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第1章 初恋の彼は、私の運命の人じゃなかった
Ep.49 完全勝利
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抱き締められた視界の端で、艶やかな黒髪が揺れる。信じられない気持ちで、その背中にぎゅうっとしがみついた。
「が、ガイア……?」
「あぁ、迎えに来た。遅くなってごめんな」
骨張った男性らしいガイアの手が、壊れ物を扱うみたいに私の頬に優しく触れる。空色のハンカチで額も拭われた。
「煤が付いてるな……、これがあって良かった。怪我はないか?」
「う、うん、ありがとう。でも、ハンカチ汚れちゃうよ……?」
「後で洗えばいいさ。元々、お前が直してくれたものだ」
穏やかな表情のガイアの言葉に目を見開く。
「ガイア、もしかして……!きゃあっ!!」
「おっと!一撃じゃ駄目だったか、意外と頑丈だな」
突風に吹き飛ばされて倒れていた竜化所長がまた暴れだした。何発も飛んでくる火の玉を、水をまとわせた剣でガイアが全て弾き返す。
(魔法だ……!あんなに使うの怖がってたのに!)
「凍てつく氷塊よ、戒めの鎖となりて化の者を封じよ。コンジェラシオン!」
一瞬にして現れた巨大な氷山が竜所長を閉じ込めた。ドラゴンの氷漬けと言うとんでもない光景と、ガイアの本気がここまでの強さだったことに唖然としてる間に、ひょいっと抱えあげられた。
「きゃあっ!ちょ、どこ行くの!?」
「ここ地下だろ?このままここで戦って万が一崩れたら不味い、とにかく外に出るぞ!」
「う、うん!ーっ!ガイア、あれ!」
お姫様抱っこでガイアに抱えられたまま後ろを指差す。ガイアもちらっと背後を見てから、小さく舌を鳴らした。
「もう脱出しやがったか、炎と闇属性に氷は相性悪かったな……。ったく、魔物化してもしつこい変態所長が」
「ガイア、貴方やっぱり記憶……っひゃん!」
「ちょっと黙っとけ、舌噛むぞ!」
追ってくる竜を振り切るようにガイアが走る速度を上げた。ちょっ、速い速い速い、速いです!バイク乗ってる並みの速さに、振り落とされないように必死にガイアにしがみつくしか出来なかった。
「くそ、どこまで行ってもただの通路だ。階段の一つも無いのか!?」
せめて出口探しくらい役立とうと、必死に周りに目を凝らす。そして、見つけた。
「ガイア!あそこのレンガひとつだけ色が違うわ、隠し扉のスイッチとかじゃないかな!?」
「ーっ!セレンでかした!!」
バンっとガイアがその色が違うレンガを叩く。鈍い歯車の軋む音がして、目の前の壁が二つに割れた。その先に、遠くから光が漏れている階段が現れる。
そのまま一気に出口であろう重たい鉄扉の真下にたどり着いたのは良いものの。背後にはもう竜所長が迫ってきている。幸い階段の部分が人が二人通るのが限界くらい狭くて頑丈だから、入っては来れないみたいだけど……。
「駄目だな、留め具が錆び付いてやがる。随分長いこと放置されていたらしいな」
「そんな……!ど、どうしよう。なんか油とか無いかな!?」
「いや、錆びきった後にそんなものを少し垂らしても焼け石に水にしかならないだろ。それよりも……、ーっ!」
開かない扉に万事休すだ。あたふたする私に対しガイアは至って冷静で、後ろで竜所長が咆哮を上げたことにも驚かず、ガイアの身長と同じくらいの長い剣を素早く構える。
『ギャオォォォォッ!!!!』
ビリビリと空気が揺れるような咆哮が響いて、特大の火球がこちら目掛けて飛んでくる。ガイアが私を抱き締めて、その攻撃を剣で受け止める。そしてなんと、そのまま受け流して出口の扉に激突させた。
2人で押してもテコでも動かなかった重たい扉が熱で焼き消える。そのまま地上に飛び出した。
ひらり、と、一枚の花びらが降ってきて顔を上げる。
目の前の絶景にただ、息を飲んだ。
「……っ!綺麗……」
白から始まり、淡い水色から濃い青へ。果てが見えないくらいに広がるグラデーションの花畑はまるで、澄み渡る海のように美しい。
その、丁度ど真ん中の辺りに、純白の墓石が二人分。立っていた。
「そうか、ここに眠ってたんだな……お祖父様」
ガイアのその切ないような、感慨深いような呟きをかき消すような破壊音が背後で響く。
竜所長が階段と扉を破壊してここまで追ってきたのだ。
血走った鋭いその瞳が、花の海に静かに眠る二人の墓石に狙いを定めた。
「ーっ!しまった!」
飛び立った竜の口から、魔力の渦が巻き起こる。そしてそのまま、全てを焼き払いそうな黒い炎が墓石に放たれた。
桜のハンカチーフを握りしめたまま、墓石を護るために飛び出す。
「(ようやく見つけられたお祖父様のお墓、話したいことだって、まだまだたくさんある筈。だから……)……っ、これ以上、ガイアから大切なモノを奪っちゃ駄目ーーっっ!!!」
力の限り叫んだ瞬間、ブワッとピンク色の光の粒子が舞い上がる。その粒子に相殺されるように、黒い炎は墓石に当たることなく霧散して、消えて行った。
一気に力が抜けてふらついた私を、ガイアが優しく抱き止めてくれる。
「あの野郎、俺の記憶を奪うわセレンの事は拐うわ、本当に好き放題やってくれるじゃないか」
切れ長のガイアの瞳が、遥か上空を旋回している竜所長を睨む。でも……。
「あんなに高く飛んでたら流石に魔法当たらないよね?どうしよう、私が囮に……いたっ!」
「馬鹿言うな。もう二度とあんな奴に、お前を渡さねーよ」
低い声で囁かれて、心臓が跳ね上がる。『大人しく護られてろ』と微笑んだガイアが、天高く右手を掲げた。
「安心しろ、殺しやしねえよ。ただ……、死ぬほど痛いぜ!」
ただのモブの私にもわかるくらいの強大な魔力が辺りに立ち込め、天に集まる。バチバチと音が鳴り始めたかと思うと、ガイアに耳を塞がれる。これって、もしかして……!
「魔に取り憑かれ、心を棄てし愚か者よ、天の怒りに裁かれよ。ディユ・エクレール!!」
その瞬間、轟いた稲妻が飛んでいた竜所長を貫いた。額に光っていた竜玉も撃ち抜かれて砕け散る。
砕けた黒い破片と一緒に、黒焦げになった竜が降ってくる。その間に少しずつ、鱗が剥がれ落ちて行って……、花畑に落下した竜は、元の人間の所長に戻っていた。
「おのれ、この、化け、物、が……!セレスティア、さまから、離れ、ろ……」
息も絶え絶えなのに、それでもまだガイアを侮辱するマークス所長。でも、ガイアはそれを鼻で笑った。
「はっ、本物の化け物になりさがった奴が何を言う。それに、何とでも言え。俺は今後、誰に疎まれようと、この力で……」
そこで言葉を切ったガイアの双眸が、真っ直ぐに私を捉える。その眼差しの熱さに、トクンと胸が鳴く。
「愛する女を護れれば、それでいい」
ボンっと、一気に体温が上がったのがわかった。え、……え?今のってつまり、いや、でもガイアが好きなのは私じゃない筈で、でも、だったらなんでそんな、えぇぇ……!?
「……ははっ、顔真っ赤」
「だっ、だだ、だってーーっっ!」
「そんな表情《かお》すんなよ、自惚れたくなるだろ」
「~~~っ!」
混乱したまま肩を抱き寄せられて、甘い声の囁きに顔が熱くなる私。それを見て地面に這いつくばったまま私に伸ばされたマークス所長の手を、ガイアが蹴り飛ばした。
「あんたにセレンは渡さない。竜玉ももう無いし、その身体では逃げることも出来ないだろう。諦めろ、この勝負、お前の負けだ!」
「ーーっっ!くそ……、くそぉぉぉぉっ!」
悔しげに地面に這いつくばるマークス所長に、戦う術は無い。
ガイアの力強い勝利宣言を祝うように、穏やかな風が花の海にさざ波を起こして消えて行った。
~Ep.49 完全勝利~
『恋の勝負の面でなら、私も既に完敗です……!』
「が、ガイア……?」
「あぁ、迎えに来た。遅くなってごめんな」
骨張った男性らしいガイアの手が、壊れ物を扱うみたいに私の頬に優しく触れる。空色のハンカチで額も拭われた。
「煤が付いてるな……、これがあって良かった。怪我はないか?」
「う、うん、ありがとう。でも、ハンカチ汚れちゃうよ……?」
「後で洗えばいいさ。元々、お前が直してくれたものだ」
穏やかな表情のガイアの言葉に目を見開く。
「ガイア、もしかして……!きゃあっ!!」
「おっと!一撃じゃ駄目だったか、意外と頑丈だな」
突風に吹き飛ばされて倒れていた竜化所長がまた暴れだした。何発も飛んでくる火の玉を、水をまとわせた剣でガイアが全て弾き返す。
(魔法だ……!あんなに使うの怖がってたのに!)
「凍てつく氷塊よ、戒めの鎖となりて化の者を封じよ。コンジェラシオン!」
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「きゃあっ!ちょ、どこ行くの!?」
「ここ地下だろ?このままここで戦って万が一崩れたら不味い、とにかく外に出るぞ!」
「う、うん!ーっ!ガイア、あれ!」
お姫様抱っこでガイアに抱えられたまま後ろを指差す。ガイアもちらっと背後を見てから、小さく舌を鳴らした。
「もう脱出しやがったか、炎と闇属性に氷は相性悪かったな……。ったく、魔物化してもしつこい変態所長が」
「ガイア、貴方やっぱり記憶……っひゃん!」
「ちょっと黙っとけ、舌噛むぞ!」
追ってくる竜を振り切るようにガイアが走る速度を上げた。ちょっ、速い速い速い、速いです!バイク乗ってる並みの速さに、振り落とされないように必死にガイアにしがみつくしか出来なかった。
「くそ、どこまで行ってもただの通路だ。階段の一つも無いのか!?」
せめて出口探しくらい役立とうと、必死に周りに目を凝らす。そして、見つけた。
「ガイア!あそこのレンガひとつだけ色が違うわ、隠し扉のスイッチとかじゃないかな!?」
「ーっ!セレンでかした!!」
バンっとガイアがその色が違うレンガを叩く。鈍い歯車の軋む音がして、目の前の壁が二つに割れた。その先に、遠くから光が漏れている階段が現れる。
そのまま一気に出口であろう重たい鉄扉の真下にたどり着いたのは良いものの。背後にはもう竜所長が迫ってきている。幸い階段の部分が人が二人通るのが限界くらい狭くて頑丈だから、入っては来れないみたいだけど……。
「駄目だな、留め具が錆び付いてやがる。随分長いこと放置されていたらしいな」
「そんな……!ど、どうしよう。なんか油とか無いかな!?」
「いや、錆びきった後にそんなものを少し垂らしても焼け石に水にしかならないだろ。それよりも……、ーっ!」
開かない扉に万事休すだ。あたふたする私に対しガイアは至って冷静で、後ろで竜所長が咆哮を上げたことにも驚かず、ガイアの身長と同じくらいの長い剣を素早く構える。
『ギャオォォォォッ!!!!』
ビリビリと空気が揺れるような咆哮が響いて、特大の火球がこちら目掛けて飛んでくる。ガイアが私を抱き締めて、その攻撃を剣で受け止める。そしてなんと、そのまま受け流して出口の扉に激突させた。
2人で押してもテコでも動かなかった重たい扉が熱で焼き消える。そのまま地上に飛び出した。
ひらり、と、一枚の花びらが降ってきて顔を上げる。
目の前の絶景にただ、息を飲んだ。
「……っ!綺麗……」
白から始まり、淡い水色から濃い青へ。果てが見えないくらいに広がるグラデーションの花畑はまるで、澄み渡る海のように美しい。
その、丁度ど真ん中の辺りに、純白の墓石が二人分。立っていた。
「そうか、ここに眠ってたんだな……お祖父様」
ガイアのその切ないような、感慨深いような呟きをかき消すような破壊音が背後で響く。
竜所長が階段と扉を破壊してここまで追ってきたのだ。
血走った鋭いその瞳が、花の海に静かに眠る二人の墓石に狙いを定めた。
「ーっ!しまった!」
飛び立った竜の口から、魔力の渦が巻き起こる。そしてそのまま、全てを焼き払いそうな黒い炎が墓石に放たれた。
桜のハンカチーフを握りしめたまま、墓石を護るために飛び出す。
「(ようやく見つけられたお祖父様のお墓、話したいことだって、まだまだたくさんある筈。だから……)……っ、これ以上、ガイアから大切なモノを奪っちゃ駄目ーーっっ!!!」
力の限り叫んだ瞬間、ブワッとピンク色の光の粒子が舞い上がる。その粒子に相殺されるように、黒い炎は墓石に当たることなく霧散して、消えて行った。
一気に力が抜けてふらついた私を、ガイアが優しく抱き止めてくれる。
「あの野郎、俺の記憶を奪うわセレンの事は拐うわ、本当に好き放題やってくれるじゃないか」
切れ長のガイアの瞳が、遥か上空を旋回している竜所長を睨む。でも……。
「あんなに高く飛んでたら流石に魔法当たらないよね?どうしよう、私が囮に……いたっ!」
「馬鹿言うな。もう二度とあんな奴に、お前を渡さねーよ」
低い声で囁かれて、心臓が跳ね上がる。『大人しく護られてろ』と微笑んだガイアが、天高く右手を掲げた。
「安心しろ、殺しやしねえよ。ただ……、死ぬほど痛いぜ!」
ただのモブの私にもわかるくらいの強大な魔力が辺りに立ち込め、天に集まる。バチバチと音が鳴り始めたかと思うと、ガイアに耳を塞がれる。これって、もしかして……!
「魔に取り憑かれ、心を棄てし愚か者よ、天の怒りに裁かれよ。ディユ・エクレール!!」
その瞬間、轟いた稲妻が飛んでいた竜所長を貫いた。額に光っていた竜玉も撃ち抜かれて砕け散る。
砕けた黒い破片と一緒に、黒焦げになった竜が降ってくる。その間に少しずつ、鱗が剥がれ落ちて行って……、花畑に落下した竜は、元の人間の所長に戻っていた。
「おのれ、この、化け、物、が……!セレスティア、さまから、離れ、ろ……」
息も絶え絶えなのに、それでもまだガイアを侮辱するマークス所長。でも、ガイアはそれを鼻で笑った。
「はっ、本物の化け物になりさがった奴が何を言う。それに、何とでも言え。俺は今後、誰に疎まれようと、この力で……」
そこで言葉を切ったガイアの双眸が、真っ直ぐに私を捉える。その眼差しの熱さに、トクンと胸が鳴く。
「愛する女を護れれば、それでいい」
ボンっと、一気に体温が上がったのがわかった。え、……え?今のってつまり、いや、でもガイアが好きなのは私じゃない筈で、でも、だったらなんでそんな、えぇぇ……!?
「……ははっ、顔真っ赤」
「だっ、だだ、だってーーっっ!」
「そんな表情《かお》すんなよ、自惚れたくなるだろ」
「~~~っ!」
混乱したまま肩を抱き寄せられて、甘い声の囁きに顔が熱くなる私。それを見て地面に這いつくばったまま私に伸ばされたマークス所長の手を、ガイアが蹴り飛ばした。
「あんたにセレンは渡さない。竜玉ももう無いし、その身体では逃げることも出来ないだろう。諦めろ、この勝負、お前の負けだ!」
「ーーっっ!くそ……、くそぉぉぉぉっ!」
悔しげに地面に這いつくばるマークス所長に、戦う術は無い。
ガイアの力強い勝利宣言を祝うように、穏やかな風が花の海にさざ波を起こして消えて行った。
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