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「いやっほー!」
「ウヒョー!」

レオンは、ものすごくスピードを出して左折したり、右折したり急に止まったりして列車の模型に乗りながら動かしています。

「エルーシアさま~!ジェットコースターみたいですよ~!」
レオンは、ほぼ全ての初級魔法を使えるため自分で魔法を使って運転しています。

「「「ジェットコースター?」」」

ファリカやクラーラは、疑問の顔をしていますが、シュタインはまたわからない事を言い始めたと「ふう~」とため息をしています。

「お姉様、ジェットコースターって何ですか?」
ファリカは、目をキラキラさせています。

「ファリカ。ジェットコースターとは、レールの上を走る機械仕掛けの車で、低いところから高いところに徐々に登っていって、グーンと急降下するのよ。
レールは何かというとそれは、それは」 私は、周りを見るとシュタインがサッと目をそらしました。 「シュタインに聞いてね?」
私は、最愛の妹を見つめました。

「はい。お姉様。 あの~ 私も、もう一度列車の模型に乗りたいです」
ファリカは目をキラキラさせて私を見ています。
(あら?ファリカはお淑やかな子だと思っていたけど、お転婆のところがあるのね)
「ファリカ。わかったわ。列車の模型に重力系の魔方陣(日本語で30㎝浮く)と風属系(全身、右折、左折、停止)の魔法陣そして移動しても体が楽になる魔方陣(空気抵抗無し)を付与するわ。
乗り方や運転の仕方は、レオンから聞いてね?」
(魔方陣には、日本語を書いています。何故かこれで大丈夫なのですよね。あと日本語が使っているってレオンしかわからないから技術を盗むことも出来ないです)

「はい。お姉様」

「レオン、模型を移動させるには、ハンドルがないので、各魔方陣に、魔力を注ぐようにしてください。後日、ハンドル、ブレーキ、アクセルを作って魔方陣と関連付けして運転できるようにしましょうね」

「はい。お嬢様」
レオンはファリカを後ろの席に乗せました。
ファリカはニコニコ顔です。
私はレオンの顔を見て
「レオン。ファリカに、列車の模型の運転の仕方を教えてあげてください。
先ずは貴方が運転してコツを掴んでから、ファリカと運転を交代してください。ファリカが運転を慣れるまでは、レオンが後ろの席に乗って補助するようにしてください」

「はい。エルーシア様畏まりました」
レオンは、一度列車の模型から降りて、超絶機嫌の良いファリカに説明をはじめました。

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