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第七章 王都
第五百十話 みんな良い人ばかり
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次は、造船ドックを案内します。
僕がパーツを作っていた旗艦船も、最終段階にあるそうです。
ドーン。
「「わあ、すごーい!」」
「アン!」
「これは凄いわ。本当に大きいわね」
「国を守る軍の旗艦船。これを、レオ君とシロちゃんが作っていたなんて……」
旗艦船の大きさに、みんな圧倒されています。
僕も組み上がっているのを見た時は、その大きさにビックリしたもんね。
モニカさんも、うんうんと満足そうに頷いていました。
「こいつはもうそろそろ完成だ。先に完成した高速艇もあるが、そいつもレオとシロがパーツを切り出したぞ」
「わあ、おにいさますごいねー!」
「アン、アン!」
近くにいた職人さんの追加情報もあったけど、高速艇は一足先に完成したんですね。
きっと、海軍の強い味方になってくれているはずです。
続いては、とっても美味しい料理を作る食堂を案内します。
ガララ。
「あら、レオ君じゃない。久しぶりだね」
「おばさん、お久しぶりです」
準備中の食堂に顔を出すと、所長さんの奥さんが顔を出してくれました。
とってもいい匂いがしていて、料理も最終段階みたいですね。
「造船所で働いている間、僕は毎日この食堂で昼食を食べました。おばさんたちの作る料理は、とっても美味しいです」
「やだねえ、そこまで褒めてくれるなんて嬉しいね」
おばさんもとてもいい笑顔だけど、本当に食堂の料理は美味しかったよね。
色々な種類が出てきたし、中には珍しい料理もあったよね。
お仕事の邪魔になっては駄目なので、ここで退散することになりました。
「造船所のすぐ隣が海軍の基地ですけど、今日は例の男爵領へ兵を出す関係で見学は駄目みたいです」
「こればっかりはしょうがないわ。国を守る軍の施設ですし、機密も多いわよ」
モニカさんも、他の人も直ぐに納得してくれました。
僕たちも、お仕事のお邪魔にはなりたくないもんね。
では、次は教会に向かいます。
「教会は、小高い丘にあるんです。それに、灯台みたいなものもあるんですよ」
「あっ、確かに丘の上に教会があるわ。うーん、何でだろう?」
「ふふ、みんな良く考えてみて」
僕が説明をしようとしたら、モニカさんがみんなに考えるようにと言ったので黙っています。
みんなでうんうんと考えていたら、アレックスさんが何かに気がついたみたいです。
「もしかして、海にいる船から見えやすいようにしているから?」
「正解よ。海上では霧が出ることもあるし、夜間遭難した時は港と教会にある灯台の灯りを見て現在位置を把握するのよ」
「「「おおー、そうなんだ!」」」
「オン」
モニカさんの説明は、とっても分かりやすいですね。
みんな納得した所で、馬車は教会に到着しました。
結婚式の準備が続いているのか、シスターやお手伝いの冒険者がとても忙しく働いていました。
すると、一人の大柄な冒険者が僕の存在に気が付きました。
「おお、レオじゃないか。久しぶりだな」
「あっ、モゾロフさんです。久しぶりです」
「「「おお、大っきい!」」」
僕の頭をニコニコ顔で撫でているのは、とってもお世話になったモゾロフさんです。
みんなは、モゾロフさんの巨体を見てとっても驚いていますね。
「えっと、シークレア子爵領で働いていた時に、とってもお世話になった冒険者四兄弟の一人です。シークレア子爵領での、僕の冒険者活動のお師匠さんでもあるんですよ」
「ははは、まあうちの宿に泊まっていたってのもあるがな。それに、どんなに凄い魔法使いとはいえ、まだまだひよっこだ。そこは、大人が面倒をみないとならないぞ」
モゾロフさんが少し照れながら説明してくれたけど、お世話になったのは本当にことだもんね。
みんなも、僕のお師匠さんと聞いて、目を輝かせています。
すると、教会内から別の人も顔を出してきました。
「おっ、懐かしい声が聞こえたと思ったぞ」
「ちょっとは大きくなったか?」
「本当に、久しぶりね」
「ゲンナジーさん、ヒョードルさん、それにダリアさんたちもいたんですね」
懐かしい人が沢山現れて、僕とシロちゃんはとってもテンションが上がっちゃいました。
そんな僕の姿を、他の人たちがニコニコしながら見ていました。
「あっ、すいません。説明の途中でしたね」
「良いのよ。レオ君が、シークレア子爵領で町の人に愛されていたのがよく分かるわ」
「こんなにも多くの人に声をかけられるなんて、本当に凄いよ!」
「おにいさま、すごーい!」
「アン!」
モニカさんの言葉に、アレックスさんも続いていました。
何だかちょっと恥ずかしいけど、でも町の人に本当に良くしてもらったもんね。
その後も、沢山の人が教会内から出て来て、僕も再会の挨拶をしていました。
やっぱりシークレア子爵領の人たちは、良い人ばっかりですね。
僕がパーツを作っていた旗艦船も、最終段階にあるそうです。
ドーン。
「「わあ、すごーい!」」
「アン!」
「これは凄いわ。本当に大きいわね」
「国を守る軍の旗艦船。これを、レオ君とシロちゃんが作っていたなんて……」
旗艦船の大きさに、みんな圧倒されています。
僕も組み上がっているのを見た時は、その大きさにビックリしたもんね。
モニカさんも、うんうんと満足そうに頷いていました。
「こいつはもうそろそろ完成だ。先に完成した高速艇もあるが、そいつもレオとシロがパーツを切り出したぞ」
「わあ、おにいさますごいねー!」
「アン、アン!」
近くにいた職人さんの追加情報もあったけど、高速艇は一足先に完成したんですね。
きっと、海軍の強い味方になってくれているはずです。
続いては、とっても美味しい料理を作る食堂を案内します。
ガララ。
「あら、レオ君じゃない。久しぶりだね」
「おばさん、お久しぶりです」
準備中の食堂に顔を出すと、所長さんの奥さんが顔を出してくれました。
とってもいい匂いがしていて、料理も最終段階みたいですね。
「造船所で働いている間、僕は毎日この食堂で昼食を食べました。おばさんたちの作る料理は、とっても美味しいです」
「やだねえ、そこまで褒めてくれるなんて嬉しいね」
おばさんもとてもいい笑顔だけど、本当に食堂の料理は美味しかったよね。
色々な種類が出てきたし、中には珍しい料理もあったよね。
お仕事の邪魔になっては駄目なので、ここで退散することになりました。
「造船所のすぐ隣が海軍の基地ですけど、今日は例の男爵領へ兵を出す関係で見学は駄目みたいです」
「こればっかりはしょうがないわ。国を守る軍の施設ですし、機密も多いわよ」
モニカさんも、他の人も直ぐに納得してくれました。
僕たちも、お仕事のお邪魔にはなりたくないもんね。
では、次は教会に向かいます。
「教会は、小高い丘にあるんです。それに、灯台みたいなものもあるんですよ」
「あっ、確かに丘の上に教会があるわ。うーん、何でだろう?」
「ふふ、みんな良く考えてみて」
僕が説明をしようとしたら、モニカさんがみんなに考えるようにと言ったので黙っています。
みんなでうんうんと考えていたら、アレックスさんが何かに気がついたみたいです。
「もしかして、海にいる船から見えやすいようにしているから?」
「正解よ。海上では霧が出ることもあるし、夜間遭難した時は港と教会にある灯台の灯りを見て現在位置を把握するのよ」
「「「おおー、そうなんだ!」」」
「オン」
モニカさんの説明は、とっても分かりやすいですね。
みんな納得した所で、馬車は教会に到着しました。
結婚式の準備が続いているのか、シスターやお手伝いの冒険者がとても忙しく働いていました。
すると、一人の大柄な冒険者が僕の存在に気が付きました。
「おお、レオじゃないか。久しぶりだな」
「あっ、モゾロフさんです。久しぶりです」
「「「おお、大っきい!」」」
僕の頭をニコニコ顔で撫でているのは、とってもお世話になったモゾロフさんです。
みんなは、モゾロフさんの巨体を見てとっても驚いていますね。
「えっと、シークレア子爵領で働いていた時に、とってもお世話になった冒険者四兄弟の一人です。シークレア子爵領での、僕の冒険者活動のお師匠さんでもあるんですよ」
「ははは、まあうちの宿に泊まっていたってのもあるがな。それに、どんなに凄い魔法使いとはいえ、まだまだひよっこだ。そこは、大人が面倒をみないとならないぞ」
モゾロフさんが少し照れながら説明してくれたけど、お世話になったのは本当にことだもんね。
みんなも、僕のお師匠さんと聞いて、目を輝かせています。
すると、教会内から別の人も顔を出してきました。
「おっ、懐かしい声が聞こえたと思ったぞ」
「ちょっとは大きくなったか?」
「本当に、久しぶりね」
「ゲンナジーさん、ヒョードルさん、それにダリアさんたちもいたんですね」
懐かしい人が沢山現れて、僕とシロちゃんはとってもテンションが上がっちゃいました。
そんな僕の姿を、他の人たちがニコニコしながら見ていました。
「あっ、すいません。説明の途中でしたね」
「良いのよ。レオ君が、シークレア子爵領で町の人に愛されていたのがよく分かるわ」
「こんなにも多くの人に声をかけられるなんて、本当に凄いよ!」
「おにいさま、すごーい!」
「アン!」
モニカさんの言葉に、アレックスさんも続いていました。
何だかちょっと恥ずかしいけど、でも町の人に本当に良くしてもらったもんね。
その後も、沢山の人が教会内から出て来て、僕も再会の挨拶をしていました。
やっぱりシークレア子爵領の人たちは、良い人ばっかりですね。
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