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第七章 王都
第五百十一話 まさかの知り合い
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教会を案内した後は、僕もとってもお世話になった宿を紹介します。
馬車に乗れば、直ぐについちゃいますね。
「ここが、僕が一年間泊まっていた宿です。飛行魔法も、宿に泊まっている間に習得しました」
「わあ、とっても大きな宿だね」
「おっきー!」
「アンアン!」
背の小さなクリスちゃんとマヤちゃんだと、三階建ての宿は見上げちゃうくらい大きいよね。
そして、宿からとてもお世話になった人が姿を現しました。
「あら、お客様かと思ったらレオ君じゃない。久しぶりね、元気だったかしら」
「オリガさん、お久しぶりです」
「その様子だと、わざわざ見学に来てくれたみたいね」
おお、流石はシークレア子爵領最強にして情報通のオリガさんです。
僕たちが突然現れても、全く気にせずに対応していますね。
そして、みんなのことを紹介しようとしたら、もっとビックリしたことが目の前で起きました。
「これは、モニカ様ではありませんか。お久しぶりですね」
「オリガさんもお元気そうで。本当に若々しい姿は変わりませんわ」
「ふふ、これでも頑張って若さをキープしているんですよ」
なんと、オリガさんとモニカさんがにこやかに話し始めているではありませんか。
これには、僕だけでなく他の人ももの凄くビックリしています。
この二人は、いったいどういう関係なのだろうか。
「ふふ、私がまだ若いときにシークレア子爵領に来たことがあるのよ。その時に、凄腕冒険者として護衛についてくれたの」
「モニカ様は国王陛下のいとこだというのに、私たちにもよくしてくれたのよ」
二人がニコニコしながら教えてくれたけど、二人にそんな過去があったなんて。
そして、更にみんながビックリすることが起きました。
「かーちゃん、客か……おお、レオじゃないか!」
「ザンギエフさん、お久しぶりです」
「「「「えっ? お母さん?」」」」
「アウ?」
目の前にゴリゴリマッチョの大男がオリガさんの事をお母さんって言ったので、ウェンディさん以下子どもたちが訳わからなくなっていました。
ユキちゃんも、信じられないという表情でザンギエフさんとオリガさんを交互に見ていますね。
「この人がザンギエフさんで、僕がとってもお世話になった冒険者です。オリガさんは、ザンギエフさんのお母さんです。教会にいた三人の大きな体の冒険者と、別にいる娘さんもオリガさんの子どもです」
「おお、噂のフランソワーズ公爵家の子どもたちだな。レオも、随分と偉くなったらしいじゃないか」
「「「「……」」」」
僕とザンギエフさんはシロちゃんも混じえて仲良く話をしているけど、ウェンディさんたちは未だに固まったままだった。
どうも、オリガさんが五人の子持ちだと信じられないみたいです。
モニカさんとオリガさんも、仲良く昔話をしていますね。
すると、オリガさんがニコニコしながら僕に話しかけました。
「そうそう、ザンちゃんたちとダリアちゃんたちが正式に付き合い始めたのよ。もう、お母さん嬉しくてね。後はナディアちゃんだけだわ」
「でも、ナディアさんはまた未成年だからこれからですよ」
ザンギエフさんの秘密をあっさりとバラしているけど、既にシークレア子爵領の人たちにとっては公然の事実だそうです。
ザンギエフさんも、少し照れながら頭をポリポリとしていました。
「では、私たちはこれで失礼するわ」
「ええ、結婚式には私たちも参加するのでまた会いましょう」
モニカさんとオリガさんがにこやかに握手をして、僕たちは馬車に乗り込みました。
ようやく、ウェンディさんたちも再起動したみたいですね。
「なんというか、色々と凄いことがいっぺんに分かって、頭の理解が追いつかなかったわ」
「僕もです。世の中には、凄い人がいるんですね」
ウェンディさんとアレックスさんがしみじみと呟いていたけど、僕も初めてオリガさんにあった時は情報が飲み込めずに混乱したっけ。
クリスちゃんとマヤちゃんも、クリスちゃんに抱っこされているユキちゃんも、未だによく分かっていない表情をしていました。
もう少ししたら、情報も処理できると思うよ。
先ずは、屋敷に戻って美味しい昼食を食べないとね。
馬車に乗れば、直ぐについちゃいますね。
「ここが、僕が一年間泊まっていた宿です。飛行魔法も、宿に泊まっている間に習得しました」
「わあ、とっても大きな宿だね」
「おっきー!」
「アンアン!」
背の小さなクリスちゃんとマヤちゃんだと、三階建ての宿は見上げちゃうくらい大きいよね。
そして、宿からとてもお世話になった人が姿を現しました。
「あら、お客様かと思ったらレオ君じゃない。久しぶりね、元気だったかしら」
「オリガさん、お久しぶりです」
「その様子だと、わざわざ見学に来てくれたみたいね」
おお、流石はシークレア子爵領最強にして情報通のオリガさんです。
僕たちが突然現れても、全く気にせずに対応していますね。
そして、みんなのことを紹介しようとしたら、もっとビックリしたことが目の前で起きました。
「これは、モニカ様ではありませんか。お久しぶりですね」
「オリガさんもお元気そうで。本当に若々しい姿は変わりませんわ」
「ふふ、これでも頑張って若さをキープしているんですよ」
なんと、オリガさんとモニカさんがにこやかに話し始めているではありませんか。
これには、僕だけでなく他の人ももの凄くビックリしています。
この二人は、いったいどういう関係なのだろうか。
「ふふ、私がまだ若いときにシークレア子爵領に来たことがあるのよ。その時に、凄腕冒険者として護衛についてくれたの」
「モニカ様は国王陛下のいとこだというのに、私たちにもよくしてくれたのよ」
二人がニコニコしながら教えてくれたけど、二人にそんな過去があったなんて。
そして、更にみんながビックリすることが起きました。
「かーちゃん、客か……おお、レオじゃないか!」
「ザンギエフさん、お久しぶりです」
「「「「えっ? お母さん?」」」」
「アウ?」
目の前にゴリゴリマッチョの大男がオリガさんの事をお母さんって言ったので、ウェンディさん以下子どもたちが訳わからなくなっていました。
ユキちゃんも、信じられないという表情でザンギエフさんとオリガさんを交互に見ていますね。
「この人がザンギエフさんで、僕がとってもお世話になった冒険者です。オリガさんは、ザンギエフさんのお母さんです。教会にいた三人の大きな体の冒険者と、別にいる娘さんもオリガさんの子どもです」
「おお、噂のフランソワーズ公爵家の子どもたちだな。レオも、随分と偉くなったらしいじゃないか」
「「「「……」」」」
僕とザンギエフさんはシロちゃんも混じえて仲良く話をしているけど、ウェンディさんたちは未だに固まったままだった。
どうも、オリガさんが五人の子持ちだと信じられないみたいです。
モニカさんとオリガさんも、仲良く昔話をしていますね。
すると、オリガさんがニコニコしながら僕に話しかけました。
「そうそう、ザンちゃんたちとダリアちゃんたちが正式に付き合い始めたのよ。もう、お母さん嬉しくてね。後はナディアちゃんだけだわ」
「でも、ナディアさんはまた未成年だからこれからですよ」
ザンギエフさんの秘密をあっさりとバラしているけど、既にシークレア子爵領の人たちにとっては公然の事実だそうです。
ザンギエフさんも、少し照れながら頭をポリポリとしていました。
「では、私たちはこれで失礼するわ」
「ええ、結婚式には私たちも参加するのでまた会いましょう」
モニカさんとオリガさんがにこやかに握手をして、僕たちは馬車に乗り込みました。
ようやく、ウェンディさんたちも再起動したみたいですね。
「なんというか、色々と凄いことがいっぺんに分かって、頭の理解が追いつかなかったわ」
「僕もです。世の中には、凄い人がいるんですね」
ウェンディさんとアレックスさんがしみじみと呟いていたけど、僕も初めてオリガさんにあった時は情報が飲み込めずに混乱したっけ。
クリスちゃんとマヤちゃんも、クリスちゃんに抱っこされているユキちゃんも、未だによく分かっていない表情をしていました。
もう少ししたら、情報も処理できると思うよ。
先ずは、屋敷に戻って美味しい昼食を食べないとね。
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