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第五十五話 秘密を探りながら【栄人side】

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「栄人さん撮影終わりでーす!お疲れ様でしたぁ!」

「お疲れ様でしたぁー!!!」

そう掛け声がかかると、スタッフ一同の大きな拍手に包まれながら、栄人はハウズ食品「幻のレトルトカレー」のパート2の台本を置いて、軽くお辞儀をした。
昼過ぎから撮影していたと言うのに、ビルの窓を見ると、外はもうあっという間に日が暮れていた。
というのも監督側が「今までにないくらい面白くて謎めいたネタが欲しい!」なんて頼み込むものだから、アドリブやらなんやらをやらされて時間が予想以上にかかったのだ。

(アドリブは苦手なんだけどな…つーか、腹減ったな)

栄人はそんなことを考えながら自販機でコーヒーを買い、控え室に向かっていた。
そういえばまだ今日の晩御飯を何にするか決めていなかった。またどこかに食べに行って帰ろうか、でも近所のお気に入りのお店は今日はお休みだし、他を探すのも面倒臭い。

(そう言えば…)

ふと思い出した。この前、葵と映画を見に行った日。

あの日は葵の誕生日だったそうだけどプレゼントも何も買ってやれなかったな、と栄人は少し申し訳なさを感じていた。
しかし、それと同時にあの日にどうして葵はまた改まって優一の恋愛のことなんかを聞こうとしてきたのか疑問に思っていた。
 

(別に深い意味はないと思うけど…なんかな…)

どうにも葵が何を考えているのか分からなかったのだ。
二人の間には何も無いと栄人自身は思っているつもりだった。
でもどこかで、一緒に暮らしている間に何か変わるようなことがあったのではないだろうか…と疑ってしまう。


-----まさか、あの子の代わりに葵を-----


(あーだめだ。余計なことは考えるなって俺。………そういや敬浩は何してんだろ?飲みにでも誘うか。)

敬浩は随分と変わり者で、日本にいる限りすぐにでも駆けつけるだなんて言うぐらいフットワークが軽い。
だからこういう時には1番連絡がしやすいのだ。

(ぶっちゃけ色々吐き出したいし…)

栄人はスマホをポケットから取り出すと、敬浩に電話をかけようとした。

しかしその時だった。

「あ…栄人、仕事終わったの?」

ふと名前を呼ばれて顔をあげると、コートに身を包んだ優一が事務所のロビーのソファに座っていた。

「おぉ…優一……久々だな。俺は今終わって帰るとこだけど。ってお前、この時間まだ仕事じゃないのか?」

確か、20時終わりだと聞いていたが、今はまだ18時だ。

「いやそれが、マネージャーのスケジュールミスでもう切り上げていいって言われたんだよ。」

「はぁ、お前のマネージャー大丈夫なのか?この前もスケジュールミスしてたような気がするんだが…」

「うーん、いいんじゃない?」

栄人の心配も虚しく、心情の読めない顔つきでそう優一が応えると、栄人は小さくため息をついた。

「はぁ、相変わらず…マネージャーも優一担当で怒られないからよかったと思ってるだろうな。」

「さあ…」

優一はそう言って微かに笑った。

それから時計を見て、「じゃあそろそろ。」と事務所の出口の方に向かって歩き出してしまった。

(あ、もう帰んのか…?)

その瞬間栄人は何を思いついたのか「優一!」と声をあげて優一を引き止めてしまった。

「ん、何?」

「あ…いや…………もし時間あんならさ、食べいかね?」

(どうせすぐ帰らなきゃとか言うんだろうけど…)

しかし優一は少しだけ考え込むと、それからゆっくりと頷いた。

「良いよ。」

「え、あ…平気なのか。」

(もしかして葵、今日は出掛けてんのか…?)

「どこか行きたい店でもあるの?」

「行きたい店は…あ、そうだな、新宿の近くに気になる店があるんだけどいいか?」

「わかった、そこにしようか。にしても久々だね。」

「…そうだな。」


(久々に優一と2人きりで飯か。なんか。なんか…?)


嬉しいような---------------


栄人は少し弾んだ自分の気持ちを抑えるように、控え室に行く前に買った缶コーヒーをゴクリと飲みほした。

---------------
-------------------------



いや。


いやいやいや…


(いやいやいやいや!!!!)


「なんでお前がここにいんだよ!!!敬浩!」

栄人がそう言うと、グレーのコートを羽織り、ハットを深めに被った敬浩は困惑したように2人の顔を交互に見た。

「は?!な、なんだよそれ!今日は暇で新宿に出掛けてんだよ!いて悪いかよ!?」

「ああ!!!悪い!!」

「てかお前らこそなんで敬浩様に黙って二人でいるんだよ!」

「いちゃ悪いか?」

「悪い!!」



ーーーあれから事務所を出た栄人と優一は新宿駅まで電車で移動し、西口の改札を出たところでタクシーを上手く捕まえられないかと待っていた。
しかし-----その間、偶然にも新宿駅付近を彷徨っていた敬浩に出くわしてしまったのだった。

「-----な、なんだって?!これから2人で食べいく予定!?」

「はい。たまたま栄人も僕もちょうど仕事終わりだったので、そうなりました。」

優一が平然とした面持ちでそう答えると、敬浩は一気に頬を膨らませて、ずるいと云わんばかりに首を振った。

「やだなあ酷いよ!優一ちゃん!俺との食事は断るくせに栄人とは密会だなんて!しかも俺の今日の予定は暇だって知ってたのに!?俺も誘えよー!!」

「…いや敬浩さんと食事は…。というかその呼び方やめてください。」

「やだやだ!!冷たいのヤダ!そんな冷たいとまた家押しかけちゃうぞ!?葵ちゃんとラブラブしちゃおうかな?」

敬浩が肘で優一をつつくと、優一はいつものようにそれを冷静な態度で交わした。

「本気でやめてください。」

「お前、家には押しかけんなよ。」

「なんだよ栄人ぉ。いいじゃんかぁ…って、そんなことより外寒いな。早く食べいこうぜ。」

「え、まさか着いていく気ですか?」

「え?だめ?お願いー!タクシー呼んであげるから、ね?」

敬浩は目をぱちぱちさせて2人を見つめたかと思うと、次の瞬間、「あ、反論は聞かない!決定!」と道路の方に振り向いて大きく手を掲げた。

すると先程までは全然タクシーが捕まらなかったというのにちょうどいいタイミングでタクシーが右折しこちらにやってきたのだった。

そして目の前に停車したドアが開くと、もう断るにも断れない状態になってしまったのであった。

「まじかよ…」

「ほらほらー俺を誘わなかったからタクシー来なかったんだよ!!2人とも感謝しろよ?……あ、行先は俺知らないから言ってな!よろしく!」

敬浩はそう言ってウィンクすると、呆然とする2人を置いて早々にタクシーに乗り込んだ。

「まあ……仕方ない。」

「い、いいのか…?アイツうるさいぞ?」

「知ってる。いいよ。」

(くそ…全く敬浩のやつ、俺の気持ち知ってるってのに。……優一も行く気みたいだし仕方ねぇけど…)

敬浩のお喋りな性格や強引さを知っている栄人は少し不安な気持ちにもなったが、久々に優一と食事ができるのだから行かない訳にはいかなかった。
栄人が仕方なくタクシーに乗り込むと、タクシーは夜の街を走り出したのだった。


---------------
-------------------------



栄人が連れてきた店は、新宿の小洒落た路地裏にあるワイン専門店のレストランだった。
レトロな雰囲気と、優しいオーナーがお出迎えするアットホームな空間で、なぜだか実家に帰ったような安心感を与えてくれる場所だったので、次第に疲れた体を癒しに仕事終わりに立ち寄るようになったのだ。

しかしながら敬浩を連れてくる予定はなかった栄人は、席に着くなり、こいつを連れてくるんじゃなかった-----と密かに後悔した。
というのも入って早々、敬浩は自分の話を嫌な顔せずうんうんと何でも聞いてくれるオーナーにすっかり甘えてしまい、もう何杯目かになる高めのワインをグラスに注ぐオーナーにずっと喋り続けていたのだった。

「いやぁ、このワイン美味しいなぁ…これがイタリアのワイン…」

敬浩はそう言いながら、濃い紫色のワインをじっと眺める。

「そうでしょう?バローロはイタリアのワインの王様なんですよ。熟成期間は3年以上…念入りに時間をかけて産み出された最高の味です。」

「いいねぇ…実はフランスに行った時に生チョコに合うワインがはないかと思ってたんだけどさぁ、なにかオススメあるの?」

「あーそれなら、グースバンプとかどうでしょう。ブドウの甘みがより強いワインなのでチョコレートの甘味に合うかと。」

「へぇ…!初めて聞くなぁ。飲んでみていい?」

「是非。今日はオーダーが少なかったのでね、味見していいですよ。」

「今日はついてるなぁ!ありがとう」


「おい敬浩。普段ワインなんてそんなに飲まないだろ。飲みすぎて歩けなくなったら自己責任だぞ。」

栄人が少し離れた端のカウンター席からそう言うと、敬浩は真っ赤な顔を綻ばせて「へーきへーき!オーナー!もー一杯!」と笑った。
それにしても今日は優一がいるからなのか、敬浩はいつもに増してテンションが高い。

(敬浩のやつ、ここを居酒屋か何かと勘違いしてんな…)

ただでさえ仕事終わりでゆっくり飲みたいというのにこれでは気も休まらない。

「はぁ…」

「大丈夫…?栄人」

栄人がそう思いながら頭を抱えていると、隣に座っていた優一にふと声をかけられて慌てて顔をあげた。

「お、おう。あ、どうだ?ここのワイン。美味しいだろ?」

「…うん。置いてあるのは主にイタリア産のワインなんだね。栄人がこういうのを好んで飲むとは思わなかったよ。」

「そ、そうか?」

「うん。僕と飲む時はいつもビールだったし。ワインがあってもあまり頼もうとしなかったでしょう。」

「ああ…」

(そういう所、よく覚えてるな…)

そんなことを思いながら栄人は改めて優一の綺麗な横顔を眺めた。
長いまつ毛に大きな瞳、スっと通った鼻筋に人形のように整ったフェイスラインと白い肌-----
こんな綺麗な顔立ちで静かにワインを飲む姿はまるでドラマのワンシーンだ。

「ん?なんか顔についてる?」

「あ、いや…ワイン飲む姿が新鮮だなーと…な。」

「……そう?」

そう言いながら微かに首を傾げた優一に返事しようと栄人は口を開いたが、その背後でこちらに向いた敬浩がニヤニヤとしているのに気づき、栄人は咄嗟に口を閉じた。
頼むから変なことは言い出すなよと思ったが-----敬浩の事だ。
お酒を飲んだ敬浩にそんな約束をしていたとしても無駄だということは知っている。

「ははーん……」

「なんだよ。」

「うん?」

優一もそれに気づいたのか敬浩の方を振り向いた。

「いや、別になんでもないけどぉ…?栄人ちゃんったら可愛いなぁ…って?」

「は?可愛い?お前、ぶちのめすぞ。」

「な!!やめなさい。お口悪いんだからっ!」

「いつも言ってるだろ。てかその口調なんなんだよ。」

「えー?俺はいつもの調子だけどー?」

敬浩と栄人の張合いに、間で見ていた優一がふとぽつりと呟いた。

「2人は本当に仲良いな。」

「は!?そんな事ないぞ!?」

優一の発言に栄人は咄嗟に否定したが、敬浩はうんうんと嬉しそうに頷いた。

「栄人の秘密教えてもらったくらいには仲良いぜー?」

(は?こ、こいつまさか!!)

栄人が慌てたように敬浩の方を見ると、案の定敬浩はニヤニヤと意味深な笑みを浮かべていた。

「え、秘密?栄人に秘密なんてあったのか。」

「い、いや、ねーよ!…おい敬浩。」

「あはは!ごめんごめん!優一ちゃんなんでもないよー!」

「ふぅん…。」

「ははは、あ、そうだ!そういえば話し変わるけど、今日葵ちゃんどっか出かけてんの?」

(は、こいつなんでまた急に葵の話を…)

栄人はそう思いながらも優一が次に何を言うのか気になり、黙ったまま優一を見つめた。

優一は葵という名前を聞くなりワイングラスを静かにテーブルに置き、話し出した。

「葵くんは今日出掛けてますよ。なんですか?なにか気になることでも?」

「んー、何でもないけど、ただ葵ちゃんって出掛けるような感じの子に思えなくもないなーって?」

「…ああ、そうですか。」

「うんうん、ねー今度俺、葵ちゃんと2人きりでデートしたいんだけど、だめ?」

「デート?」

敬浩の発言に優一は少し驚いている様子だった。


「そう!デート。あんな可愛い子家に置いといてずるいじゃん?」

「敬浩さん。葵くんがどうして僕の家にいることになったのかは聞いてるはずでしょう。ずるいも何もありません。」

「えーん、冷たいなぁ。あ!じゃあ葵ちゃんの連絡先を-----」

「悪用されると困りますから。」

「な、なんでだよおお!そんな悪い大人に見えるか?」

「はい。」

「んでだよ!俺は切実にもっと葵ちゃんと仲良くなりたいだけなのに!」

「いつも葵くんを困らせてるでしょう。葵くんは優しいから、話を合わせてくれるでしょうけど。」

「何言ってんだよ!この前は俺がフランスから買ってきたチョコレートを美味しそうに頬張っててなぁ!?」

「あんな大量に持ってくるから無理して食べてただけでは。」

「えぇ、そうなの!?」

(そんなことがあったのか…。にしても…)

2人のやり取りに入る隙がない栄人は内心、心が落ち着かなかった。
むしろ、お酒を飲んでも決して本当のことは言わない優一に少し苛立ちさえあった。
それに-----先程デートと敬浩が言った時一瞬不機嫌そうな顔をしたのを栄人は見逃さなかった。
本当ならそんな時にすぐさま聞きたいところだけれど敬浩がいるから今日は聞くことは出来ない。

(くそ…二人で飲んでたら今頃…)

そしたら聞けたかもしれない。


-----なあ、本当のところどうなんだよ?

-----まだあの子のこと好きなんだろ?



-----まさか葵のことを好きなわけじゃねーよな?-----


(って、何考えてんだよ。んな事2人でも聞けるわけあるか。)

ココ最近、ずっとそう思ってしまう自分がいて嫌になる。
別に自分の気持ちはもうどうだっていいと思っているのに、心のどこかではそうであって欲しいと勝手に願ってしまっている気がした。

けれど…

『栄人さん、話してくださってありがとうございます。』

あの時、お礼を言った時の葵の表情が妙に引っかかる。
あの悲しそうな葵の顔はやはり心配して言ってるだけとは思えなかったのだ。

やっぱり二人の間に確実に何かがあるんじゃないか?-----


小牧が前に、二人の関係が不思議だと言っていたこともまだ覚えていた。あの時はそこまで気にとめなかった。
あの日以来優一が誰かを過剰に心配したりすることはないと思っていたからだ。
でもそれは時間が経てば経つほど、違うのだと思えてきたのだ。
優一は元々常に誰にでも優しいやつではあるけれど、人を愛せない優一の姿しか栄人は見てこなかったのだ。

だから-----自分の知らない間にもしそれが変わっているとしたら?
知らない間に変わっていたとしたら-----?


(そうか-----)

栄人の頭にふと、ひとつの考えが過った。

-----敬浩なら何も気にとめずに気になることを聞けるかもしれない…

敬浩は葵を気に入っているようだし、優一も昔よりは敬浩を認めているようだし。

別に訂正する必要も無いけれど、自分が二人の関係がどうなろうと嫌になるわけじゃない。
ただ、優一のことが心配で葵のことも心配なだけだ。

そうだ-----俺は…

(こうなったら敬浩のやつに探ってもらうか……)


栄人はそう思いながら、二人のやり取りを横目に敬浩が頼んでいた辛口のワインを一気に飲み干したのだった。
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