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第六章 バーボルド伯爵領
第三百九十三話 宿敵(水虫)の倒し方
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一週間の流れが大体決まったので、僕とシロちゃんとユキちゃんとしても動きやすくなりました。
更にキチンとした食事を食べられるようになったので、ユキちゃんの体調も大分良くなりました。
痩せていた体も、少しお肉がついたみたいです。
なので、ユキちゃんに新たな訓練が加わりました。
ダダダダ!
「アン、アン、アン」
昼食後の僕とバッツさんの手合わせの時間を利用して、シロちゃんと一緒にグランドを四足歩行で走っています。
体力を付けるのも、一種の訓練ですね。
ユキちゃんが頑張って走っている姿に、主に女性隊員がメロメロになっています。
「ほらほら、お前らも走って良いんだぞ。食べ過ぎや運動不足でついた無駄肉を落とす良い機会だ!」
「「「そういう事は、思ってても言わないの!」」」
バッツさんのツッコミに女性隊員の怒号が返ってきたけど、確かに今の発言はデリカシーがなかったかも。
とはいえ、ランニングくらいならとユキちゃんと一緒に走っている者もいます。
やっぱり軍人さんは、なんだかんだいって体を動かすのが好きなんだね。
「しかし、レオが俺と手合わせする様になってから、体を鍛える奴も増えてきた。いい傾向だ」
「僕が手合わせしているのと、何か関係あるんですか?」
「大いにありまくりだ。黒髪の魔術師が、魔法もそうだけど剣技の訓練をしている。それだけで、本職の奴らへの刺激になっているんだ。俺も、体が鈍るのが嫌だからレオと手合わせしているがな」
魔法使いの僕が身体能力強化を使っているとはいえ、剣の訓練をしているのが周りに良い影響を出しているみたいです。
もっと強い軍になるかもしれないですね。
ランニングするだけでも、違うのかもしれないです。
でも、普段の訓練も厳しいから十分に鍛えられるのかも。
そして、別のお仕事も入りました。
それは、午前中の治療がない日に行われます。
「それじゃあ、軽く魔法を放ってくれ!」
長距離から放たれた魔法をかわす訓練で、せっかく魔法使いがいるのでということになりました。
グラウンドに五人位散らばったので、僕とシロちゃんとユキちゃんで交代しながら魔法を放ちます。
シュイーン、ドンドンドン!
「よっ、はっ」
「くそ、これは難しいぞ」
「これは、凄い乱射だな」
大魔法よりも連射のきく魔法が良いと言われたので、僕たちはバレット系の魔法を放っていきます。
ユキちゃんはまだ数多く連射する事ができないけど、僕とシロちゃんは今までの戦闘訓練もあるので、どんどんと魔法を放っていきます。
当たっても大怪我にならない程度の魔法を放つので、僕たちとしてもとても良い訓練になっています。
「弱く魔法を放つのは、逆に難しい訓練だ。お前たちも訓練を重ねて、この前の様な暴発事件を起こす事のないようにな」
「「「はい!」」」
僕たちと交代で、今度は魔法部隊の人が魔法を放っていきます。
コバルトブルーレイク直轄領で出会った人もいて、久々にお喋りとかをしていました。
「昨日遠征先から部隊に戻ってきたけど、やっぱりレオ君は凄いわね。もう治癒師としても、手も足も出ないわ」
「でも、スカラさんも以前よりもパワーアップしていると聞いて、僕も嬉しくなりました」
「ふふふ、ありがとうね」
治癒師のスカラさんは、別の王都直轄領に行っていて今日から第一師団の駐屯地に復帰です。
僕と一緒に怪我人の治療をしているけど、その腕は確実に上がっています。
すると、スカラさんが凄いことを教えてくれました。
「そうそう、旦那の水虫がとある方法で良くなったのよ。やっぱり普段から清潔にするのが一番ね」
「えっ、水虫を治す方法があるんですか?」
「完治させる事は難しいけど、良い方法があるのよ」
おおー!
とうとう水虫を軽減する方法があるんだ。
しかも、治療関係の本に書いてあった事だそうです。
早速教えて教えて貰いました。
「やっぱり、革の靴を長時間履いて蒸れるのは良くないんだって。革靴も時々綺麗にするのがいいわ。やっぱり男が履く靴って、汚いし凄い臭いなのよ」
うん、スカラさんのいう事は分かります。
たまにとんでもない臭いを漂わせている靴があるもんね。
あんな靴を履けば、そりゃあ水虫にもなりそうです。
「治療の前に、石鹸とかで優しく洗って綺麗にします。石鹸の残りかすは残さないようにね。その後、桶に水を溜めてポーションと毒消しポーションを一本ずつ入れて足を漬けるの。すると、爪の周辺からポコポコと泡が出るの。旦那の足を漬けた時、気持ち悪いくらい泡が出たわ。終わったら回復魔法をかけて終了ね。一ヶ月に一回くらいやると、だいぶ違ってくるわ」
僕とシロちゃんは、ふむふむとメモを取りながら話を聞きました。
ポーションと毒消しポーションを飲むのではなく、水虫の爪に浸すのがポイントなんだ。
既に実践した経験があるから、とっても心強い情報だね。
「水虫は爪の病気だけど、中々治りにくいのよ。根気強くやっていくしかないわ」
「でも、とっても良い方法を聞きました。今度水虫を治療する事があったら、この方法を試してみます」
「レオ君なら、きっともっと良い方法が見つかるはずよ。頑張ってね」
スカラさんは、ニコりとしながら僕の頭を撫でていました。
僕もシロちゃんも、もっと凄い治癒師になれそうだよ。
因みにユキちゃんは水虫がなんだか分からなくて、首をこてんと傾げていました。
更にキチンとした食事を食べられるようになったので、ユキちゃんの体調も大分良くなりました。
痩せていた体も、少しお肉がついたみたいです。
なので、ユキちゃんに新たな訓練が加わりました。
ダダダダ!
「アン、アン、アン」
昼食後の僕とバッツさんの手合わせの時間を利用して、シロちゃんと一緒にグランドを四足歩行で走っています。
体力を付けるのも、一種の訓練ですね。
ユキちゃんが頑張って走っている姿に、主に女性隊員がメロメロになっています。
「ほらほら、お前らも走って良いんだぞ。食べ過ぎや運動不足でついた無駄肉を落とす良い機会だ!」
「「「そういう事は、思ってても言わないの!」」」
バッツさんのツッコミに女性隊員の怒号が返ってきたけど、確かに今の発言はデリカシーがなかったかも。
とはいえ、ランニングくらいならとユキちゃんと一緒に走っている者もいます。
やっぱり軍人さんは、なんだかんだいって体を動かすのが好きなんだね。
「しかし、レオが俺と手合わせする様になってから、体を鍛える奴も増えてきた。いい傾向だ」
「僕が手合わせしているのと、何か関係あるんですか?」
「大いにありまくりだ。黒髪の魔術師が、魔法もそうだけど剣技の訓練をしている。それだけで、本職の奴らへの刺激になっているんだ。俺も、体が鈍るのが嫌だからレオと手合わせしているがな」
魔法使いの僕が身体能力強化を使っているとはいえ、剣の訓練をしているのが周りに良い影響を出しているみたいです。
もっと強い軍になるかもしれないですね。
ランニングするだけでも、違うのかもしれないです。
でも、普段の訓練も厳しいから十分に鍛えられるのかも。
そして、別のお仕事も入りました。
それは、午前中の治療がない日に行われます。
「それじゃあ、軽く魔法を放ってくれ!」
長距離から放たれた魔法をかわす訓練で、せっかく魔法使いがいるのでということになりました。
グラウンドに五人位散らばったので、僕とシロちゃんとユキちゃんで交代しながら魔法を放ちます。
シュイーン、ドンドンドン!
「よっ、はっ」
「くそ、これは難しいぞ」
「これは、凄い乱射だな」
大魔法よりも連射のきく魔法が良いと言われたので、僕たちはバレット系の魔法を放っていきます。
ユキちゃんはまだ数多く連射する事ができないけど、僕とシロちゃんは今までの戦闘訓練もあるので、どんどんと魔法を放っていきます。
当たっても大怪我にならない程度の魔法を放つので、僕たちとしてもとても良い訓練になっています。
「弱く魔法を放つのは、逆に難しい訓練だ。お前たちも訓練を重ねて、この前の様な暴発事件を起こす事のないようにな」
「「「はい!」」」
僕たちと交代で、今度は魔法部隊の人が魔法を放っていきます。
コバルトブルーレイク直轄領で出会った人もいて、久々にお喋りとかをしていました。
「昨日遠征先から部隊に戻ってきたけど、やっぱりレオ君は凄いわね。もう治癒師としても、手も足も出ないわ」
「でも、スカラさんも以前よりもパワーアップしていると聞いて、僕も嬉しくなりました」
「ふふふ、ありがとうね」
治癒師のスカラさんは、別の王都直轄領に行っていて今日から第一師団の駐屯地に復帰です。
僕と一緒に怪我人の治療をしているけど、その腕は確実に上がっています。
すると、スカラさんが凄いことを教えてくれました。
「そうそう、旦那の水虫がとある方法で良くなったのよ。やっぱり普段から清潔にするのが一番ね」
「えっ、水虫を治す方法があるんですか?」
「完治させる事は難しいけど、良い方法があるのよ」
おおー!
とうとう水虫を軽減する方法があるんだ。
しかも、治療関係の本に書いてあった事だそうです。
早速教えて教えて貰いました。
「やっぱり、革の靴を長時間履いて蒸れるのは良くないんだって。革靴も時々綺麗にするのがいいわ。やっぱり男が履く靴って、汚いし凄い臭いなのよ」
うん、スカラさんのいう事は分かります。
たまにとんでもない臭いを漂わせている靴があるもんね。
あんな靴を履けば、そりゃあ水虫にもなりそうです。
「治療の前に、石鹸とかで優しく洗って綺麗にします。石鹸の残りかすは残さないようにね。その後、桶に水を溜めてポーションと毒消しポーションを一本ずつ入れて足を漬けるの。すると、爪の周辺からポコポコと泡が出るの。旦那の足を漬けた時、気持ち悪いくらい泡が出たわ。終わったら回復魔法をかけて終了ね。一ヶ月に一回くらいやると、だいぶ違ってくるわ」
僕とシロちゃんは、ふむふむとメモを取りながら話を聞きました。
ポーションと毒消しポーションを飲むのではなく、水虫の爪に浸すのがポイントなんだ。
既に実践した経験があるから、とっても心強い情報だね。
「水虫は爪の病気だけど、中々治りにくいのよ。根気強くやっていくしかないわ」
「でも、とっても良い方法を聞きました。今度水虫を治療する事があったら、この方法を試してみます」
「レオ君なら、きっともっと良い方法が見つかるはずよ。頑張ってね」
スカラさんは、ニコりとしながら僕の頭を撫でていました。
僕もシロちゃんも、もっと凄い治癒師になれそうだよ。
因みにユキちゃんは水虫がなんだか分からなくて、首をこてんと傾げていました。
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