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初めての仲直り

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「改めて、本当にごめん。大人気なかった。俺がこれまで思ってたこと、言ってもいい?」

「うん。」

「でも、これだけは聞いて。俺が周のこと、何より大切なのに変わりはない。」

「・・・うん。」

「・・・俺、周は俺のこと本当に好きなのか不安だった。周が1番辛い時に手を差し伸べて、弱っている周につけこんだ。」   「そんなこと!!」

「いいから、聞いて?吊り橋効果みたいにさ、もしかしたら、好きになったから付き合った。っていうのはすぐに覆ってしまうのかもしれない。そう思ってしまってた。後ろめたさがあるのに周のことを独占したくてたまらなくて、周のことを他の誰にも見せたくなくて、学校に行きたいっている周が、学校でいい人に出会ってしまったらどうしようとかそうやって不安に思ってた。」

れおん、、
胸が苦しくなる。

「だから、泰生と仲良くなっていくのを見たら、不安で不安で仕方なかった。ただの嫉妬。それを、周に当たった。本当にごめん。」

僕、だめだな。
自分のことに精一杯でれおんのこと、全然考えられてなかったじゃないか。
れおんがこう思っていたのは付き合ってすぐからだろう。ずっと、ずっと後ろめたさがありながら俺と付き合ってくれていた。

れおんの手が少し震えている。怖いんだ。本音を話すことは怖い。怖くて仕方ないはずだ。
それでも、れおんは僕に全て話してくれた。だったら僕もそれに応えなければ。

「れおん、僕、れおんが思っている以上にれおんのこと大好きだよ?僕にこんなに優しくしてくれた人いないし、それにねそれだけじゃないんだ。れおんといると苦しくなるの。」

苦しくなると言った途端にれおんが息を呑んだのがわかった。

「・・ぼ、僕、れおんのこと好き。好きなの。泰生さんと、仲良さそうなの見て、嫌だったの!苦しかったの!僕に見せる顔と違って、それが苦しくて仕方なかったの!!!」

感情が大きく動いてしまって涙をボロボロ溢しながら訴えた。

「お、俺に嫉妬、してくれた、の?」

「・・・した。」

「ほんと、に、俺のこと、ほんとに、好き?」

その言葉にむかっとした。

「好きだって!!!言ってんじゃん!!僕は!!れおんのこと世界で一番!!愛してるの!!」






「・・・れおん、泣いてる?」

僕を抱きしめたままではあるが鼻を啜る音が聞こえる。
れおん、ごめんね。そんなに不安にさせてたんだ。ごめん。

「俺、ちゃんと言うからっ!思ったこと、言う。だから、周も不安なことあったら言って。お願い。」

「うん。言う。れおんもね。約束。」

「周、キスしていい?今、したい。」

2人とも涙でぐしゃぐしゃになりながらしたキスはなんだかこれまでより心があったかくなって、でもドキドキして、幸せな瞬間だった。
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