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班決め

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「周のお爺さんとお婆さんが会社に尋ねてきたよ。」

そうれおんに聞いてから1週間が経った。れおんは2人の話に違和感を覚えたこと、今の時点では養子縁組を保留にして欲しいことを僕に話した。

れおんが言うことが1番大事だから僕はその言葉通りにすることにした。


「周!!今日は修学旅行の話し合いだって!!神谷くんが言ってた!」

ハルヒは初海外、旅行も初めてだから楽しみなんだって。僕とハルヒは特待生の特典として修学旅行費も無料だ。だから、かかる費用は当日のお小遣いだけ。ハルヒはそのために夏休みちょっと無理してバイトしたんだって。

まあ、それで体調崩して神谷くんに怒られたみたいだけど。そのおかげで付き合うことになったとも言ってたけど、相当怒られたみたいで今は無理しないほどしかアルバイトはしてないみたいだ。

「席につけー!」

先生がやってきて今日は修学旅行の班決めと部屋割りを決めることが伝えられた。

「前回のテストの上位5人はスイートルームだ。特待生2人は2人部屋、残りは3人部屋に分かれてくれ。そのほかは4人部屋になるから話し合ってくれ。ただし、Ωの生徒はΩ同士で同室になること。このクラスにはほとんどいないから大丈夫か。班行動の班は3人1組。班長も決めてくれ。じゃあ適当に話し合って、決まったら委員長は職員室に報告に来い。残り時間は好きにしろー。一応2コマ分今日の話し合いに当ててるからな。」

そう言って先生は教室を去っていった。

すごいな、、さすがお金持ち学校。上位5人だけとはいえ、スイートルーム、、、。

「周!!3人で班組もうよ!部屋も一緒で嬉しいね!!」

「うん、、、」

「どうしたの?」

修学旅行に行く日が近づくにつれて不安なことが一つある。

れおんを1人で残すこと。

「僕が寂しいのもそうなんだけど、未だにうなされてる時あるんだ、時々だけど、周ごめんって泣きそうな声でつぶやいてるの。だから、れおんを1人にするのが不安。僕自身もれおんがいない日が久しぶりだから魘されるかもしれなくて、ちょっと怖いしね。」

ホテルは昔を思い出すから嫌い。この間の旅行はリゾートって感じのホテルだったしれおんが常に横にいたから大丈夫だったけど、今回は、、、。怖い。

「そっか。それは不安だよね、、、周がうなされた時僕はどうすればいい?」

ハルヒがそう言ってくれたのが嬉しくて、でもまだ僕の昔のことちゃんと話せてないから話さなくちゃと強く思った。

「ハルヒ、そのことも含めて話したい、僕のこと。」

「じゃあ今から特待生用の自習スペース行く?僕たちは決め終わったし。班長は神谷くんにすればいいしさ。」

「うん。神谷くんにも聞いてもらう。」

そうして3人で自習スペースへ向かった。
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