燃える銃弾

takezaru

文字の大きさ
上 下
8 / 11
後編

暴走の始まり

しおりを挟む
刑事の三上は芝警察署を慌てて飛び出し、電話先の場所へと走っていった、外は強い大雨が走る三上の持つ傘に強く雨粒が打ち付けていく、だが三上はそれを気にすることなく走り続けた、夜の10時真城は芝警察署に電話して以降しばらく閉まっている店のシャッターに身を寄せながら座り込んでいた、真城は雨に打たれる感覚が失くしたかのように頭の中は今までに起きた自分の危機を振り返り只ずっとボートしている、そんな中遠くからこちらに向かってくる何者かにきずいた、「真城さん!」刑事の三上が叫びながら真城のもとへと現れた、「真城さん、一体何があったんですか」不安げな顔で三上は必死に真城に呼び掛けたが、真城はしばらく黙りこんだが、又すぐに三上に話し掛けた「お願いします、母を見つけてください、お願いします」真城は立ち上がり三上の襟を強く掴み必死に三上に助けを呼んだ、「真城さん何か弱い物を奴らに握られたんですか」そう言うとすぐに三上は安田に電話を掛けた、「真城さんを見つけたでも又別の事件が起きた」「三上さん!今どこにいるんですか、例の病院を襲撃した女が目を覚ましまた」その安田の報告に三上は驚いた、「わかった今から署に戻る眞鍋警視正に真城の事を伝えといてくれ」三上は話終え携帯を切ると落胆している真城を立ち上がらせ、二人は署へと歩き始めた。



夜中にいつまでも光輝く新宿にあるバーで佐久間と会長の西山はVIP席に女達に囲まれながら強姦していた、それを立ちながら月原はなにも考えずその場に居座った、「ハッハッハッハッ、もっと楽しめよ月原」「いえ、自分は」佐久間はテーブルに置かれている大量の酒を飲み、不適な笑みを月原に向けながら楽しんでいた、「西山会長、我々佐久間組は明日いよいよ関西へと勢力を広げ始めようとおもいます」「ホ~そうかやはり持つべきは優秀な部下だなハッハッハッ」西山は笑いながらしばらくしてそのバーを佐久間と共に出ていった、「月原さん、新しい情報で、どうやらあの真城は病院の人質事件で死んだのかと思ったのですが、どうやらまだ生きているようです」「心配ない、これ以上は逃がさない」月原は胸ポケットから拳銃を取り出しテーブルに置かれたグラスを綺麗に銃弾で弾き飛ばした。



芝警察署に戻った二人はすぐさま三上は安田の入る病院へと向かい、真城は刑事からの調書をとるため取調室へと連れていかれた、取調室へとしばらく待っていると二人の刑事が入ってきた、「真城さん我々が警察車両から送る時に行方がわからなくなっていましたが、今までに何が起きたんですか?」前に座る熟練の刑事は疑問な顔を真城に浴びせた、「しかし真城さんが乗っているパトカーは見つけましたが、内の警官はすでに撃たれ、貴方だけが見つからないのは」「刑事さん自分に頼みがあります」


病院へと向かった三上は警察署から20分後病院への入り口へと着き急いで車を降り入っていった、殺し屋の女がいる病室の前で安田は待っていた、「急な電話で申し訳ありません、目を覚ましたのはいいんですが、なかなか口を割らなくて」三上は落ち着きながら小走りで病室へと入ってた、女はベットから起き、あの時ような殺風とした雰囲気は出ていないように感じた、「芝警察署の三上と言う者ですが、何か覚えている事はありますか」女はこちらにきずき振り向いたが何も発する事はなく黙り込んだ、「お前は誰に依頼されて、事件を起こした」何度も質問するがなかなか口を発っさなかった、だがその二分後女は病室の窓を見ながら話し出した、「私をこのまま逃がすなら、話してやる」そう言い三上を見つめた、回りの刑事達は動揺し、怒る刑事もいたが三上は落ち着きを保った、「少し時間をくれ、しばらく待ってろ」三上は膝に手を置きおもいっきり勢いで立ち上がり病室を出た、
「眞鍋警視正、奴はそう条件を出しています、 どうしますか」三上は携帯で眞鍋に女の釈放に付いての話を、三上は余り人のいない所で話していた、「心配ない、例え逃げたとしても顔も特徴も情報は掴んでいるから又解決後に逮捕できる」「いいんですか奴を逃がして」「この指示は上からの了承も得ている、だが逃がす分あの女に知っていることを全部聞き出せ」「わかりました」三上は話終えるとすぐに又病室へと向かった。


次の朝9時、黒い何台かの車は関西の組員事務所の前へと止まっていた、止まっている車の中で月原は暇そうにタバコを吸い続けていると、事務所から出てきた男が月原のもとへと近付き車の窓を開けた「月原さん、明智達はここにいます」「フッ、一兆やっちゃうか」月原は不敵な笑みを浮かべて、車の中にいた者達が皆事務所へと入っていった、「わしゃは、お宅の銀行さんからどれだけ契りがあるのかわかっておりますか、小林さん」明智は机に脚をのせながら事務所にいた銀行員のいっちゃもんをつけていたが、次の瞬間突如月原達が銃をブッパなし慌てて机の下へと隠れた、「バンバンバン」銃声音はそこら銃になり響いた、やがて敵の組員が全滅すると発砲を止めた、「ウクククク、明智、どこにいる」月原は笑みを浮かべながらゆっくり明智を探しだした、「頭!どうやらここに銀行の人間がいます」「そうか丁度良いタイミングだった」そう月原が目を反らしている間に明智は逃げ出そうとしたが、月原に見つかり両膝を撃たれその場で倒れた、冷や汗をかきながらも必死に逃げようとする明智を嘲笑うかのように銃を向けた、「ええか、俺らを舐めるなよ、そう阿部川に死体で贈っとくでウヘヘヘヘハ」そう言い月原は明智を撃ち殺した、「山川、吉、次いくぞ」月原達はすぐにその場から銀行員を連れてその場を去った。



その頃刑事達は少人数で女の殺し屋の情報を病室で聞き出していた、三上は女の話す言葉を一つも聞き逃すことなくメモしてその場は特殊な空気が流れ込んでいた、「自分が真城を消そうとしたのは、ある男から依頼されて」「それはだれです?」三上は強く視線を向けた「自分を依頼した人物の名前は知りませんでしたが、でも自分少し誰なのかきずたかもしれません」三上は重要な話を聞いていると、「バーーーン」病室の窓の向こうから女は何者かに撃たれた、「大、大丈夫ですか!、しっかりしろ!」女は床に倒れ込み首元を一発でやられ意識は遠くなってゆく、そんななか「三上さん、あ危ないです!」「バーーーーン」僅かに三上の近距離で銃弾が飛んできた、「頭を伏せろ、なにものかがこちらを狙っています」その場にいた安田や刑事達は近くの物に隠れただ回りは焦っていた、三上は慎重に頭を上げ撃ってきている場所を見ると驚きそのまま三上は震え動くことが出来なかった、病室から狙いを定め撃ったビルの屋上では東が撃つのをやめてスナイパーを降ろした、「今仕留めた所ですこれで邪魔者は消えました」「ご苦労だったな東」「フッッ、これもすべて貴方の策だとは自分も驚きましたよ、それでは又」眩しく太陽が直射する場所で東は空を見上げそして笑みを浮かべた。


「刑事さんお願いします、ICチップをどうしても手にしないと行けないんです」「ですから我々に任せてください」そう言うと真城は顔変えて前に座る刑事に問いかけた、「母親を人質にしている男は、警察の人間なんです」真城は焦りながらも刑事を睨み訴えかけた、「真城さんとにかく落ち着きましょう」真城は平常心をどうしても保つことが出来ず思わず机を叩いた、「もし今警察と協力や何かがバレれば殺されるんです」すると取調室から焦って走ってきた男が現れた、「警部補大変です、意識不明になっていた女の殺し屋が先程何者かに殺されたようです、真城は何か又次の危機が起きていると確信した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】Amnesia(アムネシア)~カフェ「時遊館」に現れた美しい青年は記憶を失っていた~

紫紺
ミステリー
郊外の人気カフェ、『時游館』のマスター航留は、ある日美しい青年と出会う。彼は自分が誰かも全て忘れてしまう記憶喪失を患っていた。 行きがかり上、面倒を見ることになったのが……。 ※「Amnesia」は医学用語で、一般的には「記憶喪失」のことを指します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

紙の本のカバーをめくりたい話

みぅら
ミステリー
紙の本のカバーをめくろうとしたら、見ず知らずの人に「その本、カバーをめくらない方がいいですよ」と制止されて、モヤモヤしながら本を読む話。 男性向けでも女性向けでもありません。 カテゴリにその他がなかったのでミステリーにしていますが、全然ミステリーではありません。

『焼飯の金将社長射殺事件の黒幕を追え!~元女子プロレスラー新人記者「安稀世」のスクープ日誌VOL.4』

M‐赤井翼
ミステリー
赤井です。 「元女子プロレスラー新人記者「安稀世《あす・きよ》」のスクープ日誌」シリーズも4作目! 『焼飯の金将社長射殺事件の黒幕を追え!』を公開させていただきます。 昨年末の「予告」から時間がかかった分、しっかりと書き込ませていただきました。 「ん?「焼飯の金将」?」って思われた方は12年前の12月の某上場企業の社長射殺事件を思い出してください! 実行犯は2022年に逮捕されたものの、黒幕はいまだ謎の事件をモチーフに、舞台を大阪と某県に置き換え稀世ちゃんたちが謎解きに挑みます! 門真、箱根、横浜そして中国の大連へ! 「新人記者「安稀世」シリーズ」初の海外ロケ(笑)です。100年の歴史の壁を越えての社長射殺事件の謎解きによろしかったらお付き合いください。 もちろん、いつものメンバーが総出演です! 直さん、なつ&陽菜、太田、副島、森に加えて今回の準主役は「林凜《りん・りん》」ちゃんという中国からの留学生も登場です。 「大人の事情」で現実事件との「登場人物対象表」は出せませんので、想像力を働かせてお読みいただければ幸いです。 今作は「48チャプター」、「400ぺージ」を超える長編になりますので、ゆるーくお付き合いください! 公開後は一応、いつも通り毎朝6時の毎日更新の予定です! それでは、月またぎになりますが、稀世ちゃんたちと一緒に謎解きの取材ツアーにご一緒ください! よ~ろ~ひ~こ~! (⋈◍>◡<◍)。✧💖

夏霜の秘め事

山の端さっど
ミステリー
東の島国、環樹の名もなき忍びが一人、無愛想な秘め事屋は仮の名を霜月という。彼には三つ、大きな秘め事があった。一つ、「悪意」を感じ取る能力を持つこと。一つ、大陸を統べる国の長「裁」の養い子であること。一つ、実は女であること。野心渦巻く謀略の国、露霧から一人の異端児、夏冬が現れたとき、霜月の秘め事は増え始める。 (超不定期更新中)

尖閣~防人の末裔たち

篠塚飛樹
ミステリー
 元大手新聞社の防衛担当記者だった古川は、ある団体から同行取材の依頼を受ける。行き先は尖閣諸島沖。。。  緊迫の海で彼は何を見るのか。。。 ※この作品は、フィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 ※無断転載を禁じます。

ダブルネーム

しまおか
ミステリー
有名人となった藤子の弟が謎の死を遂げ、真相を探る内に事態が急変する! 四十五歳でうつ病により会社を退職した藤子は、五十歳で純文学の新人賞を獲得し白井真琴の筆名で芥山賞まで受賞し、人生が一気に変わる。容姿や珍しい経歴もあり、世間から注目を浴びテレビ出演した際、渡部亮と名乗る男の死についてコメント。それが後に別名義を使っていた弟の雄太と知らされ、騒動に巻き込まれる。さらに本人名義の土地建物を含めた多額の遺産は全て藤子にとの遺書も発見され、いくつもの謎を残して死んだ彼の過去を探り始めた。相続を巡り兄夫婦との確執が産まれる中、かつて雄太の同僚だったと名乗る同性愛者の女性が現れ、警察は事故と処理したが殺されたのではと言い出す。さらに刑事を紹介され裏で捜査すると告げられる。そうして真相を解明しようと動き出した藤子を待っていたのは、予想をはるかに超える事態だった。登場人物のそれぞれにおける人生や、藤子自身の過去を振り返りながら謎を解き明かす、どんでん返しありのミステリー&サスペンス&ヒューマンドラマ。

処理中です...