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突然
しおりを挟む「ん、、れお、くるし」
「っ、ご、ごめん。つい夢中になって」
これまでより長くて、苦しくなってしまった。れおんの手も口も全部愛しくて仕方なくて、話し合って初めてちゃんとした恋人になれたような気がする。
「・・・れおん、僕幸せ。こんなに幸せでいいの?れおんのおかげであり得ない毎日送ってる。この日常が崩れるの怖いよ。」
「俺もそう思ってるよ。でもきっと、もっともっと幸せってある気がする。だって俺、毎日周への好きが膨れてってるもん。」
「・・・うん。僕もだ。ねぇ、今日抱きしめて寝てくれる?」
「もちろん。」
れおんに抱きしめられながら寝ると悪夢を見ることもない。ただふわふわしてような感覚になる。
僕が寝るまで頭を撫で続けてくれる。それが気持ちよくて仕方ない。
今日、いつもよりいい匂いがする。
また朝になって1日が始まれば今日よりもっとれおんのこと好きになる。
僕にはもうこの人しかいない。
ずっと怖いって思ってたけど、れおんとそういうこと出来る気がする。それに、そうすれば僕に発情期が来たときにれおんとすぐにでも番になれるかもしれない。番になればれおんは僕だけのになるよね。
って、何考えてんだろう。焦るな。焦ってれおんを拒否してしまった時が怖い。
れおんにさらにぎゅっと抱きつく。
「どうした?なんか不安なことある?」
「・・・れおんのこと好きすぎてどうしたらいいかわからない。」
「・・・俺どう言ったらいい?嬉しすぎて悩み事に聞こえないよ。」
れおんを独り占めしたいよ。
そう思い目を閉じようとしたその時だった
ブワッ
「!?!?っ!!!!周、こ、これって」
「っ、はっ、、、っ、、な、にこれ、、っっ、はっはぁはぁ、、っ」
「発情期、だ。よ、抑制剤」
ベッドから降りようとしたれおんの腕を掴む。僕から離れないでくれとそう思いながら必死にれおんにしがみついた。
「触って、おねがぃ、、れおん」
「・・・怖くない?」
「れおんに触ってほしい、、おねがぃ、」
その言葉を発した後すぐにれおんによって唇が塞がれた。
本来であれば中学生のうちにはくる発情期。僕はストレスのせいなのか体がどこかおかしいのかなかなかこなかった。
こんなに辛いものなんて知らなかった。
発情期は遅く始まれば症状が重くなることが多い。僕はもう16だ。おそらく重い方なのだと思う。
れおんが触れるところ全てに反応してしまう。れおんが欲しくて欲しくてたまらない。こんな自分知らない。と断言できるほど未知な自分を目の当たりにしている。
「周、触るからね?」
それに応えるように僕かられおんにキスをした。
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