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買い物

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「これも似合うわ!!あっ、これも!」

土曜日の朝退院して、1日ゆっくり過ごした次の日、朝れおんの実家に朝イチで行ってその直後にお義母さんと出かけて約2時間。

僕はもう何着目になったかわからないほど服を取っ替え引っ替え着替えている。

「お、お義母さん、、僕制服きるからこんなに着ないですし、申し訳ないですよ、、、」

「いいのよ~!夜は制服から着替えるし、休日は毎回違う服着てれおんを悩殺しちゃいなさい!!部屋着もたくさん買いましょうね!!」

すごい、、れおんも僕にたくさん買ってくれるけどお義母さんはそれ以上に爆買いする。女の人とっていうか母親?と一緒に買い物に行ったことなんてないから似合うって言われてどう反応していいのかとか、買ってくれた時にありがとう以外になんて言えばいいのかわからない。

ただ一つ、嬉しいって思いだけはすごい強いんだけどな。どうすればお義母さんやお義父さんに伝わるかな。

「よし!じゃあ、ランチにしましょ!その後れおんのプレゼント買いましょう?」

その一言で爆買いタイムは終了となった。お手伝いさんが付いてきてくれていたから荷物はあっという間になくなって車に持って行ったみたい。



「足は痛くない?よかったわ。大きな怪我なく、頭の検査も以上なかったんでしょ?」

「はい。ご心配おかけしてすいません。入院してお金もかかっちゃったと思うし、、」

「周くん、もう家族でしょ?そんなこと気にしないで?あなたが無事ならそれでいいのよ。」

「ありがとう、ございます。僕、本当になんてお礼言ったらいいのか。」

「じゃあ1つ、私のお願い聞いてくれる?」

「はい。」

お義母さんのお願い?こんな真剣な顔してされるお願いって、、なに?父様みたいに、、、いや、そんなことしない人だ。大丈夫、、、。


「れおんを頼ってあげて?」

「ぇ??」

「あの子、今回のこと気にしてる。私だって周くんが何か隠していること分かるぐらいだもの。れおんはもっと感じてると思うの。最愛の番が、傷ついてるのに助けられないもどかしさ、悔しさを感じてる。」

「・・・・。」

「今日話せっていうんじゃないの。少しずつでいい。誰かに頼ることを覚えなさい?これまでのあなたは人に頼ることができない環境で、その中で生きてきたんだもの、すぐ頼るなんて難しいと思うわ
。でもね、れおんも、私たちも、あなたの味方なの。あなたのことが大好きなのよ。」

「っ、、、~っ、、ぅ、、ぁ、ありがとう、、ございます、、、」

「あらあら、泣かせちゃったわね。れおんに怒られちゃうかしら。」

その後の買い物はお義母さんが僕とずっと手を繋いでくれた。

幼稚園の時にお母さんと手を繋いで以来だな。こんなに暖かいのか。
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