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「お姉様。来ちゃいました!」

そこに現れたのは、スライムちゃん達を連れてきた、ファリカでした。

「エルーシア様申し訳ございません。どうしてもお姉様のところへ行くとファリカ様がおっしゃるもので、連れてきてしまいました」
クラーラは本当に申し訳ない顔をしています。

「クラーラ、ファリカを連れてきてくれてありがとう。そんなに気を病まなくていいのよ」私は視線をファリカにうつして 「ファリカ、何かあったのかしらあまり屋敷から出て歩くことのない貴女が珍しいわね?」

「えっと実はお姉様、シルバーとグラウがお姉様のところに行きたいとうるさくて」

(ん?メタルスライムの2人がしつこく言ってくる)
「ファリカ。もしかしたら貴女はスライムちゃん達がなにを言っているのかわかるの?」
「うん。プルプルとポヨポヨはなんとなくだけれど、シルバーとグラウの2人は、はっきりとわかります」

「「「 え!!! 」」」

ここにいるみんな驚いてしまいました。

テイムした私がスライムちゃんの意思や考えがわかるのは普通ですが、テイムしていないファリカが、スライムちゃん達の声がわかるのは、まさしく異能です。

「そうなのね」

「お姉様、私もあの乗り物に乗ってみたいです。いいですか?」
ファリカは上目遣いで私を見つめます。

「ええ、良いわよ」

「わ~い!」
シュタインとレオンが列車の模型から降りて、ファリカとスライムちゃん達が乗り込みました。

「お姉様。動かしてください」

私は、魔法で重力魔法と風魔法と防御魔法をかけて、列車の模型を動かしました。
ビューン
目にもとまらぬスピードで移動します。
「うわ~。すごい楽しい。さすがお姉様です」

(あれ?スピードが出ていますね。先程は、男2人でしたので重くてスピードが出なかったのかな?)

私は確かめることにしました。

私は、一度列車の模型をとめました。そしてクラーラにも乗ってもらいました。

「わーい!」 

「エルーシア様すごい楽しいですね。この乗り物」

あれ?スピードが出ていますね?
なぜスピードが出るようになったのかしら?先程と違うところは、男性ばかりから女性が乗るようになったから?乗っている者の体重が軽い?
それとも、むさ苦しいのは、魔法の力を半減させるとかかしら?
私は、じぃーと、模型を見つめました。
も、もしかしてスライム、スライムなのかしら?

「シルバーちゃんとグラウちゃん。そこに乗って何かしているのかしら?」
私は、ファリカの膝に乗っている2人に問いました。

「「うん、この乗り物に私達の加護を与えたよ~。だからスピードアップしたよ~」」

「え。そうなの。もっと大きな乗り物でも大丈夫なのかしら」

「「うん。大丈夫だよ」」

それを聞いていたファリカは、

「お姉様。シルバーもグラウもすごいのですわ。スピードアップの呪文を付与できるなんて、さすがお姉様がテイムしただけのことはありますわ」

(ファリカ本当にスライムちゃんの言葉わかるのですね)
シルバーとグラウの付与よりも驚愕の事実でした。
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