燃える銃弾

takezaru

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後編

犬の暴走

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二日後の朝神奈川の河川敷で何人かのヤクザの死体がそこにおかれていた、警察もすぐさま現場へと行き第一発見者からの通報の15分後にはすっかり鑑識が取り調べていた、三上は現場へと着くとそこにはすでに捜査員が何人か先に来ていた、「お疲れ様です先輩」「安田どこの奴等だ」三上は険しい顔で安田に質問した「どうやら殺されたのは、ここら辺のヤクザ達ではないと先程わかりまして、頭部にかなり損傷があり身元に時間がかかりました」そう言うと三上は目元を抱えすぐその場から離れた、疑問に感じた安田は三上を追いかけた、「先輩何かあったんですか」「大変な事になった」三上はそう呟き車へ乗り込んだ。




「今朝奴等が動き出しました」関西勢力の幹部達が急遽阿部川のもとへと集められた、そこの場に山本が緊急会議の報告を話した「白川の関東ヤクザが等々わしらを潰しにかかろうとしてます、会長わしらに行かせてください」山本は怒りに溢れ強い眼差しで前に座る阿部川に突き付けた、「落ち着き山本、今は東を信じるしかないやろう、わしは戦争を起こして犠牲者をだすわけにはいかん」「ですが!会長!」「もうええ、山本下がれ」山本は納得ができぬまま強制的に幹部の部屋から出された、山本が出されたが皆が不安を隠しきれず会議は進まずただ回りの幹部達は反発するもの多数あり、阿部川は低迷する回りのなかじっと考え込んでいた、「会長先程連絡がありどうやら明智がやられたようです」「会長今動かなければこのまましてやられぱなっしです」阿部川はただじっと考え込み会議を一時中断した、「東、何しているんだ」心の中でそう訴えた。



その頃真城は警察の方から保護されただずっと母親の行方を警察に任せていた、すると三上が足早でこちらを訪ねてきた、
午後一時真城は署の屋上へと連れてこさせられた、「ここに来てなんの話だ、何か手がかりでもあったのか」「真城、お前を襲った奴等が今動き出している今朝関西のヤクザ達が殺され、抗争が起き始めてる」真城はその話聞き屋上の空を見た、「三上さんもう俺には関係無い、お願いだから母親を見つけて普通の生活に戻してくれ」三上はその言葉にしばらく声が出なく、真城はゆっくり去っていった、「真城さん貴方これを止めなければ貴方も殺されるかもしれないんです!」しかし真城は返すことはなかった、三上は一課の所へと戻りしばらく考え込んだ。



その日の夜月原は又も関西ヤクザ壊滅へと動き出し、会議が終わり酒を交わす幹部の料亭の外で車に乗り込み入り口の所で待ち構えた、「今の阿部川会長はあの東と言う男に支配されている、早めに山本君に動いて貰うしか解決の道はない」「そうですな」関西ヤクザの幹部が入り口から出ると、すぐさま車を降りその場にいた幹部皆を撃ち殺した「バンバンバンバン」でかい銃声音にそばにいた店の女将は余りの事に叫んだ、「おい、目撃したやつらは全員片付けろ」月原は笑みを浮かべながら倒れ込む幹部を見つめた、その出来事はすぐさま阿部川の方にも情報が流れ込んできた、するとやはり山本は怒りに溢れ阿部川に必死に訴え続けた、「会長このまま野放しにしてもらっては困ります、行かせてくださいお願いします」だが阿部川は簡単に答えを出すことはなくただ今はじっと動くなと言うことだけであった、山本は頭を抱え怒りを沈めようとし、やがて会長が下がると側近の小池が山本の所までと来た、「小池なんのようだ」「お前も解るとおり今の会長はもう駄目だ、山本あの西山のやろうぶち殺してこい!」山本は小池のまさかの言葉に笑みを浮かべ押さえてきた物を爆発させたかのようにテーブルに置いてあった銃を取り出し走って出ていった、関西は崩壊に近付いている必死に阿部川 はこの事態を止めようと会長室の椅子へと座り東に何度も電話をかけたが東はその日出ることがなかった。



芝警察署では、三上は操作会議が終わると急いで上層部の方にいる眞鍋に駆け寄った、「眞鍋警視正少しお時間頂いてよろしいですか」「なんだ三上、又良い情報があるのか、悪いが今急がしいだ一分で終わらせてくれ」「ありがとうございます、率直なお願いですICチップの解析した情報を教えてください」そう言うと眞鍋は困惑した顔で三上を見つめた「悪いがそれは無理だ」「お願いします警視正、警視正!」眞鍋は拒否するとすぐさま会議室を出ていった、三上はヤクザ達の動きが気になり過ぎて苛つき、ついその場にあった机を強く手で叩きつけた、「三上さん、大変です又ヤクザ達が関西の幹部を始末したみたいでその死体が発見されたと先程連絡がありました」「あぁ、わかった」三上は歪んだような顔で応えそのまま会議室から出ていった、時刻は午後8時真城は操作状況との事で取調室へと連れてこられていた、「真城さん、現状況で明日自宅に捜査員何人かを護衛に着かせ戻ることが出来ますがどうしますか、」「自分のことはどうだっていいんです、早く母親がどこにいるのか」そう真城は何度も操作状況に着いて質問するが刑事は顔を悪くし応えることはなかった、刑事達が取調室から離れ真城はこの不思議な空間に慣れていることに怯え、不安なことが積み重なり元気は失くなっていた、落ち込んでいると真城の携帯が突如鳴り出した、真城は刑事達が部屋の外に出て目を反らしているのを確認すると電話に応答した、「はい、真城です」「随分と連絡が遅かったな真城、最終手段だ」携帯の向こうから聞こえてきた声は東であった、真城は一気に冷や汗をかき始め電話をすぐに切ろうとすると取調室のドアから先程取調を受けていた刑事が走ってきた、「逃げろ!」「バーーーーン」走ってきた刑事は突如何者かに撃たれた、真城は突然の銃声に驚き腰が崩れた、早く逃げなければと真城は焦り出した。
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