女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える

文字の大きさ
16 / 145

条件付きの援軍→梨絵

しおりを挟む
 フェルーナでバイトをし始めてひと月が経った、しかし、いまだにタミーちゃんの僕への不信感は強い・・・

「どうしたらタミーの誤解が解けるんだろう? このままずっと気まずい空気のままじゃ良くない・・僕のほうは仕方ないとしても、タミーちゃんには気持ちよくバイトをしてほしいな・・」

 僕が厨房裏で作業をしながらブツブツ独り言を言ってると、そこに梨絵ちゃんがやってきた、この娘は僕がE代という仮名で呼んでいたフェルーナでバイトをしている女の子のひとりだ・・・
「今、ブツブツ言ってたタミーちゃん、あなたのことを避けてるみたいだけど、あなた何したの?」
「あぁ、梨絵ちゃんか・・そうか、梨絵ちゃんはあの日はいなかったから知らないだったね、まぁいろいろと誤解が誤解を生んだとでも言う感じかな・・」
「ふ~ん、まぁあんまり気にすることはないと思うわよ」
「えっ、なんで? そう言ってくれるのは嬉しいけど、実際タミーちゃんは僕を避けてるっぽいし・・」

 僕はそのあとも梨絵ちゃんに今のタミーちゃんとの状況を話してみた、すると意外なことを梨絵ちゃんから聞いた。
「でもね、タミーちゃんは態度ではユウト君を避けてるような感じだけど、わたしには、自分の勘違いだったかもって言ってるし、タミーちゃんのほうも内心悪かったって思ってるのかもしれないわよ」

 いつも僕の顔を見るなり、キツイ目つきでにらんでくるタミーちゃんが、そんなことを言ってたなんて全然知らなかった、もしそうなら、妙に敵視されてる関係性をよくできるかもしれない、しかし、どうきっかけを作るかだ・・
「そうなのか・・・そ、そうだったんだッ?! 梨絵ちゃんありがとう! だったら、タミーちゃんとの関係を良くする方法を考えないと・・」
 僕がこう言うと、梨絵ちゃんは露骨に嫌~って顔をして・・
「えぇ~、タミーちゃんよりわたしを見てほしいなぁ~」
「あぁ、梨絵ちゃんもカワイイなぁ~っていつも思ってるよ、でも、僕としては梨絵ちゃんやイズミちゃん、そしてタミーちゃんとも仲良くしていたいんだよ、だから分かってヨ梨絵ちゃん」
「まぁ、ユウト君がそう言うなら・・仕方ない、わたしもタミーちゃんとの関係の改善のお手伝いをするわ」
「えっ?! ホントッ? いやぁ~助かるなぁ~、ありがとう梨絵ちゃん!」

 梨絵ちゃんからの思わぬ援護を受けられることになって僕は心底嬉しかった、しかし、そこは梨絵ちゃんも女の子だ、交換条件を言ってきた・・
「その代わり~」
「その代わり??」
「その代わり、使いうちにわたしと一日デートしてちょうだいね、ウフッ」
「デ、デート~ッ?!」
「えぇ、デートよ、あぁ、費用は折半でいいわ、なんたってわたしのほうがお姉さんだからね~、でも、将来私たちがお付き合いするようになったらぜ~んぶユウトが出してね、ウフッ」
「お、お付き合い・・・」

 梨絵ちゃんの交換条件を聞いて、ある程度は覚悟していたけど、将来付き合うまで考えるまではさすがになかった、いやぁ、女子ってなに考えてるか判らないから、コワい・・・

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。  とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。  ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。  お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2025.12.18)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい

みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。 それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。 願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。 スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。 ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。 ※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。

処理中です...