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鬼の仲間として

49 イマの決断…1

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 え、え~っと…。
 ここはどこ?天国ですか?

 いや、そんなはず無いね。私ってば七人ものニンゲン殺してるからね。間違いなく地獄行きですよ。
 でも、地獄にしては綺麗な所ですよね。なんか、見覚え有りますし…。

 !!

 こ、ここはリューサさんの御屋敷!

 あれ? 私、どうなったの?
 河童に内臓抜かれましたよね。その私の内臓は、河童にみんな食べられましたよね。
それでお尻から口までシッカリ串で刺し貫かれて、火の方へ運ばれて……。

 何で、生きてるの?!

「気が付いたか、美玖」

 へ? えっと、イマさん……じゃなくて、カリさんか。

「リューサ様、呼んでくる。待ってろ」

 すぐにリューサさんが部屋へ入ってきます。カリさんも続いて…。
 リューサさんは心配そうに私のベッドの横に来ます

「美玖。大丈夫? お腹痛くない? 気持ち悪くない?」

「え、えっと。全く痛くありませんし、気持ち悪くもありません」

「そう。良かった。良かったわ……」

「え、え~と。私……なんかとってもリアルで最悪な夢を見てた気分ですが…。そういえば、イマさんは?」

 何時もカリさんと一緒に居ることが多いイマさんが居ないのです。
何故か急に不安になり、訊いてみますと、リューサさんは、目を伏せます。

「美玖……。イマは………、死んだ……」

 カリさんも目を伏せ、ボソッと囁くように言いました。

「へえっ……。い、嫌だ、カリさん。またまた、二人して私を驚かそうとして! そういう生き死にの冗談はダメですよ」

「美玖、立てる? 歩けるならついてきて……」

 リューサさんに起こされ、ベッドを降りて、お二人について行きます。
 もう、今度はどんな手を使って私をだまそうとしているんですか?
 ダメですよ。その手には絶対乗らないんだから!

 部屋を出て廊下へ。ところどころ窓が割れてガラスが入っていないところがあります。
 え、え~と、あの地震は夢じゃなかったのか……。

 着いたのは厨房。ラクッサさんはいません。
 厨房奥には食材を入れる超大型冷蔵庫というか、「冷蔵室」があります。
 カリさんが冷蔵室の扉を開けて、ガラガラと引っ張り出してきたのは簡易ベッド? 白い布が掛けられ、その布は丁度ヒト状の大きさで膨らんでします。

 え、えっと、イマさん。もしかして、冷蔵室に隠れていたの?
 ホント、こういう趣味の悪い驚かせ方は、止めて欲しいんですけど…。

 もう、バレバレですって。
 ほら、むっくりと起き上がってくるんでしょ!

 あ、あれ、動かないね……。

 リューサさん、白い布を掴み、引きました。
 目を瞑り青白い顔をしたイマさんが…、横たわっています。

 え、え~と、そんなメイクまでしちゃって、皆さん、ホント趣味悪すぎですよ。

 布が全部外れます。
 イマさん、全裸です。
 そして、お腹には大きな縦の傷!
 お、お腹の中に……。
 な、内臓が…。入っていない……?

 本当に死んでいる?!

 なんで?? どうしてイマさんが、こんなことに……。
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