聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!

幸之丞

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141 後半

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141 後半

私は2人を見送った後、改装した使用人が使う玄関に向かいました。
「どっこいしょ」おばあちゃんみたい!と突っ込まないでくださいね。

私は、ポケットから、シュタイン達に作ってもらった、『立派な扉』を出しました。

「この扉を、ここに取り付けてください」
執事は、コクッと頷きました。



数日後、お父様、お母様、ファリカと私。そしてレオンとグイダを含む使用人と王都学園で、私の従者としてイルーゼ、ヨーガンも一緒に向かいます。
もちろん、メリアなど、ワグナー一家も一緒です。

この時期本来であれば、小等学校で、王都学園の試験を受ける児童と一緒に移動する予定でした。
しかし、オッドリア伯爵の陞爵の為、寄親であるベルティンブルグ公爵もパーティーの準備など、諸々とお仕事があるため、私達は、先に王都に向かうことになりました。

今回の移動は馬車です。

馬車の中で、メリアと話していると、
「お嬢 すごい 大きい壁 新しい街?」
メリアは、高くまで盛り上がっている壁を指さしました。

「そうね。あれが新しい街ベルハンデルですよ。
今日は、ここで、お祖父様、お祖母様と待ち合わせして、私達と新しく政治担当となる、ベルティンブルグの政治担当になった元教国の宰相だったカーティス。そしてカーティスの補助をするゲラード。
その二人も含めて、ベルハンデルの視察です。

そうは言っても、駅があったり、貴族、平民関係なく、人が集まる街は今までないため、事実上レオンと私の言う通りに街並みが決まっていきます。

「エルーシア様、ベルハンデルに到着いたしました」
レオンがエスコートして私達を馬車からおろしてくれます。

「レオンありがとう」

「いいえ。お嬢様。お久しぶりの馬車の移動でお疲れではありませんか?」

「はい。問題はありませんわ。でも、久しぶりにリーサが近くにいないのでちょっと寂しかったわ」

「そうですか。お二人は本当に仲がよくて、いつも一緒にいますね」

「叔父様が出世したのですから、我慢しなければなりませんね」

「お姉様。そろそろ移動しましょう?」
ファリカはスライムちゃん達を引き連れています。
(もう、ファリカがスライムちゃんをテイムしたみたいね)

新しいこの商業街は、下水道を完備して、汚水を集めて一気にスライムちゃん達が活躍するシステムです。

下水道の掃除はスライムちゃん達に5日に1回行ってもらいます。
水源は、山の方から川を流して上水路をつくるのと、ここでは井戸も合わせて使うようにします。
このような体制にするのは、日々使う人の人数が変わるため、使用量が計算出来ないためです。
この街の住民は、料金を徴収しませんが、店舗や施設等は上下水道料金を頂きます。金額はお父様達にお任せです。

公爵家と公爵家に使える重役の人たちにベルティンブルグ領内のこの場所に集めた理由。

それは・・・

次回につづく

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