裏切り者、そう呼ばれた令嬢は

影茸

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第50話

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 マーリスが告げ、マルシェが手紙の中にあった王子という文字。
 そして、落ち込む私に男性が告げた、後は任せてください、という言葉。

 「な、なっ!」

 その全ての要素が私の頭の中で繋がり、私はようやく全てを悟る。


 今まで自分が平民だと思っていた男性、彼はライフォード様が身分を偽ったもので、ライフォード様は人知れず、今回の件に関わっていたことを。 

 そう、私に告げた言葉通りに。

 それを理解した私の胸にまず、男性が無事であったことの安堵、突然の自体に対する混乱、ライフォード様になんて口を聞いていたかという不安、などの様々な思いが湧き上がる。

 「………っ!」

 そして最後に私が覚えたのは、やられた、という感情だった。

 マーリスに婚約破棄された時、救いを貰ってから、私は男性を助けるために動いてきたつもりだった。
 だが、実際はどうだ。

 私は男性を助けることができなかったどころか、逆にライフォード様の手を借りる形となっている。
 それは、今まで必死に貴族社会で生きてきた私にとって初めての体験で──酷く、悔しいものだった。
 その感情に動かされるまま、私はライフォード様へと恨めしげな目を向ける。


 「なっ!?」


 私が、ライフォード様に身体を引き寄せられたのはその時だった。

 突然のことにまるで反応できない私は、そのままライフォード様へと倒れかかってしまう。

 「……本当なら、このパーティーが終わった後に改めて告げさせて貰うつもりだった。──だが、もう我慢が出来そうにない」

 「………え?」

 そして私の耳元に口を寄せ、そうライフォード様が告げたのは、次の瞬間のことだった。
 まるで状況がわからず固まる私。
 そんな私に構うことなく、時は動いていく。

 「サラリア嬢、貴女のことが好きだ。──貴女に婚約者がいたと分かりながらも、諦められなかったくらいに」

 私に向かって告げられたライフォード様の言葉、そう愛の告白。
 その、まるで予想していなかった言葉に、私の頭の中は真っ白になることとなった……


 ◇◇◇

 後少しで完結予定です!
 終盤になるにつれて、文才のなさが明らかとなって来た気が……
そんなこんなで難産中なので、次回遅れてしまったら申し訳ありません……
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