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公爵家と公爵家に使える重役の人たちにベルティンブルグ領内のこの場所に集めた理由。
それは
「皆様、男性はこの赤いバッチ、女性にはこのブローチをお渡しします。
これは、魔法送受信機、名付けてトランシーバーを小型化したものです」

「「「おおお!」」」

「それで、そのトランシーバーとは、何ですか?」
お祖母様はまじまじとトランシーバーを見ています。

「この魔導具は、離れていても会話が出来る物です」

「「何ですって」」
お祖母様とお母様

「じゃ。離れていてもエルーシアちゃんと会話出来るのね?」
お祖母様は興奮しています。
「エルーシアちゃんが王都で生活してもお話しが出来るのね?」
お母様も興奮しています。

「そうですね。お話しできますね」

「「何でもっと早くつからなかったの?」」
お祖母様、お母様2人とも私に詰め寄ってきます。

「出来ていましたが、色々と問題がありまして、お父様とお祖父様の許可が出なかったのです。苦情はお二人にお願いします」

お祖母様とお母様は、さっさと自分の配偶者のところへ行き、話をしています。

「えへへ。お姉様が学園に行ってもいつでもお話し出来ますね。
これで寂しくないです」

(ファリカはなんて可愛いのでしょう)
私はギュッと抱きしめました。
(まあ、いつでも会えるようになるのですけれど、今はみんなに内緒です)

私はパンパンと手を叩きました。
「話を戻します。このトランシーバーですが」私は、無線のイヤホンを出して「これを耳につけるだけで、声を聞くことが出来るようになります」
(ブローチとボタンがマイクになっていて、イヤホンで他に音を漏らさず聞くことが出来ます)
因みに、ブローチやボタンだけでも会話することが出来るのですが、動くとどうしても音が悪くなるためにこの形にしました。

「数日中にこのトランシーバーが大活躍する予定です。
使い方は、お祖父様、お父様、レオン、クラーラ、メリアに説明していますので、この後聞いてください」
私は、全員を見渡して「とりあえず、今は、ここにある物を使い方説明しないで、リーサに身につけてもらっています。ですので、王都に着いてからはこのことは秘密にしてください」
「皆様がこのトランシーバーの使い方を覚えたら王都に移動します」
その後レオンが
「この先、きっと密偵などが私達をつけてくると思います。
移動をはじめましたらトランシーバーに触らないでください」

数十分後私達は王都に向けて移動を開始しました。
そして、領地を抜けるとすぐに密偵が後を着けてきています。

一応、私とレオンはみんなに強化魔法をかけました。
そして、腕輪と指輪にある魔導具を装備しました。


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