命を助けてもらう代わりにダンジョンのラスボスの奴隷になりました

あいまり

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第5章:林の心臓編

145 強くなったんだよ

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「私も会いたかったよ、こころちゃん……!」

 そう言って満面の笑みを浮かべる友子ちゃんを前に、私は言葉を失ったまま、崩れ落ちるようにその場にへたり込んだ。
 ……彼女が……リートを刺したのか……?
 後ろからリートの胸を一突きにして、あんな……乱暴な手つきで、投げ捨てたのか……?
 あの、人見知りが激しくて、内気で引っ込み思案で……私なんかを大切にしてくれる、優しい心を持った、友子ちゃんが……?

 信じられないという感情が募る中、私は目の前に立っている彼女を呆然と見上げた。
 水色の綺麗な長髪に、同色の双眼。
 ダンジョンの中で薄暗いせいか、彼女の目には光が無いように感じるが……今は、そんなことは些細な問題だ。
 今私の目の前に立っているのは、私の大切な友達である、最上友子という少女で間違いない。

 だと言うのに……そこにいるのは、私の知る彼女の姿では無かった。
 晴天の空のように青く綺麗な水色の長髪も、長い前髪で隠す必要などない程に整った顔も、身につけている衣服も……彼女の全身が、リートの返り血によって汚れている。
 しかし、彼女はそんなことを気にする素振りなど一切見せず、満面の笑みを浮かべたまま、瞳孔の開いた目で私を見つめていた。
 手には、長い柄も刃も漆黒に染まった、禍々しいオーラを放つ矛を持っていた。
 刃先はリートの血で濡れており、赤黒い雫が青々しい草の上に滴り落ちている。

 ダメだ……目の前の光景が、どうしても受け入れられない。
 目の前にいるのは友子ちゃんのはずなのに、私の知っている彼女の印象とどうしても合致しない。
 大体、どうして彼女がここにいるんだ?
 密林の濃霧や、獣人族はどうした?
 それに……どうして彼女が、リートを刺したんだ……?
 いや……私達は元々、リートを倒す為に召喚されたのだから……彼女がリートを殺そうとすることは、間違ってはいない。
 しかし、だとしても……人を刺したんだぞ……?
 魔物を殺すのとは訳が違う。リートの治癒力が優れているとは言っても、あんなに躊躇なく、胸を刺して……なんで、平然と笑えているんだ……?

「……あぁ、汚れちゃったね。こころちゃん」

 様々な思考や疑問が頭の中で混ざり合い、思考がグチャグチャになる中で、友子ちゃんがそう呟いたのが聴こえた。
 その言葉に顔を上げた時、彼女はしゃがみ込んで私と視線を合わせ、ソッとこちらに手を伸ばしてきた。
 突然のことに動けずにいると、彼女は優しい手つきで私の頬に触れた。
 すると、ピチャッ……と微かな水音がすると共に、ひんやりと冷たい手の感触がする。
 友子ちゃんが私の頬からソッと手を離すと、指先が赤く汚れていた。
 それを見て、彼女は微かに眉を顰めた。

「ごめんね、こころちゃんの綺麗な顔を汚しちゃって。……とりあえず、今は顔を拭こう。服はどうしようも無いから、お城に戻った後で……──」
「テメェッ! リートに何しやがったッ!」

 淡々と語る彼女の言葉を遮るように、怒声が鳴り響く。
 見れば、フレアが怒りを露わにしたような表情で炎を纏わせたヌンチャクを振り上げ、友子ちゃんに殴りかかろうとしていた。

「フレアッ……! ま、待って……ッ!」

 咄嗟に、私はそう叫んだ。
 彼女の全力の攻撃などを受けたら、友子ちゃんが死んでしまうと思ったから。
 しかし、私が叫んだところで攻撃が止められるはずも無く、友子ちゃんに向かってヌンチャクが振り下ろされる。
 刹那、友子ちゃんとフレアの間に光の盾のようなものが表れ、鈍い金属音を立てながら炎を纏ったヌンチャクは弾かれた。

「ンなッ……!?」
「……折角のこころちゃんとの再会なのに……」

 驚くフレアに対し、友子ちゃんは独り言のように呟きながら矛を構えた。
 未だにリートの血が滴り落ちる、黒く禍々しい矛を……。

「友子ちゃん……それは……」
「フレアッ!」

 私の言葉を遮るように、リアスが叫ぶ。
 彼女はすぐに手を構え、友子ちゃんに向かって数発の水の球を放つ。
 しかし、それは友子ちゃんにぶつかる寸前で光の盾にぶつかり、弾け飛ぶ。

「くッ……!? お前ッ……!?」
「私とこころちゃんの邪魔をしないで」

 友子ちゃんは冷淡な声で言いながら、体勢を立て直そうとしていたフレアに向かって、躊躇無く矛を振るった。
 すると、フレアの体が矛の刃によって切り裂かれる。

「がぁぁぁぁぁぁぁぁッ……!?」
「フレア……ッ!」

 苦悶の声を上げて、切られた腹を押さえながら倒れるフレアに、私は小さく名前を呼ぶ。
 彼女の元に駆け寄ろうとしたが、下半身に上手く力が入らず、立ち上がることすら出来なかった。
 いつも守られて、頼ってばかりのくせに……私は、仲間のピンチに駆けつけることすら出来ないのか……?
 そんな風に自分を責めても、立てないことには変わりない。
 自分の無力さが悔しくて、唇を強く噛みしめながら、私は地面に生えた草を強く握りしめた。

「大人しいこころちゃんを振り回す、暴力的で野蛮な女も……」

 すると、友子ちゃん小さな声で何かを呟いたのが聴こえた。
 それに顔を上げた時、彼女が少し離れた場所にいるリアスに狙いを定めたのが分かった。

「り、リアス……ッ!」
「純情なこころちゃんを惑わせる、淫らで厭らしい女も……」

 そう言いながら、友子ちゃんは軽く矛を振るった。
 すると、空中に何本もの氷の刃が生み出され、リアスの方に向かって飛んでいく。
 リアスはそれを見て氷の壁を作り出そうとしたが、それより先に、氷の刃が彼女の体を貫いた。

「くッ……!?」

 痛みに顔を歪めながら、リアスはその場に倒れ伏す。
 リートに、フレアに……リアスまで……?
 言葉を失っていた時、アランが大槌を両手で持ち、友子ちゃんの元に駆け寄ろうとしているのが分かった。
 しかし、ミルノがアランの体を掴み、それを必死に止めていた。

「あ、アランちゃんダメ……ッ! 危険だよッ!」
「でも、リートちゃん達があんなことになって……黙っていられないよッ!」
「……こころちゃんを殺そうとした、ガキみたいな女も……その女を守ろうとする女も……皆纏めて、私が……ッ!」

 独り言のように小さな声で呟きながら、友子ちゃんは二人の方に向かって矛を構える。
 直後、矛の刃先に氷のナイフのようなものが作り出されるのを見て、私は目を見開いた。

「友子ちゃんッ! もう止めてッ!」

 ほぼ反射的にそう叫びながら、私は彼女に抱きつくような体勢で矛の柄を掴み、標準を少しでも逸らそうとした。
 すると、友子ちゃんはあっさりと地面に尻餅をついた。
 ……攻撃を……止めてくれた、のか……?
 黒い矛が転がり落ちるのをぼんやりと眺めながらそんな風に考えていると、彼女が私の顔をジッと見つめていることに気付いた。

「……と……友子、ちゃん……?」
「あぁ……ごめんね、こころちゃん……怖がらせるつもりは無かったの……ごめん……ごめんね……」

 友子ちゃんはそう言いながら私の体に両手を回し、強く抱き締めた。
 私は彼女の首筋に顔を埋める形になり、必然的に彼女の体に抱きつくような形になってしまう。
 すると、背中を優しく撫でられているような感触がした。
 思考が追い付かない。……何が起こっているんだ……?
 彼女に抱きしめられた状態で首を動かすと、驚いたような表情でこちらを見つめるアランとミルノの姿と……視界の隅に、倒れ伏すリートの姿が見えた。
 ……酷い出血量だ。
 それに、刺されてから大分経っていると言うのに、彼女が起き上がる素振りが一切無い。
 彼女の治癒力ならば、もう傷が治って、起き上がっていてもおかしくないはずだと言うのに……。
 ……そういえばリートは、心臓が潰されたら、死ぬと言っていなかったか……?
 まさか、刺された箇所が悪くて……──。

「ッ……」
「こころちゃん、私ね……強くなったんだよ。こころちゃんを守る為に、一生懸命レベルを上げて……強くなったんだ」

 嫌な考えが脳裏に過ぎった時、友子ちゃんがそう呟いたのが聴こえた。
 突然の言葉に驚いていると、彼女は私の体を抱き締める力を強めて、続けた。

「この矛……嫉妬の矛エンヴィーパイク、だったかな。私の……こころちゃんを守りたい、っていう気持ちが生み出した矛だよ」
「……エンヴィー……って……」
「名前なんてどうでも良いよ。私はもう、心臓の守り人にも、魔女にも負けない。……こころちゃんを、守ることが出来るんだよ……?」

 友子ちゃんはそう言いながら自分の体を離し、呆然としている私の顔を見つめた。
 瞳孔が開いたままの仄暗い瞳に、絶句した私の表情が映り込む。
 彼女の目を見た瞬間、私は何だか後ろめたい気持ちになり、咄嗟に顔を背けようとした。
 しかし、それより先に彼女は私の頬に手を添えて目を合わさせ、小さく笑みを浮かべた。

「だから、こころちゃん。……私と、ずっと一緒にいよう? ……約束、してくれたもんね?」

 その言葉を聞いた瞬間、私は息を呑んだ。
 もしかして、彼女がこんなことをしたのは……私が、「ずっと一緒にいる」と約束したからなのか……?
 その為に強くなって、わざわざここまで来て、こうして戦っているのか……?
 リートが刺されたのも、フレアやリアスが傷付いたのも……私のせいで……?
 ……でも、どうしてこんなことを……?
 なんで、友子ちゃんがそこまでするんだ……?
 友達だからって、ここまでするものなのか……?
 こんなのまるで……友子ちゃんが、私のことを……──。

「……プワゾン

 その時、そんな掠れた声が聴こえた。
 直後、突然友子ちゃんは苦しそうな表情を浮かべて首を押さえ、そのまま地面に崩れ落ちた。

「かッ……はぁッ……!?」
「友子ちゃん……!?」

 地面に蹲って苦しみ始める友子ちゃんに、私は咄嗟にそう声を掛けながら手を伸ばした。
 しかし、彼女の体に触れる寸前で、その手は止まる。

 ……ここで優しくすることが……本当に、正しいことなのか……?
 一瞬、そんな疑問が脳裏を過ぎる。
 いや……流石に自意識過剰だ。
 友子ちゃんが私のことを……好き、だなんて……そんなこと、あるわけがない。
 彼女が優しいから、友達である私を大事にしてくれているだけだ。
 今まで私に友達なんていなかったから知らないだけで、きっと、世間で言う友達とはこういうものなんだ。

 でも……私の予想が当たっていたとしたら……?
 もしそうだとしたら、ここで彼女に優しくするのは、間違っているんじゃないのか……?
 私はリートが好きなんだから……彼女の気持ちに応えられないのに優しくするのは、間違ってるんじゃ……──。

「こころッ! 何してるのッ!?」

 その時、誰かがそんな風に声を張り上げながら、友子ちゃんに伸ばしかけて止まっていた手を掴んだ。
 顔を上げると、そこには腹を押さえて苦悶の表情を浮かべるフレアに肩を貸し、空いている方の手で私の手首を掴んでいるリアスがいた。

「……リアス……?」
「今の内に逃げるわよッ! ……トドメを刺しても良いなら、このまま戦っても良いけど」

 後半の方だけ声を低くして囁くリアスに、私は無言で立ち上がった。
 しかし、そこでとあることが気に掛かり、私はすぐに口を開いた。

「でも、リアス、さっき……友子ちゃんの攻撃を受けて、倒れていたはずじゃ……? ……怪我は……」
「さっきの攻撃はほとんど当たらなかったわ。……氷の刃が刺さる寸前で、誰かさんが助けてくれたからね」

 リアスはそう言いながら私の手を離し、両手でフレアの体を支えた。
 ……なるほど。フレアが炎魔法で、リアスに刺さりかけていた氷の刃を溶かしたのか。
 仲が良いのか悪いのか……よく分からない二人だな。

「くッ……おい、リアス……ッ! 俺は一人で歩ける……ッ! 手を離せ……ッ!」

 現実逃避のようにぼんやりと考えていた時、フレアが体の怪我に顔を顰めながら、しゃがれた声でそう言った。
 彼女の言葉に、リアスはすぐに苛立った様子で眉を顰めながら口を開いた。

「そんな苦しそうな顔して何言ってんのよ馬鹿ッ! 今は貴方の意地っ張りなんて聞いてる場合じゃないのッ! ……アランッ! リートを運んでッ!」
「分かった……ッ!」

 リアスはフレアを窘めた後、すぐにアランに指示を出した。
 彼女は辺りを見渡し、すぐに続けた。

「あまりリートの体を揺らさないようにしてね……! でも、出来るだけ急いでここを出ましょう! もしかしたら、あの子の仲間もすぐ近くまで来てるかもしれないから……!」
「う、うん……!」

 リアスの言葉にアランが答えるのを聞きつつ、私はリートの方に視線を向けた。
 彼女は相変わらず血を吐きながら悶え苦しんでいるが、よく見ると、友子ちゃんの方に片手を伸ばしていた。
 ……さっきの魔法は、リートが使ったのか……?
 一瞬そんな疑問が脳裏を過ぎるが、今はそんなことを気にしている場合では無いと考え直す。
 その間にアランがリートの元に駆け寄り、倒れる彼女の体を抱えようとしていた。

「リートちゃん、しっかりしてね! すぐに外に出るからね!」
「かふッ……ごふぅッ……!?」

 語り掛けるように言うアランに答える余裕すら無いようで、リートは咳き込むと同時に口から血を吐いた。
 それに、私は咄嗟に「リート……ッ!?」と呼び掛けながら足を止め、彼女の元に駆け寄ろうとした。
 しかし、彼女はこちらに向かって軽く片手を上げた。
 ……来るな、ということか……? 私のせいで、こんなことになったから……?
 突き放されたような感覚がして一瞬固まりそうになったが、私はすぐに軽く首を振って後ろ向きな思考を振り払った。
 違うッ! 私がリートの元に駆け寄って介抱している場合では無いし、大丈夫だから早くこの場所を出ろという意味だッ!
 自分に言い聞かせるように内心でそう考えつつ、私はこの場所を出る為に、踵を返した。

「こッ……こころちゃんッ……! 待ってよ……ッ!」

 すると、友子ちゃんが苦しそうな声でそう言いながら、こちらに手を伸ばしているのが視界の隅に入った。
 私はそれに足を止めそうになったが、すぐに「ごめん……ッ!」と誰にも聴こえない程度の声で謝罪の言葉を述べ、ダンジョンを脱出するべく駆け出した。
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