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帰還
求婚※
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「あんんぅう──……っ!」
「……はあ、なんだこれ……っ、すげえ……っ、きつくてぬるぬるしてあったかくて…っ、すげえ気持ちいいっ」
しっとりと温かい柔肉に絡みつかれた若人は、声を上擦らせ、がむしゃらに腰を使い始めた。
「あ……っ、あ、ああ……んっ」
荒々しく揺さぶられ、真霧は覆いかぶさる男の背に爪を立てる。
夢中で腰を振る若人を見て、仲間たちが笑う。
「初めての奴には、刺激が強過ぎたみてえだな」
「最初にこいつを味わっちまったら、もう他の女も男も抱けねえかもなあ」
男たちのからかいに、若人は腰を打ちつけながら言い返した。
「いいよ……っ、俺、こいつを妻にするから……っ」
その言葉に皆どっと沸き上がった。
「そりゃあいい!」
「わしらにも貸してくれよ」
若人は荒い息づかいの下、真霧に問いかける。
「な、いいよな?大事にするから」
「…っ、だ、だめ……っ」
そんなこと、諾えるわけがない。
戯れで言っているのか、それとも本気なのか、蕩けた頭ではわからなくて、だめだめとかぶりを振った。
すると男はむきになって突き上げてくる。
「なんで?いいだろっ」
「ひんッ、あぁ……っん」
「こんな、とろとろにあふれさせてさぁ…。はあ、すげえかわいい……っ」
男は奥をぐちゃぐちゃと捏ね回しながら、蜜をこぼす乳首に吸い付いた。
赤子のようにちゅくちゅくと吸われて、男の楔を包み込んでいる媚肉がきゅうっと蠕動する。
「やぁ……っ、同時に、しないで……っ、あぁ……んんっ」
「はあっ、乳首吸うとすごい締まる……っ、な?あんたも気持ちいい?」
「ん、んん…っ、いいっ、あぁ……っ、きもひ、いい……っ」
涙の膜の張った目で見上げながらこくこくと頷くと、若人の動きが更に激しくなった。
「へへっ、やった!じゃあもっとよくしてやるっ!」
「あっ、や…っ、あああ……ッ」
稚拙だけれど疲れを知らない腰つきでめちゃくちゃに最奥を抉られて、真霧はぎゅうぎゅうと男を締め付けながら、泣き喚いた。
「あ、あ、もう、果てる……っ、あ、ああ……っ!」
「くぅっ、俺も出る……っ、いくぞっ、俺の子絶対産んでっ!」
「ひぁあ…っ!も、だめえ……ッ!」
男がきつく真霧を抱き込み、奥深くに子種を撒き散らした瞬間、真霧もまた逆巻く絶頂の波にさらわれていた。
その後も男たちは次々に真霧の中に押し入り、粗野で逞しい腰使いや執拗な愛撫で真霧を悦ばせた。
いつの間に仲間を呼びに行ったのか、それとも淫らな声を聞きつけた者がいたのか、気づけばどんどん人が増え、数十人に入れ替わり立ち替わり抱かれた。
奥まで貫かれながら、口や手で奉仕をさせられ、顔や胸でも彼らの精を受け止めた。
日が傾く頃には真霧の体はどろどろに汚されていた。
「おい、あれ、検非違使じゃないか」
路地の向こうに人影が二つあるのに気づいた者が声を上げた。
夕日の逆光でよくは見えないが、太刀を佩いているのは分かる。
人影たちが、近づきながら声を張り上げた。
「者ども、散れ!早う散らぬと叩き切るぞ!」
「ちっ、まだまだいいところだってのに」
「なあに、連れて帰って続きをやろう」
男たちが真霧を抱えて逃げようした時、人影がすらりと抜刀した。
「その者は置いてゆけ」
「ひえっ」
夕日を浴びてぎらりと光る刀身に怯え、男たちは真霧を置いて脱兎の如く逃げ出して行く。
真霧を妻にすると言い張っていた若人は最後まで手を離さなかったが、斬られては元も子もないぞと頭を叩かれ、未練がましく何度も振り返りながら走り去った。
放心状態で座る真霧の肩に、黒い衣が着せ掛けられた。
検非違使と見誤られたのは、同行してきた武者たちだった。
彼らの背後にいた浪月が、上衣を脱いで真霧にかけたのだ。
頭を上げた真霧は、浪月の背後にもう一人、男がいることに気がつく。
その男が、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。
男が近づき、やがてその顔が鮮明に見えた刹那、真霧は驚愕に息を呑んだ。
「え────」
(そんな馬鹿な…………)
────なぜ、この方がここに?
汚らしい路地に似つかわしくない、艶やかに染められた直衣姿のその人物は、誰あろう、左大臣・影親その人だった。
「……はあ、なんだこれ……っ、すげえ……っ、きつくてぬるぬるしてあったかくて…っ、すげえ気持ちいいっ」
しっとりと温かい柔肉に絡みつかれた若人は、声を上擦らせ、がむしゃらに腰を使い始めた。
「あ……っ、あ、ああ……んっ」
荒々しく揺さぶられ、真霧は覆いかぶさる男の背に爪を立てる。
夢中で腰を振る若人を見て、仲間たちが笑う。
「初めての奴には、刺激が強過ぎたみてえだな」
「最初にこいつを味わっちまったら、もう他の女も男も抱けねえかもなあ」
男たちのからかいに、若人は腰を打ちつけながら言い返した。
「いいよ……っ、俺、こいつを妻にするから……っ」
その言葉に皆どっと沸き上がった。
「そりゃあいい!」
「わしらにも貸してくれよ」
若人は荒い息づかいの下、真霧に問いかける。
「な、いいよな?大事にするから」
「…っ、だ、だめ……っ」
そんなこと、諾えるわけがない。
戯れで言っているのか、それとも本気なのか、蕩けた頭ではわからなくて、だめだめとかぶりを振った。
すると男はむきになって突き上げてくる。
「なんで?いいだろっ」
「ひんッ、あぁ……っん」
「こんな、とろとろにあふれさせてさぁ…。はあ、すげえかわいい……っ」
男は奥をぐちゃぐちゃと捏ね回しながら、蜜をこぼす乳首に吸い付いた。
赤子のようにちゅくちゅくと吸われて、男の楔を包み込んでいる媚肉がきゅうっと蠕動する。
「やぁ……っ、同時に、しないで……っ、あぁ……んんっ」
「はあっ、乳首吸うとすごい締まる……っ、な?あんたも気持ちいい?」
「ん、んん…っ、いいっ、あぁ……っ、きもひ、いい……っ」
涙の膜の張った目で見上げながらこくこくと頷くと、若人の動きが更に激しくなった。
「へへっ、やった!じゃあもっとよくしてやるっ!」
「あっ、や…っ、あああ……ッ」
稚拙だけれど疲れを知らない腰つきでめちゃくちゃに最奥を抉られて、真霧はぎゅうぎゅうと男を締め付けながら、泣き喚いた。
「あ、あ、もう、果てる……っ、あ、ああ……っ!」
「くぅっ、俺も出る……っ、いくぞっ、俺の子絶対産んでっ!」
「ひぁあ…っ!も、だめえ……ッ!」
男がきつく真霧を抱き込み、奥深くに子種を撒き散らした瞬間、真霧もまた逆巻く絶頂の波にさらわれていた。
その後も男たちは次々に真霧の中に押し入り、粗野で逞しい腰使いや執拗な愛撫で真霧を悦ばせた。
いつの間に仲間を呼びに行ったのか、それとも淫らな声を聞きつけた者がいたのか、気づけばどんどん人が増え、数十人に入れ替わり立ち替わり抱かれた。
奥まで貫かれながら、口や手で奉仕をさせられ、顔や胸でも彼らの精を受け止めた。
日が傾く頃には真霧の体はどろどろに汚されていた。
「おい、あれ、検非違使じゃないか」
路地の向こうに人影が二つあるのに気づいた者が声を上げた。
夕日の逆光でよくは見えないが、太刀を佩いているのは分かる。
人影たちが、近づきながら声を張り上げた。
「者ども、散れ!早う散らぬと叩き切るぞ!」
「ちっ、まだまだいいところだってのに」
「なあに、連れて帰って続きをやろう」
男たちが真霧を抱えて逃げようした時、人影がすらりと抜刀した。
「その者は置いてゆけ」
「ひえっ」
夕日を浴びてぎらりと光る刀身に怯え、男たちは真霧を置いて脱兎の如く逃げ出して行く。
真霧を妻にすると言い張っていた若人は最後まで手を離さなかったが、斬られては元も子もないぞと頭を叩かれ、未練がましく何度も振り返りながら走り去った。
放心状態で座る真霧の肩に、黒い衣が着せ掛けられた。
検非違使と見誤られたのは、同行してきた武者たちだった。
彼らの背後にいた浪月が、上衣を脱いで真霧にかけたのだ。
頭を上げた真霧は、浪月の背後にもう一人、男がいることに気がつく。
その男が、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。
男が近づき、やがてその顔が鮮明に見えた刹那、真霧は驚愕に息を呑んだ。
「え────」
(そんな馬鹿な…………)
────なぜ、この方がここに?
汚らしい路地に似つかわしくない、艶やかに染められた直衣姿のその人物は、誰あろう、左大臣・影親その人だった。
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