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慰安旅行に・・・

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 タミーちゃんとの関係改善に梨絵ちゃんが協力してくれることになって数日・・・

 僕がバイトに入る日もタミーちゃんの様子に変化はなく、僕と目が合うとすぐにソッポを向いてしまう。
(う~ん、今のところ何も変化なしか・・梨絵ちゃんの協力と言っても、どう協力してくれるのか・・)

 そうこうしてるうちに、フェルーナの年に一度のイベント、従業員慰安旅行の時期になった。

>フェルーナの厨房
 これについては僕は全然知らなくて、初めは僕はバイトだし、女子たち5人が行くものとばかり思っていたら、なんと僕まで連れて行ってくれるというんだ、いやぁまぁ経営者さんの太っ腹と言えばそれまでだけど、でも、僕はまだ高校生で学校も普通に授業だってある、たとえ一泊と言っても休むことはできない・・
「でも、僕は学校が・・」
「え~、ユウト君、けっこうズル休みしてるんでしょ~?」
(ウッ! い、痛いところを・・)
「なんでイズミちゃんがそんなことを知ってるの?」
 イズミちゃんが僕のプライバシーを知ってるのには正直焦った、もしかしたら他にもいろいろバレているかもしれないからだ。

「だってぇ、キミ前から高校生っぽいのにお昼くらいにウチに来てたじゃない、だから、ズル休みしちゃってるんだなぁ~ってバレバレだったよ~、ウフッ」
「うわぁ~、いろいろ小細工してたのにバレてたんだ、メッチャハズイ・・」
「まぁね、わたし達はお・ね・え・さ・ん、だからね、キミのことはマル分かりだぞ、フフフ」
「ま、マル分かりって・・それより、その「おねえさん」ってやめません?」
「なんで?」
「だって、イズミちゃんと僕とじゃ2~3才しか違わないし」
「でも、「おねえさん」はおねえさんでしょ、わたし達からすればユウト君はカワイイ弟くんなんだから、おねえさんでいいのよ、ねっ! ウフッ」
 なんか最後の「ウフッ」でうまく丸め込まれた感じ・・・

「それで、ユウト君も行くでしょ? 慰安旅行」
「え、まぁ、行かせてもらえるなら・・でも、費用が出せないかもしれない・・」
「あぁ、そこは大丈夫、ここのオーナーが全額出してくれるから安心して」
「ぜ、全額ッ?!」
「えぇ、まぁ旅行っていっても一泊で近場の温泉とかだから、安いのよ、あの~安・近・短ってヤツよ、ちょっと古いかしら、フフフ」
「安近短・・・」

 そこへ有希ちゃんがやってきて・・
「もうすぐ慰安旅行ねぇ~、ユウト君も行くでしょ? わたし、どんな服買おうかなぁ~、ユウト君はどんな服が好みなの~? ユウト君お好みの服で悩殺しちゃおっかな~、フフフ」
「の、悩殺?・・」
「有希~ やめなよ~ でも、有希がそういうつもりなら、わたしもユウト君をおとす年上美女で攻めていこうかしら? ウフッ」
「イ、イズミちゃんまでやめてよ~」

(もう、慰安旅行のことで頭がイッパイみたい・・)

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