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第1章 初恋の彼は、私の運命の人じゃなかった
Ep.48 記憶の迷宮 [後編]
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「さぁ、もうわかっただろ。早くここから出ていけ……!」
光さえ映さない、心を閉ざした真っ暗な瞳で、かつての自分がガイアスを見ていた。同時に、先ほどまでの麗らかな森の景色は霧散し、どこまでも広がる闇に包まれる。
上も下も、右も左もわからないその空間は、誰も信じられない、何も感じたくないと閉ざされた、幼い自分自身の心を体現しているかのようで辛い。
もう一度『出ていけ』と繰り返す少年の姿の自分に一歩、近づいた。
「……このまま帰るわけにはいかないな。俺の記憶を、返してもらわないと」
ガイアスに詰められた一歩分、今度は少年が後退んで声を荒げた。
「駄目だ!全部思い出したら、お前はまたあの子のの所に行くんだろ!一緒に生きたくなるんだろう!?それじゃ駄目だ、駄目なんだ!!お前と、……僕と、一緒に居たら、また大切な人が死んでしまう……!」
今にも泣きだしそうな悲痛な叫びに一瞬怯んだ。だけど。
(ここで、その通りだと諦めてしまったら、きっと俺は二度と、セレンの事を思い出せない)
“未来”を変えたいなら、きっとここが正念場だ。腹を括って、また一歩過去に近づく。また幼い自分が後ずさる。だから、いつまでも距離が縮まらない。
「はぁ……、我ながら強情だな。これじゃあ埒があかない」
「ーっ!?はっ、離せよ!」
ジリジリと繰り返した攻防に疲れて油断していたのだろう。一気に駆け寄って距離を詰めれば案外簡単に捕まえることができた。
「~~っ!僕はもう、誰とも一緒に居たくないんだ!だから離せよ!」
「ーっ!」
掴まれた腕を取り返そうと幼い自分が身を捩る。小さな手に叩かれ、握りしめていた桜の刺繍のハンカチーフがヒラリと下に落ちた。
しかし。
「……!少し、明るくなった……」
何もない暗闇が、ハンカチーフが触れた場所から広がる優しい光で少し明るくなる。お陰で、気づけた。
改めて見た目の前の幼い自分が、祖父が死んだあの日と同じ服装な事。
『会ってきなさい、貴方を世界で一番嫌っている相手とね』
ふと、この辺鄙な場所に自分を引き込んだあの男の言葉が蘇って、同時に納得した。
「……っ!お前なんか、僕なんか嫌いだ!魔力も、この髪も、瞳も、みんなみんな大嫌いだ!!もうほっといてくれ!!!」
泣き叫ぶ、かつての自分の声が響いている。
そうだ、俺は、俺自身が、世界中の誰よりも、自分が忌まわしくて、嫌いだった。
(だって皆、そう言ったから。誰かを愛して幸せになる未来なんて得ちゃいけないと、そう、思っていた)
……でも、きっと、そうじゃない。それを気づかせてくれた人が、今の自分には居る。
両手を伸ばして、苦しげに叫ぶ幼い自分を抱き締めた。
「もう良いんだ、お前は、孤独じゃなくていい」
「何を……、バカなことを……っ!」
「“誰とも一緒に居たくない”のは、“大切な人をもう失いたくない”からだろう」
暴れていた幼い自分が、少しおとなしくなった。
抱き締める力を少し強めて、静かに語り続ける。
「だって、僕の力が、いつだって不幸を呼ぶから……!僕のことなんて、誰も許してくれないから……!!」
「だったら、俺が許そう」
「ーー……っ!」
「黒髪に生まれたことも、魔力を持っていることも。屋敷が襲われたあの日、何も役に立たずに逃げ出した罪も、全て」
許して、その上で、ずっと背負って生きていく。出来れば、こんな自分を受けいれてくれた、優しい彼女と一緒に。
「髪色なんて、長く生きればその内褪せるさ。魔力は足枷じゃなく、大切な誰かを護る力にすればいい。お祖父様の、事、は……」
そう言えば、自分は祖父の弔いをきちんとしていない。墓の場所すら、知らなかった。
「……紹介したい、大切な人が居るんだ。だから今度、ちゃんと会いに行こう。お前も、一緒に」
「……っ!!」
幼い自分の手が、ぎゅうっとガイアスの服を握りしめポロポロと静かに泣き始める。
「その為にも、お前の持ってる記憶が必要なんだ。拐われてしまった愛しい人を、このままじゃ助けにいけない。約束しただろ?『必ず見つける』と」
「……、それって」
ハンカチーフが放つ光が強さを増していく。段々白くなっていく世界は、長い夢から覚める直前のようだ。
そうだ、もう。長い長い、迷宮のような悪夢はおしまいだ。
「お前の全てを、俺が受け入れよう。だから、さぁ」
『帰っておいで』
幼い自分が頷いた気配の直後、抱き締めていた腕の中が軽くなる。ガイアスの腕の中で光の粒子に変わったそれが、身体の中に流れ込んで来た。
『忌み子の“忌み”って嫌われてる人に使う言葉でしょう?ルカもルナも、もちろん私も貴方が好きよ。好かれてるなら忌み子じゃないよね』
『お誕生日おめでとう。それから、生まれてきてくれて、ありがとう』
『私、ガイアの髪好きよ。穏やかな夏の夜空みたいな色で、吸い込まれそうになるもの』
流れ込んでくる記憶と共に、温かな声が頭に響く。同時に、幼いあの日の思い出の少女と、セレンの姿が重なった。
「さぁ、迎えに行こう」
ひとりでに舞い上がったハンカチーフが、強い光の柱となって闇の空間を打ち砕く。くずれて行く周りを見ながら、あれに導かれていると、何故だかそうわかった。
飛んでいくハンカチーフを追いかけ、光の先へと飛び込む。
一足先に地上に出たハンカチーフが、ひらりと石造りの床に落ちた。
「燃やさないで!!そのハンカチが……っ、私の初恋の始まりなんだからぁぁぁっ!!!」
同時に聞こえた彼女の声に、辺りの景色が鮮明になる。巨大な竜の口から、今にも業火が吐き出されようとしていた。走っても間に合わない距離だ。
だから、手元に風を集めるように魔力を集める。
初めて彼女と出会ったあの日に使ったのもそう言えば風の魔法だった。大丈夫。もう、この力を恐れる理由は何もない。
「旋風よ、万物を吹き飛ばせし見えない矛となれ。トゥルビオン!!」
吹き荒れた旋風が、業火ごと竜を吹き飛ばす。
そして、倒れていたセレンを正面から抱き締める。驚いた顔をしている彼女の耳元に、囁いた。
「『やっと、見つけた』」
『必ず会いに行くって言ったでしょ?』
そんな言葉をひとつ残して、幼い自分は消えて行った。
~Ep.48 記憶の迷宮 [後編]~
『会いたかった、探していた。始まりのあの日から、心奪われた君だけを』
光さえ映さない、心を閉ざした真っ暗な瞳で、かつての自分がガイアスを見ていた。同時に、先ほどまでの麗らかな森の景色は霧散し、どこまでも広がる闇に包まれる。
上も下も、右も左もわからないその空間は、誰も信じられない、何も感じたくないと閉ざされた、幼い自分自身の心を体現しているかのようで辛い。
もう一度『出ていけ』と繰り返す少年の姿の自分に一歩、近づいた。
「……このまま帰るわけにはいかないな。俺の記憶を、返してもらわないと」
ガイアスに詰められた一歩分、今度は少年が後退んで声を荒げた。
「駄目だ!全部思い出したら、お前はまたあの子のの所に行くんだろ!一緒に生きたくなるんだろう!?それじゃ駄目だ、駄目なんだ!!お前と、……僕と、一緒に居たら、また大切な人が死んでしまう……!」
今にも泣きだしそうな悲痛な叫びに一瞬怯んだ。だけど。
(ここで、その通りだと諦めてしまったら、きっと俺は二度と、セレンの事を思い出せない)
“未来”を変えたいなら、きっとここが正念場だ。腹を括って、また一歩過去に近づく。また幼い自分が後ずさる。だから、いつまでも距離が縮まらない。
「はぁ……、我ながら強情だな。これじゃあ埒があかない」
「ーっ!?はっ、離せよ!」
ジリジリと繰り返した攻防に疲れて油断していたのだろう。一気に駆け寄って距離を詰めれば案外簡単に捕まえることができた。
「~~っ!僕はもう、誰とも一緒に居たくないんだ!だから離せよ!」
「ーっ!」
掴まれた腕を取り返そうと幼い自分が身を捩る。小さな手に叩かれ、握りしめていた桜の刺繍のハンカチーフがヒラリと下に落ちた。
しかし。
「……!少し、明るくなった……」
何もない暗闇が、ハンカチーフが触れた場所から広がる優しい光で少し明るくなる。お陰で、気づけた。
改めて見た目の前の幼い自分が、祖父が死んだあの日と同じ服装な事。
『会ってきなさい、貴方を世界で一番嫌っている相手とね』
ふと、この辺鄙な場所に自分を引き込んだあの男の言葉が蘇って、同時に納得した。
「……っ!お前なんか、僕なんか嫌いだ!魔力も、この髪も、瞳も、みんなみんな大嫌いだ!!もうほっといてくれ!!!」
泣き叫ぶ、かつての自分の声が響いている。
そうだ、俺は、俺自身が、世界中の誰よりも、自分が忌まわしくて、嫌いだった。
(だって皆、そう言ったから。誰かを愛して幸せになる未来なんて得ちゃいけないと、そう、思っていた)
……でも、きっと、そうじゃない。それを気づかせてくれた人が、今の自分には居る。
両手を伸ばして、苦しげに叫ぶ幼い自分を抱き締めた。
「もう良いんだ、お前は、孤独じゃなくていい」
「何を……、バカなことを……っ!」
「“誰とも一緒に居たくない”のは、“大切な人をもう失いたくない”からだろう」
暴れていた幼い自分が、少しおとなしくなった。
抱き締める力を少し強めて、静かに語り続ける。
「だって、僕の力が、いつだって不幸を呼ぶから……!僕のことなんて、誰も許してくれないから……!!」
「だったら、俺が許そう」
「ーー……っ!」
「黒髪に生まれたことも、魔力を持っていることも。屋敷が襲われたあの日、何も役に立たずに逃げ出した罪も、全て」
許して、その上で、ずっと背負って生きていく。出来れば、こんな自分を受けいれてくれた、優しい彼女と一緒に。
「髪色なんて、長く生きればその内褪せるさ。魔力は足枷じゃなく、大切な誰かを護る力にすればいい。お祖父様の、事、は……」
そう言えば、自分は祖父の弔いをきちんとしていない。墓の場所すら、知らなかった。
「……紹介したい、大切な人が居るんだ。だから今度、ちゃんと会いに行こう。お前も、一緒に」
「……っ!!」
幼い自分の手が、ぎゅうっとガイアスの服を握りしめポロポロと静かに泣き始める。
「その為にも、お前の持ってる記憶が必要なんだ。拐われてしまった愛しい人を、このままじゃ助けにいけない。約束しただろ?『必ず見つける』と」
「……、それって」
ハンカチーフが放つ光が強さを増していく。段々白くなっていく世界は、長い夢から覚める直前のようだ。
そうだ、もう。長い長い、迷宮のような悪夢はおしまいだ。
「お前の全てを、俺が受け入れよう。だから、さぁ」
『帰っておいで』
幼い自分が頷いた気配の直後、抱き締めていた腕の中が軽くなる。ガイアスの腕の中で光の粒子に変わったそれが、身体の中に流れ込んで来た。
『忌み子の“忌み”って嫌われてる人に使う言葉でしょう?ルカもルナも、もちろん私も貴方が好きよ。好かれてるなら忌み子じゃないよね』
『お誕生日おめでとう。それから、生まれてきてくれて、ありがとう』
『私、ガイアの髪好きよ。穏やかな夏の夜空みたいな色で、吸い込まれそうになるもの』
流れ込んでくる記憶と共に、温かな声が頭に響く。同時に、幼いあの日の思い出の少女と、セレンの姿が重なった。
「さぁ、迎えに行こう」
ひとりでに舞い上がったハンカチーフが、強い光の柱となって闇の空間を打ち砕く。くずれて行く周りを見ながら、あれに導かれていると、何故だかそうわかった。
飛んでいくハンカチーフを追いかけ、光の先へと飛び込む。
一足先に地上に出たハンカチーフが、ひらりと石造りの床に落ちた。
「燃やさないで!!そのハンカチが……っ、私の初恋の始まりなんだからぁぁぁっ!!!」
同時に聞こえた彼女の声に、辺りの景色が鮮明になる。巨大な竜の口から、今にも業火が吐き出されようとしていた。走っても間に合わない距離だ。
だから、手元に風を集めるように魔力を集める。
初めて彼女と出会ったあの日に使ったのもそう言えば風の魔法だった。大丈夫。もう、この力を恐れる理由は何もない。
「旋風よ、万物を吹き飛ばせし見えない矛となれ。トゥルビオン!!」
吹き荒れた旋風が、業火ごと竜を吹き飛ばす。
そして、倒れていたセレンを正面から抱き締める。驚いた顔をしている彼女の耳元に、囁いた。
「『やっと、見つけた』」
『必ず会いに行くって言ったでしょ?』
そんな言葉をひとつ残して、幼い自分は消えて行った。
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