聖女の紋章 転生？少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です！

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234　くさや　登場

｢マルグレーテ王妃殿下をマルちゃん呼ぶとは、なんと不敬な｣

｢どんなに綺麗でも、王妃殿下をこの場で愛称呼びは、常識を知らないのかしら？｣

｢あの4人が宝石類も、大公爵ご一家や辺境伯ご一家そして、王妃、王女殿下の見つけている宝石類もベルティンブルグ一派で取り扱っているのかしら？｣

｢きっとあの4人が来ているドレスもヒーナ商会やベルティンブルグ一家が絡んでいるのね｣

（いいえ。古竜達の着ているドレスは、古竜の鱗が変化した物です）
と私が、ざわざわしている声に、心の中で答えていると

｢みなさま。落ち着いてください。後から入ってこられました、4柱ですが、彼女たちは、古竜様が人化した姿です。
4柱の古竜様達は、ベルティンブルグ大公爵の授爵のお祝いにいらしてくれたのです。
因みに、一番わかい古竜様は、私のお友達でございます。
ですから、人間の常識など関係ありませんし、古竜様達は陛下よりも位が高いのです。
ですから、不敬などではないのです｣

マルグレーテ様は、会場にいる全ての方に聞こえる程に声量を上げて説明してくれました。

ですが、マルグレーテ様の説明により、会場内がものすごくざわつきました。
今日は何度もざわついていますが、これが一番でしょう。

｢え？古竜様｣
｢古竜？｣
｢4柱も｣
｢古竜様って人間の姿になれるの？｣
｢え～。悪口言ったから殺される～ぅ（ブルブル）｣
｢ベルティンブルグ公爵に大公爵は、古竜とも知り合いなのか？｣
｢マルグレーテ王妃殿下、古竜と友達なんてマジ無双｣

マチルダはざわざわしている声にイラッとして切れました。
｢みんな。うるさいのだ。静かにこれを食べるのだ。
今日の料理は、私達古竜も手伝ったのだ。
ありがたく食べるのだ！｣


｢｢｢｢は　はい。｣｣｣｣


会場の皆様が震えあがり会場が静かになりました。

マチルダは会場を見渡し
｢そんなにビクビクして緊張すると料理が美味しくなくなるのだ。
肩の力を抜いて食べるのだ！｣

｢｢｢｢は　はい。リラックスして食べます｣｣｣
リラックスして食べると言った面々は、背筋がピンと伸びています。
逆に緊張してようです。

｢マチルダ様。料理をテーブルにならべてもいいでしょうか？｣
古竜の席の担当者がマチルダ尋ねました。

｢あ。そうなのだ！エルーシアとお姉様で作った魚料理があったのだ。
料理は少し待つのだ｣

｢は、はい畏まりました｣

｢この中につい最近私と契約を交わしたエルーシアをとても可愛がってくれた。
人間がいるのだ。
アムロフ（ヒムラー侯爵）、フラオード（デュリング伯爵）、バッハ（トーマス男爵）は、ここにいるか。いたらここの席に来るのだ｣

私を誘拐した、貴族らが立ち上がり、古竜の席に来ました。

｢この間は、我が友エルーシアが大変お世話になったのだ。
お礼にこの魚を食べるのだ。　
会場にいる皆は鼻をつまむのだ！｣
マチルダは、アイテムバックから、2枚開きされた魚を出しました。
そしてその魚を、口から炎をだし、焼き上げました。
会場内は、吐き気をするほどの悪臭でいっぱいになりました。

マチルダは、私が冗談で作った｢くさや｣をこの場で焼いたのです。