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第七章 王都
第五百十二話 新たにシークレア子爵領に到着した人
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夕方前になると、他の貴族もシークレア子爵領の屋敷に着きました。
その中に、ビックリする人がやってきました。
「あら、みんなも着いていたのね」
「お、お母様?!」
「「「おばあさま!」」」
なんと、シークレア子爵領にヒルダさんが来ていました。
宰相で忙しいチャーリーさんの代わりに、マリアージュ侯爵家を代表してやってきたそうです。
まあ、ヒルダさんの積極的な性格だったら、仮にチャーリーさんが来ても普通についてきそうです。
すると、ビックリすることを話していました。
「私を乗せた馬車も、盗賊に襲われたのよ。軍の貴族と一緒に来たから事なきを得たけど、レオ君たちならともかくとして文官貴族だったら被害が出たかもしれないわ」
「「「ええー!」」」
よりによって、前国王陛下の妹君でもあるヒルダさんを盗賊が襲うとは。
僕たちが通り過ぎた後も、結局なにも対策をしなかったんだ。
もう、間違いなく男爵は罰を受けることになるだろうね。
そして、ヒルダさんはキラキラした目で僕の事を見ていました。
「レオ君、午前中は娘と孫たちの案内をしていたんだってね。明日は、私を案内してくれるかしら?」
「えっ? えーっと……」
「うふふ、とっても楽しみだわ」
うん、これはとても断れる雰囲気ではないですね。
ヒルダさんの笑顔の圧力が、とっても怖いです。
ということで、明日の午前中の予定が決まっちゃいました。
さっ。
ウェンディさんたちの方を向いたら、一斉に視線をずらされてしまいました。
既にヒルダさんに確保されているユキちゃんを除くと、誰もついてきてくれなさそうです。
僕は、思わずガクリとしちゃいました。
今日新たにシークレア子爵家の屋敷に泊まるのはヒルダさんだけで、軍人貴族は海軍の施設に泊まるそうです。
なので、夕食時に追加されるのもヒルダさんだけです。
「しかし、結婚式もいよいよ三日後なのね。私もとっても楽しみだわ」
夕食時も、ヒルダさんのテンションは高いままでした。
結婚式は何回参加しても良いものらしく、特に教会の奉仕作業でも一緒になるライサさんの結婚式というのもあってかニコニコが止まりません。
「アンジェラも、早く良い人を見つけるのよ。父親である前領主が突然亡くなって大変だったかもしれないけど、こうして弟が無事に一人前になったのだからね」
「は、はい……」
普段冷静なアンジェラさんも、ニコニコなヒルダさんに押されっぱなしです。
でも、セルゲイさんの結婚式が終わって落ち着けば、今度はアンジェラさんの嫁入り相手を探さないと駄目ですね。
すると、このタイミングでセルゲイさんの持っている通信用魔導具に連絡が入りました。
「あら、私の魔導具にも連絡が入っているわ。えーっと、軍が男爵家に行ったら男爵の姿がなかった。って、まあ!」
「これは大変なことになったわ」
ヒルダさんとモニカさんの通信用魔導具にも連絡が入っていたけど、あの盗賊を放置させていた男爵が雲隠れしたという。
うーん、これは嫌な予感がするね。
すると、セルゲイさんがさっそく動きました。
「守備隊の夜間巡回を強化しよう。ただ、守備隊員の数が少ないから、冒険者にも協力を依頼しよう」
「畏まりました。では、ギルドマスターとオリガ殿に連絡いたします」
執事さんが素早く動いてくれたけど、シークレア子爵領最強のオリガさんが動くとなればとっても安心です。
ともかくとして、僕たちも気をつけた方が良いですね。
「ヒルダさん、明日の施設見学は延期……」
「あら、明日は普通にやるわよ。レオ君と一緒にいるのが一番の安心材料だわ」
「は、はい……」
うん、明日の施設見学は中止にならなかった。
念の為に、マリアージュ侯爵家の護衛もついてくれます。
そして、夕食が終わったらヒルダさんはユキちゃんを連れて客室に戻って行きました。
ユキちゃんも普通について行ったけど、やっぱりヒルダさんはゴーイングマイウェイですね。
その中に、ビックリする人がやってきました。
「あら、みんなも着いていたのね」
「お、お母様?!」
「「「おばあさま!」」」
なんと、シークレア子爵領にヒルダさんが来ていました。
宰相で忙しいチャーリーさんの代わりに、マリアージュ侯爵家を代表してやってきたそうです。
まあ、ヒルダさんの積極的な性格だったら、仮にチャーリーさんが来ても普通についてきそうです。
すると、ビックリすることを話していました。
「私を乗せた馬車も、盗賊に襲われたのよ。軍の貴族と一緒に来たから事なきを得たけど、レオ君たちならともかくとして文官貴族だったら被害が出たかもしれないわ」
「「「ええー!」」」
よりによって、前国王陛下の妹君でもあるヒルダさんを盗賊が襲うとは。
僕たちが通り過ぎた後も、結局なにも対策をしなかったんだ。
もう、間違いなく男爵は罰を受けることになるだろうね。
そして、ヒルダさんはキラキラした目で僕の事を見ていました。
「レオ君、午前中は娘と孫たちの案内をしていたんだってね。明日は、私を案内してくれるかしら?」
「えっ? えーっと……」
「うふふ、とっても楽しみだわ」
うん、これはとても断れる雰囲気ではないですね。
ヒルダさんの笑顔の圧力が、とっても怖いです。
ということで、明日の午前中の予定が決まっちゃいました。
さっ。
ウェンディさんたちの方を向いたら、一斉に視線をずらされてしまいました。
既にヒルダさんに確保されているユキちゃんを除くと、誰もついてきてくれなさそうです。
僕は、思わずガクリとしちゃいました。
今日新たにシークレア子爵家の屋敷に泊まるのはヒルダさんだけで、軍人貴族は海軍の施設に泊まるそうです。
なので、夕食時に追加されるのもヒルダさんだけです。
「しかし、結婚式もいよいよ三日後なのね。私もとっても楽しみだわ」
夕食時も、ヒルダさんのテンションは高いままでした。
結婚式は何回参加しても良いものらしく、特に教会の奉仕作業でも一緒になるライサさんの結婚式というのもあってかニコニコが止まりません。
「アンジェラも、早く良い人を見つけるのよ。父親である前領主が突然亡くなって大変だったかもしれないけど、こうして弟が無事に一人前になったのだからね」
「は、はい……」
普段冷静なアンジェラさんも、ニコニコなヒルダさんに押されっぱなしです。
でも、セルゲイさんの結婚式が終わって落ち着けば、今度はアンジェラさんの嫁入り相手を探さないと駄目ですね。
すると、このタイミングでセルゲイさんの持っている通信用魔導具に連絡が入りました。
「あら、私の魔導具にも連絡が入っているわ。えーっと、軍が男爵家に行ったら男爵の姿がなかった。って、まあ!」
「これは大変なことになったわ」
ヒルダさんとモニカさんの通信用魔導具にも連絡が入っていたけど、あの盗賊を放置させていた男爵が雲隠れしたという。
うーん、これは嫌な予感がするね。
すると、セルゲイさんがさっそく動きました。
「守備隊の夜間巡回を強化しよう。ただ、守備隊員の数が少ないから、冒険者にも協力を依頼しよう」
「畏まりました。では、ギルドマスターとオリガ殿に連絡いたします」
執事さんが素早く動いてくれたけど、シークレア子爵領最強のオリガさんが動くとなればとっても安心です。
ともかくとして、僕たちも気をつけた方が良いですね。
「ヒルダさん、明日の施設見学は延期……」
「あら、明日は普通にやるわよ。レオ君と一緒にいるのが一番の安心材料だわ」
「は、はい……」
うん、明日の施設見学は中止にならなかった。
念の為に、マリアージュ侯爵家の護衛もついてくれます。
そして、夕食が終わったらヒルダさんはユキちゃんを連れて客室に戻って行きました。
ユキちゃんも普通について行ったけど、やっぱりヒルダさんはゴーイングマイウェイですね。
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