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第5章:林の心臓編

146 光の心臓

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 ダンジョンを脱出した私達は、濃霧に包まれた森を抜けて外に出た。
 視界が開け、周りに人の気配が無いことを確認して、ひとまず難は逃れたことを確認する。
 しかし、だからといって安心できる状況では無い。

「げほッ……ごほッ……ごぼぁッ」

 休める場所を探していた時、アランが抱きかかえていたリートが咳き込むと同時に吐血し、その血がビチャビチャと音を立てて地面に落下する。
 それを見てアランは「あわわわ!? リートちゃん大丈夫!?」と言いながら、リートを下ろそうとした。

「アラン、この岩に凭れさせよう」

 ひとまず、私は近くにあった岩を指し示してそう提案してみる。
 するとアランはすぐに「う、うん……!」と頷きながら、私が示した岩に凭れさせる形でリートを下ろした。
 私はすぐにリートの元に駆け寄り、呼吸がしやすいように姿勢を少し前傾させる。
 すると、彼女は何度か咳き込んだ後、ヒューッ、ヒューッ、と乾いた呼吸を繰り返した。

「……近くに人の気配もなさそうだし、この辺りで少し休憩しましょうか」

 それを見て、リアスはそう言いながらフレアの体を近くの木に凭れ掛からせた。
 まだ怪我が治らないのか、フレアは痛みに顔を顰めながらも腰を下ろした。

「ねぇ、なんか二人共、怪我が治るの遅くない? リートちゃんはまだしも……フレアちゃんまで……」
「……多分、闇魔法の一種じゃないかしら。流石にここまで怪我が治らないとなると、誰かの意思によって人為的に阻害されていると考えるのが普通ね」

 リートとフレアを交互に見つめながら心配そうに呟くアランに、リアスがフレアを見つめながらそう答えた。
 それに、フレアは腹の傷を押さえながら口を開いた。

「んじゃあ多分、アイツの攻撃にそういう魔法が付いてたんだろうな。……いってて……」

 喋った時に傷が痛んだのか、彼女は顔を顰めながら傷口を押さえた。
 それを見て、リアスがすぐにしゃがみ込んでフレアの手を取って傷から離させた。

「こんなに酷い怪我なんだから、無理に喋ったりしたらダメよ。今はゆっくり休まないと」
「ンなの掠り傷だっての。……俺より、リートの方がキツイだろ」

 珍しく心配するような口振りのリアスに、フレアはそう言いながら視線をリートに向けた。
 リートは口から零れる血を拭うこともせず、たまに咳き込みながら、終始荒い呼吸を繰り返している。
 胸の傷も塞がっておらず、肺にまで傷が入っているのか、彼女の胸の方からヒューヒューと空気が漏れ出るような音が聴こえた。
 ……正直、この状態で生きながらえている方が不思議な程だ。
 最近少し忘れかけていたが……流石は不老不死の魔女、と言ったところか……。
 しかし、だからと言って、このまま放っておけるはずが無い。

「とにかく、近くの町で回復薬を買って来よう。それで二人の怪我を治せば……」
「いえ……この傷に闇魔法が関与していることを考えると、回復薬でも治せない可能性が高いわ。……この怪我が治りにくい理由が状態異常の一種だとしたら、傷を癒すだけの回復薬では意味が無いもの」
「じゃあ、状態異常を治す薬を買えば……ッ!」
「状態異常の回復薬は状態異常の種類によって変わるの。これがどう言った闇魔法を使ったものなのかも分からないのに、無闇に薬を買っても意味が無いわ。……それに、一つ一つの値段が高いから、色々買って試すような真似も出来ないし……」
「じゃあどうすればッ……」
「……光の心臓……」

 私の提案をことごとく冷静に切り捨てるリアスに思わず急かすような言葉を投げ掛けた時、ミルノがそう呟いたのが聴こえた。
 それに咄嗟に視線を向けると、彼女は驚いた様子でビクリと肩を震わせたが、すぐに目を伏せながら続けた。

「ひ、光の心臓の、守り人の方なら……光魔法が、使える。光魔法を、使えば……じょ、状態異常も、リートさんの怪我も……治せる、よね……?」
「……えぇ。私も、丁度同じことを考えていたところよ」

 不安そうに言うミルノに、リアスは小さく笑みを浮かべて答えた。
 そうか……光属性の魔法には回復魔法も含まれているし、状態異常を治す魔法もあるのか……!
 しかし、どうしても気に掛かったことがあり、私はすぐに口を開いた。

「でも、それって……光の心臓の守り人を連れてくるまで、二人はこのままってことでしょ……? 二人共、まともに傷が塞がってすらいないのに……それに、リートをこんな状態で放っておくことなんて……」
「……妾のことは……がふッ……気にせんで、良い……」

 私の言葉にそう答えたのは、今にも死にそうな状態で岩に凭れ掛かっているリートだった。
 咄嗟に視線を向けると、彼女は相変わらず荒い呼吸を繰り返したままこちらを見ていた。
 彼女は力のない笑みを浮かべ、続けた。

「妾は……不老、不死の……魔女で、あるぞ……げほッ……これくらいの、傷……放置して、おいても……問題は……」
「よく言うぜ。……心臓に傷が入ってるくせによ」

 フレアの言葉に、私は目を見開いた。
 心臓に傷が入った……だって……?
 確かにリートは不老不死だが、完全に彼女を殺す術が無いというわけでは無い。
 リートは自分の心臓のことを、核ようなものだと言っていた。
 この心臓が破壊されれば、自分は死ぬ、と……。
 そんな心臓に傷が入ったなんて……。

「……余計なことを……」

 リートは掠れた声で忌々しそうに呟きながら、フレアを睨んだ。
 それに、フレアは手を軽くヒラヒラと振りながら「事実だろーが」と答えた。

「どーせ、俺達心臓の守り人同士じゃ分かんだ。隠す意味なんてねぇだろ」
「けほッ……お主等のことは、どうでも良い……こころに、いらぬ心配を……かはッ……させたくなかった、だけじゃ……」

 荒い呼吸と咳を繰り返しながら、リートは途切れ途切れに語る。
 そんな彼女の痛々しい姿に、胸が締め付けられるように痛んだ。

「いらぬ心配、って……このままじゃリートがッ……」

 死んでしまうじゃないか、と言いかけて、私は言葉を詰まらせた。
 リートはそんな私にユラリと視線を向けたが、すぐにフッと力無い笑みを浮かべて、口を開いた。

「心配せんでも……すぐには、死なん……げほッ……心臓は……小さな傷が、出来た程度じゃ……」
「でもッ……」
「無論……このままでは、死ぬであろうが……光の、心臓の……守り人を……連れてくる猶予は、あるはずじゃ……」

 長く喋って疲れてきたのか、リートの呼吸が徐々に荒くなっていくのを感じる。
 何も言えずにいると、彼女は緩慢な動きでこちらに手を伸ばしてきた。

「……?」

 彼女の行動の意図が分からないまま、私は反射的に彼女の手を下から支えるように、自分の手を重ねた。
 すると、彼女はどこか安堵したような微笑を浮かべて続けた。

「それより……このままでは、お主の、方が……ごほッ……死にそうな、顔を……しておったからのぅ……」

 そう言いながら、彼女は私の手を握った。
 やろうと思えば簡単に振り解けるような──でも、どこか包み込まれているかのような──弱々しい力だった。
 力を込めれば今すぐにでも折れてしまいそうなその手を、私は優しく握り返した。

「……死なないよ」

 小さく笑いながらそう答えて見せると、リートは掠れた声で「そうか……」とだけ呟いた。
 私達のやり取りに、フレアはガリガリと頭を掻き、私を見て口を開いた。

「そういうことだから、リートについては急いだ方が良いが、お前が思ってるよりも余裕はある。……俺の方は、見た目の割に痛みは大したことねぇから、そんなに心配すんな」
「よく言うわよ。ずっと痛そうに押さえてるくせに」

 私を安心させるように言うフレアに、リアスはそう言いながら彼女の腹の傷を指で軽く突いた。
 すると、フレアは「いでぇッ!?」と大声を上げた。

「テメッ……!? 珍しく心配したかと思えばこれかよッ!」
「別に、痛いならそう言えば良いじゃない。……光の心臓の守り人を連れて来たら、貴方も一緒に治療するんだから」

 呆れた様子で言うリアスに、フレアはギョッとしたような表情を浮かべた。
 彼女の反応に、リアスは小さく息をついて軽く首を横に振った。

「まぁでも、この様子ならフレアの方もそんなに心配はいらなさそうだし……光の心臓と、その守り人を連れてくるのが確実ね」

 彼女の言葉に、私はグッと口を噤んだ。
 すると、リアスはリートの腰から道具袋を取り、中から地図を出して広げた。
 それから、今私達がいるベスティアを指さした。

「それに、光の心臓は幸運にも、同じ大陸の中の……それも、それほど遠くない所にあるわ」

 リアスはそう言いながら、ベスティアをさし示していた指をゆっくりと動かし、ベスティアがあるデンティ国より北東に行った所にある小さな国を指さし、彼女は続けた。

「ヒーレアン国にある、ルリオンという町。ここに……光の心臓があるわ」

 リアスの言葉に、私は拳を強く握りしめた。
 ……ここに、光の心臓がある。
 この町に行って、光の心臓とその守り人を連れて来れば、リートを助けられる。
 必ずリートを助けるんだ、という決意を固めると同時に……一縷の不安感があった。

 ……友子ちゃん。
 恐らくだが、彼女があのまま終わることは無いだろう。
 彼女の目的が、リートを殺すことだとしても──私を連れ戻すことだとしても、どちらにせよ──ここで終わるはずが無い。目的を遂行出来ていないのだから。
 彼女は確実に、また私達の前に立ちはだかる。

 その時、私は……どうすることが、正解なのだろう……?
 本当なら、きちんと話し合って和解したかったのだが……今更、そんな平和的解決が望めるとは思えない。
 それに……もしも本当に、友子ちゃんが私のことを好きだという仮説が正しいとしたら……?
 こればかりは、私の自惚れであって欲しいと願うばかりだが……もしもそうだった場合は、どうすれば良い……?

 私は彼女の気持ちには応えられないし……だからと言って、彼女を拒絶して傷付けたくも無い。
 今まで孤独だった私にとって、生まれて初めて出来た、大切な友達なんだ。
 彼女を傷付けるようなことはしたくないし……出来ることなら、彼女とはこのまま友達でいたい。

 正直、この予想が間違っていることを願うばかりだが……仮に間違っていたとしても、友子ちゃんが私のことを、友達として大切にしてくれていることには変わりない。
 どちらにしても、確実に……彼女と対峙しなければならない時が来る。
 その時、私は……どうすれば良いのだろう……?

「……行こう。ヒーレアン国に」

 込み上げてくる不安感や懸念を飲み込み、私はそう口にした。
 今までのように、自分の悩みを誰かに相談出来ないというわけではない。
 この問題は、私一人で解決しなければならないことだと思ったから。

 皆はきっと、良くも悪くも、私の味方をしてくれるだろう。
 でも、それじゃダメだ。
 今回の出来事は元々、私が友子ちゃんとずっと一緒にいると無責任に約束し、その上で何の説明もしないまま彼女の元を離れたのが発端なのだから。
 それなのに、彼女は私を信じ、こんなダメな私を受け入れようとしてくれている。
 私はそんな優しい友達の気持ちを……傷付けなければならないかもしれないのだ。

 ここで皆が味方してくれたら、私はきっと、甘えてしまう。
 また周りに流されて、自分の意思では何も決めずに、楽な方に行こうとしてしまう。
 ……そんなの卑怯だ。
 例え、大切な友達を傷付ける結果になっても──それで、辛い思いをすることになっても──せめて一対一で、正々堂々と友子ちゃんと向き合うんだ。
 彼女が私にどんな感情を抱いていたとしても、その全てをこの身一つで受け止めよう。
 上手くいくかも、どんな結果になるかも分からないけど……やるしかない。
 とにかく、今は……リートを救いたいから。
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