。それどころか、オレ達を亜人だと言って見下してやがった。仲間が手を出しちまったんだが、そいつが変なことを口走ったんだ。オレはフィルカウス教の宣教師で、手を出すと教団が黙っていないぞって言い出したんだ。そんな教団聞いたこともないし、適当に言っているだけと思うんだが、亜人には何も話さないっていうんで、村長さんに協力を頼んだってわけで」
いわゆる人間至上主義ってやつか。厄介なやつが来たものだ。ルドの部下にも主義者はいたが、そこまで酷いやつもいなかったと思うが。すると、黙って後ろから付いてきたスタシャが話しかけてきた。
「おい、赤髪の、お前。今、フィルカウス教と言ったか?」
ライルはスタシャがあまり好きではないみたいで、嫌そうな顔をしながら、頷いた。
「ふむ……」
えっ⁉ 続きは? 何かあるんじゃないの? 僕は、スタシャが言葉を発するのを待っていたが、それは訪れなかった。その前に自警団本部に着いてしまったからだ。スタシャは、顎に手を当てて考え事をしている様子だったが、スタシャが何を考えているなんて、皆目見当もつかない。僕達は、自警団本部に入り事情聴取をする部屋に入ると、髭面の30歳くらいの男が拘束されながらもふてぶてしく地面に転がっていた。顔にはいくつかアザがあることから、団員にこっ酷くやられたようだな。
髭面の男は、なんとか体を起し、僕の方を睨んできた。
「やっと、話が出来る奴が来たな。この亜人の態度を見る限り、結構なお偉いさんなんだろ? 悪いことは言わないから、オレ達を解放しな。それがお前さんらのためになるんだぜ。それとな、この村には亜人がたくさんいるんだろ? フィルカウス教団に奴隷として渡すんなら、お前さんを教団の幹部にすることだって出来るんだぜ。悪い話じゃないだろ?」
何を言っているのかさっぱり分からない。奴隷? そもそもフィルカウス教団ってなんだよ。
「その顔。まさか、フィルカウス教団を知らないのか? だから、俺達にこんな仕打ちをしても平気な顔をしているんだな。納得したぜ。いいか? フィルカウス教団は、フィルカウス教祖が興したありがたい教団だ。その昔……」
話が長かった。信じられないことだが、この汚い男が宣教師だと言う。それだけで碌でもなさそうだが、話を聞いていると馬鹿には出来なかった。北方の商業都市を拠点に活動しており、王都の各地から亜人を奴隷として集めてきて、強制労働をさせているらしい。その規模は、徐々に大きくなっており、周囲の村々を傘下に収めつつ南下をしているらしい。この村とは、まだまだ距離は離れているが、いずれはこの村に来てしまうかもしれない。世界の流れの一端を聞くことが出来、村のことだけを考えている場合ではない段階かもしれない。もちろん、この男の話を全部信じるわけにはいかないが。
「聞きたいのは、この村をどうやって知った? そのフィルカウス教団とはこの地は無縁のはず」
「さっきも言っただろ? オレ達は宣教師だ。この辺りも教団の傘下に収めるべく旅をしていたんだ。まぁ、街に立ち寄りながら食料を提供してもらっていたんだが、この辺りに街がなくて食料が底をついちまったんだ。仕方ねぇから北に戻ろうとしたら、変な男がいてな。やけに食料を持ってたんで話を聞いたら、この村のことを知ったってわけよ。そいつが何者なんかはオレは知らねぇぞ。食料もねぇから、その辺でくたばっただろうがな」
こいつらかなり酷い奴らだな。こいつらを村の外に逃すわけにはいかない。なんとか教団に目をつけられることだけは避けなければならない。現状、勝てるだけの戦力を持っているとは言い難い。それにしても、話に出てきた食料を持っていた男って、おそらくルドの参謀を務めていたやつに違いないだろう。この村の存在を知っていて、食料を大量に持ち逃げをした男はそいつしかいない。そうすると、参謀もどこかで命を落としたということか。
「話はわかった」
僕がそう言うと、髭面の男は自分の意見が通ったと思い、安堵した表情をした。
「じゃあ、オレの拘束を外してくれないか。あとは、仲間たちの解放と……あと、食料も頼むぜ。話が早くて助かる。オレをぶん殴った奴を後で殴り返してやる」
「何を勘違いしているだ? 僕はなんとか教団なんかの傘下に入るつもりなど毛頭ないぞ。まぁ、情報をくれたことには感謝しているぞ。まぁ、村の中でのんびりと暮らしてくれ」
髭面の男は、何がなんだか分からないような表情をしていたが、状況が分かると喚き散らし始めた。聞くに耐えないので、一旦部屋を出て、ライルには盗賊たちを絶対に村から出さないように頼んだ。処分については、追々考えよう。村の外に追放するわけにもいかず、村の移住を認めるわけにはいかない。あいつらは危険過ぎる。
0
お気に入りに追加
2,575
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
転生したら唯一の魔法陣継承者になりました。この不便な世界を改革します。
蒼井美紗
ファンタジー
魔物に襲われた記憶を最後に、何故か別の世界へ生まれ変わっていた主人公。この世界でも楽しく生きようと覚悟を決めたけど……何この世界、前の世界と比べ物にならないほど酷い環境なんだけど。俺って公爵家嫡男だよね……前の世界の平民より酷い生活だ。
俺の前世の知識があれば、滅亡するんじゃないかと心配になるほどのこの国を救うことが出来る。魔法陣魔法を広めれば、多くの人の命を救うことが出来る……それならやるしかない!
魔法陣魔法と前世の知識を駆使して、この国の救世主となる主人公のお話です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~
夢幻の翼
ファンタジー
典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。
男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。
それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。
一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。
持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる